たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

第2量子化から得られる楽しさ

2010-09-16 00:50:43 | Weblog
 今までを少しだけ振り返ってみた時に、今、周りにいる人達との当たり前になってしまっている共通点に、心から感謝したくなる。
 前は、理系、ってだけで、だいぶ少なかったはず。もう一個さかのぼれば、やるべきときに、ちゃんとやる、って人種だって、少なかったのだ。つい、ほんの、ちょっと前までは。

 どんどんどんどん、突き詰めて、飽くなき探求!研究したり、小さい事を見に行くのって楽しいし、ラクになってくる。狭い人種で形成される集団に行けば行くほど、自分が言いたい本当の部分まで行くのに、話が早いしねっ。

 マクロなものからミクロなものを見にいきまくって、すべての物質は結局何からできているのか?、を求め続けるのが、物理学をまっすぐ進んだ人達が行きつく場所なんだと思うんだけど、それだけが楽しい事じゃない。確かにそれをすることによって、マクロな系の概観も掴めるけど、もっとちゃんと、ミクロからマクロへの掛橋を求めるのも、また楽しい。

 N個の粒子からなる系を量子力学できちんと見に行きたくなったら、状態を主人公にしていたのをやめて、エネルギー準位を占有する粒子数を主人公にし直せば良い。これが、第2量子化だ。
 ある状態から、生成・消滅演算子を使って、粒子を作ったり、消したり。この発想は、とてもスゴイ。

 この考え方を考慮してみた時に、追求しつづけ、何も考えず、同じような人種を求め続けることが自明の理で善だとしていたのを、一回、ストップしてみて、ふっと、上から系を眺めてみたくなる。
 非常に狭い人種のみと何年も付き合って、狭い価値観を得て、状態を占有し続け、その中で楽しむのか、それとも、再び、広い世界に身を任せて、自分自身をホッピング項の非常に強い粒子としてみて、楽しむのか。

 どちらが、より、長い時間、楽しそうか。。難しいところだ。
 そんなの、誰にもわからないだろうから、どっちも、欲しい!

 (なんか、また、だいぶ、専門知識が無いとわかんない文章を書いちまったな。今日のは、多粒子系の量子力学の知識が、ある程度無いと、読めないかもです。一方で、この辺りの知識がある人に読まれて、間違いを指摘されるのも怖いな。
 まったく、じゃぁ、誰に向かって書いてるのか、、って、日記だから、自分がわかりゃ、それでイイのだった(笑)。)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする