ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

用のない街・飯能さんぽ3

2015年10月09日 | 用のない街にあえて泊まり旅気分に浸る
宿を探して向かった、楽天でとった「飯能シティホテル」の場所には、ピンクのネオンに休憩料金も添えた「ホテルWINK」なる宿しか見当たらない。ここのはず、と玄関くぐると、フロントで清算してるカップルさんとバッチリ目が合ってしまった。

あわてて飛び出して携帯で場所を再確認していたら、「ビジネス利用のお客さんですね?」とフロントの兄さんが出てきた。なんと「併用」のホテルで、看板には申し訳程度の大きさで「飯能シティホテル」との文字もちゃんとあった。

動揺冷めやらぬ中、チェックインして部屋に入ると、動揺はさらに加速する。有線の音楽流れ、窓は塞がれ、ソファは二人横並びサイズ、枕元に明かりとテレビのコンパネ、部屋と風呂の境にドアなし、風呂の造作もアレだし、アメニティは二人分ある。併用とあるが、造りはまごうことなきその手のホテルだ。

サイズもどう考えても2人分なベッドに寝転がると、落ち着かないこと。眠れるよう、もう2、3本飲んでから。

用のない街・飯能さんぽ2

2015年10月09日 | 用のない街にあえて泊まり旅気分に浸る
用もないのに泊まった飯能、奥武蔵の玄関口に位置づけられており、林業で栄えた街だそうだ。特に家康が江戸幕府を興した際、街づくりのために江戸へ材木を供給する拠点となり、当時は日本屈指の規模の街だったそうである。

その名残か、駅前通りがすぐ繁華街になっていて、飲み屋や飲食店ほか「呼び込み」も結構見かける。その一方、一歩路地へ入れば、白壁の屋敷や昔ながらの料亭・旅館街なども。遅い時間に街に入ったなりに、その雰囲気はつかめたように思える。

旅で出会ったローカルごはん…飯能 『ぎょうざの満洲』の、マーボ豆腐など

2015年10月09日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

飯能に泊まっての晩御飯に選んだ「ぎょうざの満州」は、東武東上線や西武線沿線に店舗を構える、中華料理チェーンである。発祥は東所沢駅前店だから、当地もルーツに近いのでまあ、地元メシと捉え入ってみた。

品書きは格安のギョーザをベースに、中華料理の一品や麺飯が後陣に控えた、王将や日高屋のような布陣である。ビールにギョーザを合わせたら、皮がクイクイとレスポンスがよく、いかにも粉ものを食べている充実感。あんは挽肉とキャベツが甘みあり、軽くいける一品だ。

中華ながら全体的に味付けがライトで、マーボ豆腐(なぜか麻婆豆腐と書かない)は辛味はほぼなく、後味にトマトのような鮮烈さが。肉細切りピーマン(なぜか青椒肉絲と書かない)は塩胡椒がほんの少しで、豚バラの旨みに野菜の青臭いシャキシャキ感が心地よい。いずれもアタリの穏やかな、体に優しい料理である。追加の紹興酒が日本酒の升酒のように、こぼれを皿で受けてと気前いいこと。

お客は地元のサラリーマンや若いグループが中心で、まさに普段使いの駅前中華。チェーンやその土地の常食だって、自分の生活圏にない味ならば、十分「旅」の食なのだ。


用のない街・飯能さんぽ1

2015年10月09日 | 用のない街にあえて泊まり旅気分に浸る
明日は秩父方面へ赴くので、今週の「用のない街にあえて泊まり強引に旅気分を楽しむ」、飯能に宿泊。秩父の山懐と思っていたら、駅前はなかなか繁華な佇まい。ベッドタウンなのだろうが、自分の住む街からの距離からすると、相当な未知感、旅感がする。

まずは晩御飯、ご当地の味覚は何があるやら。