日曜日は家事の日。
掃除・洗濯・食料の買い出し。
面倒くさいですが、これらをきちんとこなさないと、生活が荒れてしまいます。
合間にオリンピック中継を観たりして、女子400メートル個人メドレーと男子スケボーで日本人が金メダルを取ったと知りました。
大層な偉業だとは思いますが、それによって勇気を得たとか、やる気がわいたとか言うことはありません。
日本人として、同じ国の選手が金メダルを獲得するのは素直に嬉しいですが、スポーツの力というほどの意味は感じません。
ただし、トップアスリートのメンタルということには興味があります。
日本中から期待されて、さぞかし苦しかろうと思いますが、彼らは判で押したように、競技を楽しみたい、と言いますね。
それは本音なのか、あるいは流行りの言葉を口に出しているだけなのか、格好をつけているのか、分かりません。
それはそれとして、彼らは肉体の運動とともに、それ以上に激しいかもしれない、メンタルの運動を絶え間なく続けているのだろうと思います。
私はそのことに興味を覚えます。
そしてそれは、勝者であっても敗者であっても変わることはないだろうと思います。
私はむしろ、敗者のメンタルに興味を持ちます。
体操の内村選手のように、すでに多くの栄光を手にして、いい加減年もとって、それで敗れた人は、やりきった感があるものと思いますが、何度も期待されてオリンピックに出て、ついにはメダルを取れずに引退する人もあまた存在します。
勝者の陰に隠れている、勝者よりもはるかに多い敗者の群れ。
それはオリンピックに限ったことではなく、人間が生きるすべての世界で起きている過酷な現象です。
オリンピック観戦は単に勝者を称えるだけでなく、敗者の心情にも思いを寄せる広い心が必要だと思います。
敗者にこそ、圧倒的多数の人間が持つ、複雑怪奇な心情を理解する経験、能力があると思うからです。
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