EL&P図書室3号

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日本フォノグラム8月新譜ポピュラーL・Pダイジェスト見本盤

2023-04-07 13:22:25 | Keith Emerson THE NICE関連
日本フォノグラム8月新譜ポピュラーL・Pダイジェスト見本盤

レーベル面に8月新譜という記載があるだけで、
よほど、ポピュラーの歴史に精通している人でないと、
何年の8月かは解らない見本盤。

このブログでは、ワーナー・パイオニアの洋楽総合試聴盤を、
いくつか取り上げています。

その中で「ラッキー・マン」が収録されている総合試聴盤を取り上げた事がありました。

その「ラッキー・マン」は「ベスト・オブ・EL&P」がリリースされる前に、その中に入っている曲という事で、収録されたわけです。

そのため、このようなプロモ見本盤に収録されている楽曲が、
必ずしも、アルバム初回リリース時に選ばれたという事ではなく、
再発盤等のリリース時に収録されているケースもあるようです。



レーベル面

ザ・ナイスは、「マイ・バック・ペイジズ(レーベル記載カタカナ)」が収録されています。
これは、ザ・ナイス解散後の1971年にリリースされた、
「エレジー」に収録されているボブ・ディランの曲です。

この「マイ・バック・ペイジズ」の一つ前の曲は、
ルシファーズ・フレンドのファーストアルバムに収録されている、
「ライド・イン・ザ・スカイ」という曲。

ルシファーズ・フレンドのファーストアルバムは、
ドイツでは1970年にリリースされているのですが、
レコード番号で調べてみると、
日本や英国での発売は、1971年のようです。

この2曲のアルバムリリース年だけで、
このダイジェストプロモ盤が1971年の8月とは決めつけられませんが、
最初に収録されている、
「テレフォン・ガール/アサガイ」を検索したところ、
ファーストアルバムが1971年にリリースされておりましたので、
1971年のダイジェストプロモ盤と見て間違いないようです。
(この「テレフォン・ガール」はアルバムに収録されていた曲ですが、
日本ではシングルレコードがリリースされていたようで、
ヤフオク等では¥5,000-以上の価格がついたりしています。)

この「8月新譜ポピュラーL・Pダイジェスト見本盤」ですが、
2枚所持しています。

どうして、2枚になったかというと、
最初に入手した品物のレーベル面の印字が、
スレていてやや不鮮明であり、
なおかつ、適当なスリーヴに入っていたので、
もともと市販盤でないとはいえ、
品物としてはジャンク品とも言えるものでした。

数年してから、
同じ品物を入手する事になったのですが、
幸いにもレーベル面の印字が鮮明でした。

印字の色自体が、黒色ではなく灰色であった事も、
しっかりと判明しまして、
黒色の色落ちではなく、灰色の色落ちなので、
かなりぼやけて不鮮明になったのであると思われました。

それで、後から入手した方のレーベル面を、
撮ってみたのが上の写真。

後から入手した品物も、
下の写真のように、
全く異なるジャケットのレーベル面をくり抜いた、
適当なスリーヴに入っていたのですが、
現時点で、このダイジェスト見本盤の、
正規のスリーヴみたいなのが存在しているのかは、
解りかねます。

見本盤は市販盤ではないので、
会社の方針で適当なスリーヴに入れて、
レコード店等に送付していた事も考えられるからです。



このダイジェスト見本盤が入っていたスリーヴ
全く別のアルバムのジャケットの真ん中をくり抜いてある
確かにこのようにしないとジャケット通りのレコードが入っていると、
思ってしまいますね



スリーヴ裏側

いずれにしましても、
この見本盤自体は、
どうやら、1971年のモノのようなので、
半世紀を経た品物という事になりますね。

以上。

EL&Pを愛しつづけてまいりましょう。

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