ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

減薬

2011年05月21日 | 精神障害

 今日診察に行ってきました。

 復職して一年と半月、順調に出勤できているということで、次回から減薬にチャレンジすることになりました。

 現在飲んでいる薬は以下のとおりです。

 
①リーマス(気分安定剤)  朝2錠 夕2錠
 ②リフレックス(抗うつ剤)  夜2錠
 ③ジェイゾロフト(抗うつ剤) 夕2錠
 ④ドグマチール(抗うつ剤) 朝1錠 夕1錠
 
⑤ワイパックス(抗不安薬) 不安時、頓服
 
⑥サイレース(睡眠薬)   夜1錠

 このうち、ジェイゾロフトを減らそうという話になりました。
 私がもっとも効果を感じられなかった薬です。
 順調に減薬ができればいいなと思います。

 主治医のほうから減薬を提案してきたのは初めてなので、うれしい限りです。
 それだけ私の精神状態が回復してきているということでしょうから。

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ぼくのエリ

2011年05月21日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 朝っぱらから幻想的で美しい映画を観ました。
 「ぼくのエリ」です。

 スウェーデンはストックホルムのアパートに母親とくらす12歳の少年、オスカー。
 彼はいじめられっ子で怖ろしい殺人事件の新聞記事をスクラップにすることが趣味の孤独な少年です。
 ある時、隣に初老の男と少女が引っ越してきます。
 アパートの中庭に夜出ると、少女が薄着でたたずんでいます。
 ぎこちなく挨拶を交わし、その後毎夜のようにオスカーと少女エリは逢瀬を重ねていきます。
 ここまではスウェーデン版「小さな恋のメロディ」といったところ。

 しかし町では不可解な殺人事件が頻発するようになり、エリは永遠に12歳の少女のまま町から町へと渡りあるいて生きる吸血鬼だと、オスカーは気付きます。
 それでも互いに恋情を抱きあい、遠からず訪れるであろうエリの移動の日を怖れます。

 日の光を浴びると焼け死んじゃうとか、招待の言葉を聴かなければ他人の家に入れないとか、吸血鬼の属性は一般的なそれと変わりません。
 エリに使える初老の男、素性は明かされませんが、エリが犯罪を犯さなくてすむように、夜な夜な殺人を犯しては血液を抜き取ってエリの元に届けています。

 冬のストックホルムは寒々しく、一面雪で真っ白です。
 孤独な少年と少女が密かに逢瀬を重ねるには、ぴったりな舞台装置です。

 ただ難を言えば、この小さな恋を美しく可愛らしいものとしてばかり描いていることです。
 12歳といえば早い子なら色気づく頃。
 学校では幼い派閥抗争や小さな権謀術数が渦巻き、無邪気に見えるのは大人の偏見に過ぎません。
 そんなことは自分が12歳だった頃のことを思い出してみれば、明らかでしょう。
 12歳の少年は狡猾で冷酷、暴力への嗜好を隠し、突然身に降りかかってきた性欲に悩まされてもいるでしょう。

 そこらへんは、コクトーの名作「恐るべき子供たち」に詳しく、格調高く描かれていますね。

 映像の美しさ、BGMの静かさ、始めから叶うはずがない悲恋、これらが格調高く描き出された結果、この映画は60を超える賞を受賞したそうです。

 吸血鬼と人との恋を描いた映画に、新しい地平がもたらされたようです。

ぼくのエリ 200歳の少女 [DVD]
カーレ・ヘーデブラント,リーナ・レアンデション
アミューズソフトエンタテインメント
恐るべき子供たち (岩波文庫)
鈴木 力衛
岩波書店
小さな恋のメロディ [DVD]
アラン・パーカー,アラン・パーカー
ポニーキャニオン

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処刑山 Dead Snow

2011年05月21日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 多分ホラー映画史上、最も多くの血が噴き出し、内蔵が飛び散り、最も笑える、まったく怖くない、スプラッター・ホラーとホラー・コメディの中間というべき迷作「処刑山 Dead  卐 Snow」を昨夜鑑賞しました。

 ノルウェイの作品ということで、ヴァイキング時代の血が騒ぐのか、それともトナカイの解体で哺乳類の血や内臓を見慣れているせいか、やけに鮮血やどろっとした内蔵が出てきて、ホラー好きの私もさすがに辟易しました。

 ところがこれが欧州各地で熱狂的に迎えられ、米国でも大ヒットを飛ばし、ハリウッドはリメイクまでしたとか。
 
 日本人は畜肉業者以外は魚をさばくくらいしかしないので、大量の血液を見ると逆上しちゃうきらいがあるせいか、渋谷の映画館がレイト・ショーで上映していたくらいで話題にもなりませんでしたね。

 内容は、ノルウェイの医学生8人が冬のバカンスで一面銀世界の山小屋に滞在中、第二次大戦末期にノルウェイを占領していたドイツ軍部隊300人が地元住民の反乱を怖れて山に隠れ、行方不明となっていたところ、ドイツ軍が地元住民から奪った金品を医学生たちが発見して喜んでいたところ、それを守ろうとゾンビになって蘇り、医学生たちを襲うという、まことに馬鹿馬鹿しいお話です。

 この手の映画でなんで?、は禁物ですが、65年も前に死んだはずのドイツ兵たち、やけに新鮮なゾンビです。

 そして医学生VSゾンビの対決、圧倒的に医学生のほうが情け容赦なくゾンビたちを血祭りにあげていきます。
 首が飛んだり、はらわたがこぼれ落ちたり、医学生たちは返り血で全身真っ赤。
 ゾンビは300体で医学生は8人ですから、自ずと勝敗は決まっていますが、それにしても大した奮戦ぶりです。

 ゾンビが大勢で一人の医学生の両手両足および頭を一斉に引っ張って引きちぎり、バラバラにしてしまうシーンや、両目に指を突っ込んで左右に引っ張り、頭をきれいに二つに割ってしまうシーンなど、ゾンビたちのあり得ない怪力ぶりは爆笑ものです。

 ストーリー性は皆無ですが、ポップで純粋に楽しめる、イカしたゾンビ映画です。

 これほど人間の肉体をモノのように扱う映画も珍しいでしょう。
 こういうのが受けるあたり、畜肉ばかりを食らう欧米の人々の感覚はちょっと違うようです。

 もっとも、私たち日本人が、殺害したばかりで口がパクパク言ってるアジの頭と尾を飾りつけて刺身にし、活きが良いなんて喜んでいる図は、主に肉を食う人々から見ると相当残虐に見えるらしいですから、どっちもどっちですけどねぇ。

処刑山 デッドスノウ [DVD]
ヴェルガール・ホール,ビョルン・スンクエスト,アーネ・ダール・トルプ,スティッグ・フロード・ヘンリクセン
キングレコード

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