ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

ぎょうざの満洲のやみつき丼@飯能

2019年12月09日 | 町で見つけた食メモ
物語の世界観に基づいたムーミンバレーパークだが、仲間たちがお腹を満たすとかのパンケーキ店の値段を見て、物語の世界から離脱。ゲートから国際興業バスに乗ってしまえば、リアル世界の飯能まで10分とかからない。

で、商店街にあるこちらで、パンケーキの半額以下の組み合わせ。北欧の世界観に浸る旅は、リアル埼玉の常食で締めることに。ちなみにセールスキャッチをフィンランド語にしたら「30% herkullinen」だそうな?

秩父・奥武蔵てくてくさんぽ8

2019年12月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ムーミンの作品に触れるなら、コケムス2階の観覧に時間を割きたい。常設展「ムーミン谷のギャラリー」では小説と絵本・漫画をひもといており、フロアの入り口には現物の書籍が並び、随所に絵本や挿絵からの象徴的シーンが掲げられている。額装されているもの、オブジェにされているもの、回転させて読めるコミックなど、親しみやすい見せ方で楽しめる。コミックの一コマだけを集めたコーナー、ムーミン谷の仲間を一堂に介した展示もあり、本の世界観がじっくり理解できる。

作品にはシーンに対するメッセージも配され、場面場面への作者のさまざまな思いも伝わってくる。「愛、寛容、家族、友情で困難を乗り越え喜びを分かち合う」「孤独とは、一人ぼっちの意味を知ること」「自由・自立とは、他人から理解されて自分が何者か気づくこと」など、生きる上で出くわし考えてしまいがちなことを、導いてくれているかのようだ。「自由と孤独を愛する」との添書きのある、荷を背負ったスナフキンの哀愁あふれる後ろ姿の絵には、つい足を止めて見入ってしまう。

ほか隣接する企画展「ムーミンとトーベ・ヤンソン」では、原作者であるヤンソンの生涯と作品との関わりを、資料を交えて展示。「トーベの記憶シアター」では、作品に対するヤンソンの思いを、映像と交えて紹介している。いずれも、作品の根底から感じ理解するには、じっくりと見ていきたいものばかりである。最後は1階にある世界最大級のグッズショップを眺め、ムーミン谷の食堂にも寄っていきましょうか。

秩父・奥武蔵てくてくさんぽ7

2019年12月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ムーミンバレーパークの一番の見どころは「コケムス」だろう。フィンランド語で「体験」を意味するこの施設、物語のシーンを再現したディスプレイを巡る3階、ムーミンの物語や作者トーベ・ヤンソンの展示解説をした2階、世界最大級のムーミングッズショップとレストランのある1階という構造になっている。順路に従い、まずはエレベーターで3階へ。いきなり暗い森の中に佇むムーミンが現れ、フロアへと足を進めるとストーリーを再現したオブジェが、次々と奥へ誘ってくれる。

なじみのあるキャラクターも点在し、ホログラムの焚火にあたりながら孤独にひたるスナフキン、手をかざすと集まってくるデジタル映像のニョロニョロなど、体験型の仕掛けも楽しい。後半は絵本の世界に入っていく趣向で、シーンを描いた大きな絵本のオブジェに開けられた穴をくぐることで、話の中に入り込む仕組みだ。真摯に実直に生きて暮らすことが、幸せでもありどこか物悲しい。進むにつれ、そんなムーミンの物語がしみじみと身に染みてくるようである。

高さ8メートルあるムーミン谷のジオラマで、ムーミン屋敷の前に仲良く並んで座るムーミンとスナフキンを見たら、今度は小説や絵本そのものに踏み込んでみましょう。

秩父・奥武蔵てくてくさんぽ6

2019年12月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
「ムーミン谷エリア」はムーミンバレーパークの中心的ゾーンで、イベント施設や観覧施設が集中する。一家が暮らす「ムーミン屋敷」は地下室から屋根裏部屋までが忠実に再現され、ガイドツアーで中を見学できる。ほかムービングシアターや参加型のステージショー施設も近接、「エンマの劇場」ではムーミンと仲間たちによるステージが、1日数回開催される。パークの入園料は1500円だが、これらのアトラクションは各700〜1000円が別途必要となり、都度払うとちょっとした額になるのが悩ましいところである。

ところでこの手のテーマパークといえば、園内に出没するキャラクターも人気アイテムのひとつ。ところがここはキャラクターとの遭遇度が、割と少なめだ。出没を控えることで、佇まいを感じてもらうのを推しているようにも思え、それはそれでアリだろう。そんな中、建屋の扉の隙間から覗いて手を振っているムーミンを見かけたので、スマホ片手に近寄るとダッシュで引っ込んでしまった。写真スタジオ「ムイックフォト」で、ムーミンは恥ずかしがり屋なのでカメラを向けると隠れてしまうのだとか。中なら一緒に記念撮影できますよ、との入口のお姉さんの誘いにのるのもよいが、1枚2000円也。うーむ…。

なので入場料で入れ、ムーミンの世界をじっくり学べ堪能できる施設を、時間をかけて見てみましょう。

秩父・奥武蔵てくてくさんぽ5

2019年12月09日 | てくてくさんぽ・取材紀行
ムーミンバレーパークと聞いて「恥ずかしがらないでこっち向いて」のカルピス名作劇場を思い浮かべる人が多いだろう。しかしこのテーマパーク、かのアニメとの絡みは一切なし。トーべ・ヤンソン著の1945〜1970年に発行された9冊の小説ほか絵本とコミックの物語による、北欧におけるムーミンの世界観にひたれるテーマパークである。ゲート前には本にキャラの型抜きをしたオブジェ、ムーミンとミィがインクポットに座る像などが配され、本が所以たる観念を伝えている。

パークは4つのエリアで構成され、「小さな日常世界にひそむ本来的な偉大さ」を見出す楽しさ、という、ムーミンと仲間が作品で繰り出すメッセージに則して展開している。入り口のエリア「はじまり入り江」は飲食物販店街で、売店「はじまりの店」は帽子など道具を揃えて身支度をする、「パンケーキレストラン」はママの得意料理でみんなの好物パンケーキで腹ごしらえをする、という、旅に出る前のストーリーに基づいている。レストランは湖の眺めが良さげで、腹ごしらえは旅の最後にしてまずは先へと足を進めることに。

湖畔の小径に沿って歩き、「ムーミン谷エリア」「おさびし山エリア」へと入っていく。途中にはムーミン一家が夏場に水浴びをする「ウイマフオネ(水浴び小屋)」、一家が移住した「マヤッカ(灯台)」など、物語に登場する建物が湖畔や湖の中に建つ。最奥のおさびし山エリアにはアスレチック「ヘムレンさんの遊園地」が丘の上に、小径の終点の森にはあの方がギターを弾いたり焚き火をしていそうな緑のテントもある。ほかにも打ち上げられたボートやバスタブの荷車など、小説の挿絵が再現されており、そばにその絵が添えてあるので物語のシーンに入っていける。

園内をざっと一周したら、中心的ゾーンの「ムーミン谷エリア」で、作品の世界をさらに深く学びましょう。