ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

結核接触者のつけ

2006-04-25 21:04:14 | Weblog
 業界用語だけど、一人の結核患者が出る、そして、この方に接した方々に対する検診、結核が移ったかどうかをみていくのです。
 結核は、普通は例え移っても、急には発病しないから、ゆっくりと見るのです。
 今回は、その患者さんが3ヶ月位入院していて、最近になって漸く結核と分かったために、この3ヶ月に接した該当者は多数になってしまったのです。
 接した人のお友達は省略。ここまで入れると、メチャ多くなってしまう。
でも、もし接した人から、一人でも結核が出たら、更に“友達の輪”まで対象を広げねばならないし、こうなると新聞沙汰も覚悟。
 元の患者さんは結核病院に転院。残った方々に連絡を取り、事情を話して検診を受けてもらい、職員にも検診を受けさせる。
 医療機関の職員でも、認識はいい加減だから、「自分はどうしたらいいの?」とパニクリそうな言葉を吐く方がいる。
 パニックの向こう側にはドツボの穴が開いている。
 「だったら、日頃から少しは考えとけよ」とでも言いたいけど、まず無理だね、日頃から考えておくことは。
 大地震がどこかに来たら、まあ、長くて1ヶ月位はみんなも考えるけど、遠方の人から順次薄れていくのが常ですね、当事者以外は。
 神戸の地震やインドネシアの津波への認識を知れば分かりそう。

 今回の反省、怪しい患者が来たら、ちゃんと調べとけよ。
 こんなの当ったり前だけどね。みんなすぐに忘れるのです。

※ 二日酔いのベテランは山ほどいる。明日は新人歓迎会なんだけど。
コメント
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