インフルエンザ何処？

　昨年までは、この時期流行ってなくても、少なくとも一人以上のインフルエンザ患者が来ていた。
　しかし、今年は未だに私の外来には“ゼロ”。他の医師の所にも話は聞かない。
　タミフルの中外＆ロッシュの“ＭＲ”さんに聞いても、ホンのかすかな感触だけで、タミフルの返品があったらと心配するほど。
　感染性胃腸炎は断続的に続いている。
　たまに、“ノロウィルス”の検査を希望される方もいるけど、自費２万円と聞いてみんな「いえ、結構です。」と断る。
　どうしてインフルエンザが流行らないのか？
　最大はやはり“暖冬”だろうね。ここが毎冬と明らかに異なるところ。
　確かに昨夏にも散見されたが、はっきりとした流行には“冬であること”が必要十分条件のよう。
　これは、経験的仮説が立てられる。
　この冬がこのまま“暖冬”でいくと、インフルエンザは記録的な少なさになるんじゃない。
　次の冬も暖冬だったりしたら、地球科学者の予想よりも遙かに早く、地球は暖かくなっちまい、「どうする？」ってことになっちゃう。

　研修医は先週に引き続いて来なかった。
　やる気がないのか、魅力がないのか、それとも両方なの？
　もう一週だけ、黙って待とう。次週来なかったら、いずれにしても“確信犯”だ。

※　タミフル、返品する位なら備蓄に回したら！