ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

二連発穿刺

2006-04-20 23:17:00 | Weblog
 今日の午後、鎖骨下静脈穿刺を2例続けてやったのです。
 もちろん、私は監督。さらに二連発とは2例とも“鎖骨下動脈”を刺したのです。
 動脈を刺して“10分休憩”。
 このダブルの二連発で、いずれも手助けの準備をしかけたら、タイミングを計ったように二例とも静脈穿刺成功で最後は無事修了。
 「まったく、もうっ」という感じだけど、やってる本人は懸命なんだろう。
 何故手間どるかってのは、おそらくイメージがうまく体得できてないのだろう。
 今回は二例とも最初に、“物品確認・位置決め確認・イメージ確認”はして、OKだった。一つは進歩していた。
 前二者は指さし確認ですぐに慣れるだろうが、このイメージを感覚的に知るのは数を経験するしかないだろうね。
 先日、研修医と外来をやっていて、“頭痛、動作不良”の訴えで来た来た方を診て、私は直感的に“硬膜下血腫”を思い浮かべたが、研修医は“脳血管障害”を考えた。
 私の診察を研修医に見せて聞いたのだけど、まあ、これがどんな疾患をイメージ出来るかという経験の差でしょうネ。
 教科書や授業で“硬膜下血腫”は習っても、現物を見なければ直感は出にくい。
 対象は違うけど、色々な経験の積み重ねで、その応用的イメージも積み重なる。

※ “経験の差”とはよく言ったもんだ。でもやがて追いつかれる、それが成長。
コメント
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