ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

昔の分校で『夢芝居』

2011-07-25 21:56:32 | 地域文化

 米沢市山上地区コミュニティセンターでの公演ってことで朝の7時半から続々生徒達が集まってきた。そうか、今日の舞台はここか。開門を待つが一向に担当者の来る気配がない。スケジュール担当のN焦る。慌てて連絡。なんと、申込者が山上コミセンで、会場は地区内の赤崩分校だって。大慌てで移動。着いてみたら、ぺこの香漂うこんな素敵な小学校だった。

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内に入ってまたまた感心。むき出しのごっつい梁とつるつるの木の床。

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ちょっと大きめの教室といった広さの体育館での公演だ。客席はぎりぎりステージに迫ってる。ステージったって段差があるわけじゃない。そのままの床続きだ。隣のちっちゃなちっちゃな教室が控え室で、ここで30人が右往左往しながら着付けとメイクをこなした。振り袖の二人など廊下に衝立を二枚立てて着付けだ。会場の狭さと久しぶりの演歌ショーということで、念を入れてリハーサルを行ったから、着付けとメイクはまさしく戦争だった。

さて、本番。

やっぱり、いいねえ!こういう小さな会場は。観客40名はすぐ目の前だ。きらきら輝くお年寄りの表情がすぐ目の前だもの。みんなとっても喜んでくれている。間奏には盛大な拍手が湧き、踊りが終われば大きなため息と感嘆の声。部員達も大いに気を良くしてステージが進む。

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そして、今日の主役はおひねり!!最初、おずおずと投げ出されたおひねりだったが、曲を重ねるごとにどんどんと増えていく。部員もはじめのとまどいからすぐに立ち直って、踊りやコントの終了と同時に笑顔でお礼を言いながら頂戴していた。(もちろん、それはすべて部費に繰り込まれる。)

この雰囲気、いいなぁ!!芸能ってものの原点だよな。自分の芸が投げ銭で評価される。おひねりを通し通い合う観客と演者の心。おひねりが場を和ませ、役者の意気を高め、会場のムードを高揚させていく。

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おひねり、投げ銭を蔑む人たちもいる。芸術を志向する人たちはそうなのかも知れない。でも、この一体感。この共に盛り上がっていく感じ。これこそ大道芸の醍醐味だよな。そう、役者はもともと河原乞食なんだから。

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