ウマさ特盛り!まぜまぜごはん~おいしい日本 食紀行~

ライター&編集者&散歩の案内人・上村一真(カミムラカズマ)がいざなう、食をテーマに旅をする「食紀行」を綴るブログです。

旅で出会ったローカルごはんbyFb…元箱根 『箱根関所旅物語館』の、箱根コロッケ定食

2013年01月11日 | ◆旅で出会ったローカルごはん

 お昼前に元箱根へやってきたら、ゴール地点はすでに各校の応援団が盛り上がりを見せている。箱根駅伝往路のゴールまではまだ1時間ほどあるが、気勢を上げて母校の到着を待つ熱さときたら。ちょうど小田原で山登りの走者にタスキが渡ったころで、強風で極寒の中を箱根の山に挑む彼らを、文字通り熱く待ち受けている。

 沿道に待機する前に昼食をとろうと、遊覧船のターミナルにある「箱根関所旅物語館」へ。ローカルミートの箱根山麓豚を使ったメニューが並び、カツ煮定食にカツカレーなど、こちらも食事で母校の「勝つ」に気合を入れたくなる。が、箱根コロッケ定食にふらりと惹かれ、大学学食風の定食で質実剛健な応援ごはんに。

 三つ並んだ俵型のコロッケをひとつ、カシッとかじると、揚げたての衣がからり、中はホクホクねっとり。たっぷりのつぶしたジャガイモに山麓豚のミンチが少々で、ジャガイモは三島の馬鈴薯を使っている。箱根西山麓の火山灰地で栽培され、甘みが強くホテル御用達のブランド野菜。ご当地コロッケで知られる三島コロッケを思い出す、シンプルながらホッとする味だ。

 ジャガイモはランナーのエネルギーにもなる炭水化物も豊富だから、おかげで応援する側のパワー充填も十分。カツのように勝利への縁起の韻を踏みたいけれど、箱根コロッケ=箱根でコロリ、になったら洒落にならない?