先日の「炊屋」は、水産ライターの野村祐三先生をお誘いして出かけたのだが、今日はそのお返しに誘っていただいた、アラスカシーフードマーケティング協会のレセプションに出かけた。震災の影響で5月に閉鎖していた日本事務所の再開披露に合わせ、アラスカの水産物のブランディングによるマーケティング戦略のプレゼンも行われた。
資料によると、アラスカ州の水揚げはアメリカ全土の55%を占める「水産州」で、サーモンにタラをはじめヒラメ・カレイ類、イクラやタラコといった魚卵、さらにタラバやズワイのカニ類など、その65%が日本へ輸出されているという。キャッチフレーズが「ワイルド」かつ「100%天然もの」。日本の国産水産資源は、放射能漏れによる海洋汚染の影響で先行きが不透明な分、アラスカやノルウェー、オーストラリアなどの水産物の安全性、非汚染が、今後大きなブランドになっていくのは間違いない。
ところで、会場のレストラン「フィッシュバンク」は汐留シティセンター41階にあり、高層からの東京タワーやヒルズの夜景を眺めながらアラスカ食材のカジュアルフレンチを楽しんだ。中でもシンプルなタラバのボイルは太いうえ水っぽくなく、ホコホコに濃厚。ほか面白かったのがスモークサーモンとイクラのピッツァに、たらことイクラの軍艦巻き盛り合わせなんてのも。
これらを肴にアラスカビールをあおっていると、ディスカバリーチャンネルのカニ漁ドキュメント「ベーリング海の一攫千金」の、荒くれカニ漁師の気分にちょっと浸れたような?