ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

医者は接客業者

2007-03-08 22:17:49 | Weblog
 某大学医学部の五年生は10時半に来た。私の後ろに座らせて、3~4人の診療を見せてから、「折角来たのだから、外来をやっていこうよ。この地の風土病に逢うかも。」と吹いて、選手交代。
 「お宅のミスは私の責任、後ろに付いてる。危ない時だけすぐに助ける。それ以外はやってみて。順序として、話を聞いて、身体を診て、それから、検査や薬に付いて相談確認しますから外でお待ち下さいと言って患者さんを廊下へ出す。」と説明して、学生さんに3人診療させてみた。 
 医学部の五年生はポリクリといって、大学病院で外来実習をやってるはず。
 呼び込む直前に「患者さんを呼び込んだら、後はこちらから誘導して下さい。」と最後の入れ知恵。
 もちろん、予診(問診)表で軽めの方を選んである。 
 慣れぬ土地で患者さんよりもうんと若く、ちょっと言葉が固かったけど一所懸命やってたね。
 最後の方は検査もあったので、学生さんには昼食を食べさせに行って、結果が出たら呼ぶことにした。
 結果は私がみて、学生さんに患者さんへの説明の予行演習をして、患者さんを入れて結果説明と投薬。
 患者さんも今日の医者はメチャ若いと感じただろうし、余裕のある方は胸の名札まで見たかな?よく見ると“○○大学実習生”と書いてある。
 協力ありがとうって感じ、でも患者さんが拒否したらどうする?
 前にも書いたけど、医療の継承発展に非協力な方は“ドンケツ”に回ってもらうかよそへ行くことになろう、強引?

 外来実習が終わって、「診察中も少しずつ話しながらやると、患者さんもリラックスして、色々話してくれますし、雰囲気が柔らかくなるよ。医者は接客業、特に外来は。」と言って終了。

 今日の学生さんは私から見ると子供みたいだったけどそれでいいんじゃない。
 こんな事で多忙で、病棟はおざなりに近い一日、平穏でラッキーだった。


※ 見学以上に学んだことが何かあったら幸い。
コメント
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