書名のとおり、観測隊員の料理担当となった筆者が、基地での料理を通して南極観測隊員の日常やら南極のもろもろを綴った作品。厳寒かつ労働量が多い厳しい環境下、あれやこれやと工夫をして隊員たちのお腹と心を満たしている様子を描いている。
テーマからすると苦労談を思わせるが、実際にはコミカルなタッチで、ユーモア満点に読める。きつい仕事だからか結構食材は贅沢に仕込めるらしく、寿司パーティーをやってみたり、屋台的なイベントをやってみたり、居酒屋やバーを開店してみたりなどなど、割と豪華な感じ。個性あふれる隊員たちの人間模様も、そんな料理日記に織り交ぜて綴られている。もちろん、観測隊員の日常業務の理解にも役立つ。
この本は3部作になっていて、どれも読んだが面白かったのは1作目。作を重ねるにつれ、やや内幕的な話が強い方向へと走っている感がある。本作は「爆笑エッセイ」とか帯にあるけど、ユーモアや文章のキレも、やはり1作目のほうが際立っているかも。さらに、著者は2回観測隊に参加をしているのだが、本作はその両方の話がごちゃまぜに出てくるので、読んでいて少々頭が混乱することも。
近々映画化されるらしいので、ひょっとするとそのPRも意識して出したのかも知れない。個人的には、読むなら1作目がおすすめか。
テーマからすると苦労談を思わせるが、実際にはコミカルなタッチで、ユーモア満点に読める。きつい仕事だからか結構食材は贅沢に仕込めるらしく、寿司パーティーをやってみたり、屋台的なイベントをやってみたり、居酒屋やバーを開店してみたりなどなど、割と豪華な感じ。個性あふれる隊員たちの人間模様も、そんな料理日記に織り交ぜて綴られている。もちろん、観測隊員の日常業務の理解にも役立つ。
この本は3部作になっていて、どれも読んだが面白かったのは1作目。作を重ねるにつれ、やや内幕的な話が強い方向へと走っている感がある。本作は「爆笑エッセイ」とか帯にあるけど、ユーモアや文章のキレも、やはり1作目のほうが際立っているかも。さらに、著者は2回観測隊に参加をしているのだが、本作はその両方の話がごちゃまぜに出てくるので、読んでいて少々頭が混乱することも。
近々映画化されるらしいので、ひょっとするとそのPRも意識して出したのかも知れない。個人的には、読むなら1作目がおすすめか。