ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

アサカてくてくさんぽ

2017年05月27日 | てくてくさんぽ・取材紀行

埼玉県新座市にある社の受注センターで、クローズのブックフェアが開催。合間に近所をプチさんぽしてみた。物流倉庫街を抜けると「野火止(のびどめ)」という町名で、かつてあたりで焼畑農業が盛んだった頃、人家に延焼しないよう設けた塚に由来しているという。同名のこぢんまりした商店街が延びており、アジサイで埋もれんばかりの花屋に、宣伝コピーの手書きビラでこれまた埋もれている薬局、レトロサンプルでいっぱいの街中華など、ローカルなたたずまいが楽しい。 

商店街は別名「こもれび通り」とも呼ばれ、突き当たりにある平林寺の門前町風でもある。平林寺は臨済宗の古刹で、13万坪の境内のほとんどに雑木林が広がっている。見かけた観光案内所で聞くと、ここから山門まで5分ほどかかり、境内もじっくり見れば小一時間だそうなので、この日は断念。引き返す途中、外周道路からもその広大さは分かり、これぞ武蔵野の自然たる様相が充分に伝わってきた。

ところで案内所のカウンターにたくさん座っていたぬいぐるみ、新座市のキャラクターで、ゾウとキリンをミックスしたその名も「ゾウキリン」だそうだ。名の所以はもちろん、市内に豊かに広がる「雑木林」から(笑)。こもれび通りの洋菓子店には、モチーフにしたクッキーも売られていて、プチさんぽのみやげにピッタリの落とし所だ。

ストーリーができれば、30分ほどのさんぽながらなかなか深い。平林寺境内を流れる野火止用水も、歩いてみたくなったかな。