ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

少年の暴行死

2015年02月28日 | 文学

  13歳の少年が河原で殺害されていた事件の容疑者とおぼしき17~18歳の少年3名が捕まったそうですね。

 漏れ伝え聞くところでは、被害者の少年は不良グループのパシリのような役割だったところ、ささいな理由で暴行を受けるようになり、グループから抜けたがってさらなる暴行を受け、故意か否かはともかく、殺害に至ったようです。

 故意か過失か未必の故意か、そこら辺は裁判で重要な要素になるのでしょうが、素人目から見ると、そもそも遺体が全裸だったという時点で、はなから殺す気だったとしか思えません。

 実話をもとに残忍な殺人犯を描いた「凶悪」では、いともたやすく人を殺す、「先生」と呼ばれる人物が登場します。



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 何が「先生」だ、という怒りが湧いてくるような映画でしたが、それも実話だと思えばこそ。
 虚構だと分っていれば物語として楽しめるでしょう。

 日頃残酷な物語を楽しむことを常としている私ですが、この世で現実に起きたとなると、さすがに怒りや恐怖が湧いてきます。

 角田某という女がいくつもの家族を手玉に取って殺害し、逮捕されたら自殺するという残忍な事件が発生しましたね。
 あの時は大人が大人を支配することがいともたやすく出来てしまうことに恐怖を感じました。

 このたびの事件は、13歳の少年を17~18歳の少年たちが支配しようとして失敗し、殺害するというお粗末な事件でした。
 13歳と17~18歳では、天と地ほど発達に違いがあり、同世代同士のイジメとは全く異なるものだろうと思います。

 そのような環境のなか、グループから抜けたがっていることが知られることは、被害者にとって非常に不利に感じられたことでしょう。
 そのような意思表示をするということは勇気あることだろうと思います。

 しかし加害者たちは、年少の者の必死の訴えに対し、死ぬまで暴行するという暴挙で応えました。

 じつは私も小学校3~4年生くらいの頃、イジメの加害者であったことがあります。
 正直、イジメが面白いと思っていました。
 しかしそれは教師に発覚し、親にもばれ、こっぴどく叱られてそれっきりになりました。
 
 しかし小学校中学年と17~18歳ではあまりにも年の差があります。
 普通17~18歳ともなれば、無駄にイジメなんてしないし、まして人殺しなど。
 交通事故でもない限り、確信犯でなければ人を殺すことなどできますまい。
 それは道徳観念ゆえであれ、刑罰を怖れるゆえであれ、ただなんとなくであれ。 

 捕まった少年たちがもし有罪であったとして、少年法に守られて大した罰を受けないのでは、殺された13歳の少年も浮かばれません。

 成人を18歳にしようという動きもありますし、罪に見合った罰を科してほしいものです。

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