EL&P図書室3号

2001本目の記事から2.5号から3号に変更

ライヴ・フロム・マンティコアホール 音楽鑑賞編

2014-03-06 16:13:30 | Emerson,Lake&Palmer関連
ライヴ・フロム・マンティコアホール 
音楽鑑賞編
 


ジャケット裏

このCDは、実を言うとあまり期待していなかったのです。

生のコンサートで、エマーソンとレイクがツアーをするという企画自体は、
とても面白いと思いましたし、
実際に参加すると二人の生の姿が拝める事も含めて、
かなり楽しめるのではないかという期待はありますよね。

しかし、それはその場で体感するから面白さがあるわけでして、
ただ、ライヴの音源のCD化に関しては、
果たしてどれほどのモノが期待できるのかと思っていたわけです。

EL&Pの複雑精緻な楽曲を、
カールなしで演奏して、どれだけスリリングなモノが出来上がるのかというと、
期待するだけヤボではないかと心のどこかにあるわけです。

ところが、
CDを耳にするまでの漠然とした想像は、
1曲目の出だしの音を聴いた途端に払拭されましたね。

ま、
私が思う程度の事を、
キースとグレッグが想定しないはずもなく、
会場に来たEL&Pファンを少しでも満足させるためには、
これまでの楽曲群を如何にして弾きこなすのかという事を、
かなり練っているように感じましたね。

「タルカス」にしろ、
「海賊」にしろ、
「ラッキー・マン」にしろ、

多くのEL&Pファンは、
何度耳にしたか解らないぐらい、聞きこんでいるわけですが、
聞きこんでいるが故にこそ、
既発のライヴとのちょっとした違いが味わえるようになっているわけです。

「海賊」なんかは、
下手をすると、これまでリリースされたオーケストラ入りも含めたEL&Pのライヴヴァージョンの中では、
もっともインパクトがあるように仕上がっているように思います。

確かに、カールなしという事で、
打ち込みを利用している曲が幾つかあるわけですが、
過去のフレーズを微妙に取り入れた新たなるアレンジも含めて、
エマーソン&レイクの総合力として、
かなり聴き応えのあるライヴの音がしっかりと出せていると感じましたね。

帯に記されている「躍動する匠の業!」も、嘘ではないのだ。

なので、
90年代のライヴとあまり変化がないだろうと、
思い込んでいるEL&Pファンで購入を躊躇している人がいたら、
購入して聞いてみる価値はあると思いますね。

ま、
これも、ソコソコ熱心なファンであるからこそ、感じ取った事かも知れませんけどね。

以上。

本ブログはエマーソン、レイク&パーマーにまつわる品物、
あるいは関連づけた品物のあれこれを、私自身の思い出、感想、私的な意見、観察日記などによって綴っております。
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