2023年がどうであったか、という話を少しだけ書こうと思う。
ブログをもう少し書こう書こうと思いながらここ数年間更新が滞っているのだけど、それは逆に言うとコツコツする時間が長くて、物理会やったりピアノを弾いたり、意外といわゆるインプットが多い1年だったかもしれない。物理会はインプットなのかって感じだけど、まぁあれは俺が物理学を基礎からきちんと再確認していく場であるという位置づけも強いので。
世の中はものすごい変革の時期で、あらゆるものが崩壊していってるよね。これはハタから観ているととても面白くて、刺激ジャンキーな気持ちを掻き立てられるのだけど、この変化で人生が激変してストレスが増えてしまう人もいることを思うと、そんなに笑い事ではないはずで、実際にそれらの事件や告発を一般化して身の回りに置き換えてみると、他人事では片付けられないものばかりであった。
この変革期をまとめて云ってしまうなら「実力不足を権威によって補って、理解する気はないけど偉ぶりたい人たちが実際に権力を持っていたのだけど、彼らが出力するモノの品質が悪すぎて、崩壊しまくっている」だと思う。こういうことを言ってしまうとバカみたいなんだけど、そういえば俺って、自分の実力について不安に思ったり恥じたり卑屈に思ったことが少ないなと思う。権力に認められる努力を一切していないことが流石にマズイかしら?と不安に思うことはあるけれど、実力をつけることに最適化していると、どうしても「このバカに認められるために使う時間がもったいないな。今ここで勝負じゃないだろうし、いいや、今は能力だけきちんとつけよう」になることが多い。
昨今、皆本当に短絡的な結果を求めるようになってしまった。バズれば良いやと思う人、変なキャラ付けをして満足させようとする人、単なる馴れ合い人事を肯定化するために言い切る言葉ばかりを使う人、内容の精緻さは気にせずメディアや大衆に受け入れられそうな目標を嘯いている人。
こういう人たちをバカにすることにも飽き飽きしてしまっていることにも、今年は久しぶりに海外にも行って現地や飛行機の中で色んな国の人と話したので、痛感させられた。合理的に考えてロジカルに方向性を見出すにはまだ若すぎる気もしていて、とりあえず手当たり次第に自分にとってやるべきことを行い続ける中で、本当にこの国で良いのか、本当にこの分野で良いのか、本当にこの人たちを自分の信頼ゾーンに置いて良いのか、ということは、繰り返し問い続けなくちゃいけないのだろう。そういったことを思い知った1年であったと思う。
来年も、おそらく「え?これが崩壊するの?」という意外なものが音を立てて崩れ去っていくだろう。その際にも、俺の大きな武器になってくれていそうなのは、物理学である。
今年は研究でも日常でも物理学からの知見が本当に役に立つことが多いなと感じさせられた。具体的な事象から本質だけを抽出してきて、一般化された論理展開を他の具体事象に適応し、本質をリファインしていく。この作業を精緻に行う指針をくれる物理学には本当に感謝しているし、俺が今多くの人に確実に人生観が豊かになって重要な武器になるであろうと心からオススメできるのは、これ以外にはない。
物理学では、ついに統計力学に入り、統計力学の前提となる知識に関してはすべて纏めることができた。2022年の3月から週2回(毎回1時間)で続けている取り組みであるが(これのせいでブログの更新が滞っている気もするが、言い訳にはしたくないですw)、ここまで前提をきちんと話さないと統計力学に導入できないというところに、改めて物理学の専門性の高さを感じる。自分ですべて最初(高校知識)から伝えてみて、はじめて世間との乖離を強く感じた。そりゃ俺がいくら「数理統計知らなかったら実験まともにできないでしょ」「フーリエ変換できなかったら理系じゃないわ」と言っても伝わらないわな、と実感しましたよ。正直自分がすべて説明してみるまで「たいしたもんじゃない」という印象が強かったのだけど、やればやるほど「やってみるまで重要性に気がつけないし、だから多くのバイオ系や化学系が”自由研究”から抜け出せないよな」と痛感させられている。
今年は、物理数学、熱力学、量子力学、数理統計学と大学2年生から3年生くらいで習う内容をお伝えしていたけど、それぞれで10記事はかけるほど言いたいことはたくさん出てきている。またいずれ、どれかの回を公開して、あの会に参加していない人にも貢献できるようにしたいと思っている。来年は週1回になるので、少しはブログを書く暇があるかも?
そして、来年は、個人的にとても良い出会いになることが確約されている。一喜一憂するそのレスポンスが確実なものとなる時、あらゆる困難も楽しみに変わっていくだろうし、だからこそ生き方として本気でいなければいけないなと思っている。
良いお年を。ようこそ、この乱世へ。
ブログをもう少し書こう書こうと思いながらここ数年間更新が滞っているのだけど、それは逆に言うとコツコツする時間が長くて、物理会やったりピアノを弾いたり、意外といわゆるインプットが多い1年だったかもしれない。物理会はインプットなのかって感じだけど、まぁあれは俺が物理学を基礎からきちんと再確認していく場であるという位置づけも強いので。
世の中はものすごい変革の時期で、あらゆるものが崩壊していってるよね。これはハタから観ているととても面白くて、刺激ジャンキーな気持ちを掻き立てられるのだけど、この変化で人生が激変してストレスが増えてしまう人もいることを思うと、そんなに笑い事ではないはずで、実際にそれらの事件や告発を一般化して身の回りに置き換えてみると、他人事では片付けられないものばかりであった。
この変革期をまとめて云ってしまうなら「実力不足を権威によって補って、理解する気はないけど偉ぶりたい人たちが実際に権力を持っていたのだけど、彼らが出力するモノの品質が悪すぎて、崩壊しまくっている」だと思う。こういうことを言ってしまうとバカみたいなんだけど、そういえば俺って、自分の実力について不安に思ったり恥じたり卑屈に思ったことが少ないなと思う。権力に認められる努力を一切していないことが流石にマズイかしら?と不安に思うことはあるけれど、実力をつけることに最適化していると、どうしても「このバカに認められるために使う時間がもったいないな。今ここで勝負じゃないだろうし、いいや、今は能力だけきちんとつけよう」になることが多い。
昨今、皆本当に短絡的な結果を求めるようになってしまった。バズれば良いやと思う人、変なキャラ付けをして満足させようとする人、単なる馴れ合い人事を肯定化するために言い切る言葉ばかりを使う人、内容の精緻さは気にせずメディアや大衆に受け入れられそうな目標を嘯いている人。
こういう人たちをバカにすることにも飽き飽きしてしまっていることにも、今年は久しぶりに海外にも行って現地や飛行機の中で色んな国の人と話したので、痛感させられた。合理的に考えてロジカルに方向性を見出すにはまだ若すぎる気もしていて、とりあえず手当たり次第に自分にとってやるべきことを行い続ける中で、本当にこの国で良いのか、本当にこの分野で良いのか、本当にこの人たちを自分の信頼ゾーンに置いて良いのか、ということは、繰り返し問い続けなくちゃいけないのだろう。そういったことを思い知った1年であったと思う。
来年も、おそらく「え?これが崩壊するの?」という意外なものが音を立てて崩れ去っていくだろう。その際にも、俺の大きな武器になってくれていそうなのは、物理学である。
今年は研究でも日常でも物理学からの知見が本当に役に立つことが多いなと感じさせられた。具体的な事象から本質だけを抽出してきて、一般化された論理展開を他の具体事象に適応し、本質をリファインしていく。この作業を精緻に行う指針をくれる物理学には本当に感謝しているし、俺が今多くの人に確実に人生観が豊かになって重要な武器になるであろうと心からオススメできるのは、これ以外にはない。
物理学では、ついに統計力学に入り、統計力学の前提となる知識に関してはすべて纏めることができた。2022年の3月から週2回(毎回1時間)で続けている取り組みであるが(これのせいでブログの更新が滞っている気もするが、言い訳にはしたくないですw)、ここまで前提をきちんと話さないと統計力学に導入できないというところに、改めて物理学の専門性の高さを感じる。自分ですべて最初(高校知識)から伝えてみて、はじめて世間との乖離を強く感じた。そりゃ俺がいくら「数理統計知らなかったら実験まともにできないでしょ」「フーリエ変換できなかったら理系じゃないわ」と言っても伝わらないわな、と実感しましたよ。正直自分がすべて説明してみるまで「たいしたもんじゃない」という印象が強かったのだけど、やればやるほど「やってみるまで重要性に気がつけないし、だから多くのバイオ系や化学系が”自由研究”から抜け出せないよな」と痛感させられている。
今年は、物理数学、熱力学、量子力学、数理統計学と大学2年生から3年生くらいで習う内容をお伝えしていたけど、それぞれで10記事はかけるほど言いたいことはたくさん出てきている。またいずれ、どれかの回を公開して、あの会に参加していない人にも貢献できるようにしたいと思っている。来年は週1回になるので、少しはブログを書く暇があるかも?
そして、来年は、個人的にとても良い出会いになることが確約されている。一喜一憂するそのレスポンスが確実なものとなる時、あらゆる困難も楽しみに変わっていくだろうし、だからこそ生き方として本気でいなければいけないなと思っている。
良いお年を。ようこそ、この乱世へ。