たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

5、地学 - モノサトリ、バケマナビ、ナマモノ、チマナビのIntroduction

2010-09-13 02:08:04 | Weblog
 (1年以上ぶりに、このシリーズを更新します。こういうの、このブログ中に、何個残ってるのか把握してませんが(笑)、思いだしたら、随時ね。だいたい、ほとんどの内容、書くと、書いた内容忘れちゃうんだよね。。だから、ブログ開始当初(5年前?)にも言いましたが、絶対無いと思いますが、もし、マジで「もし」、書いて欲しい内容があったら、コメントください。)

 高校理科4つのなかで、最も、直感的には、一番知りたい内容は、この「地学」だと思う。直感で、理科をやり続けるなら、地学が一番、夢がある。誰が何と言おうが。

 あくまで、最初のイメージの話をしてる。一番最初に、それぞれの分野について、どういう印象をもったか、思い出してみて欲しい。その印象やイメージで、理系のどの分野で研究したいか?を考えてみて欲しい。
 物理は数式ばっかでよくわからないし、何をしてんのかもイマイチ。別に、物の運動の仕方なんて知りたくねーし(注1;俺、物理学科卒(笑))。化学は試験管振ってる感じでしょ?わかりやすいけど、何混ぜてんだろうね。生物は、楽しそうだけど、名前覚えるのメンドクサイし、研究するんだとして、どういうことやんの?イメージとしては、アフリカとかのジャングルで、何日間もライオンとか見続けて、記録つける感じ?そんなん、やりたくなーい。

 これらのイメージは、本当にその世界に踏み入れると、まったく違ってくる。物理は最初は力学のイメージしかないけど、それは理学系ではほとんど出てこないし、化学だって、めんどくさい化学式を扱わないといけないので、テキトーに混ぜてるわけじゃないよ?
 それに、俺は、今、生命系の大学院生だけど、アフリカに行った事はない。いや、これはわからんけどね、未熟だからアフリカに行けてないのかもね(笑)。

 しかし、地学は、もとのイメージが、割とそのままあっているのだ。確かに、データ解析や物理的な素養がないとできないけど、でも、本当に望遠鏡を使って遠くの星を見るし、火山とかに行って、実験をする場合もある。毎日、空を見上げて観測したりもする。他の分野に比べれば、最初のイメージそのまんまなのだ。

 これにプラスして、さらに夢があることに、みんなが小さい頃から持っている疑問に立ち向かう学問でもある。
 幼稚園生の頃、「この世界は本当は丸い!」と知って、ビックリしたのと同時に、『あー、なんか、っぽい。』っと妙にしっくり来たのを、今でもよく覚えている。地学を選べば、そういう部分に触れにいくことができるし、その後に、『じゃぁ、その外はどうなっているんだろう?』っという疑問を抱いた、その疑問を解決するために、研究することができる。

 自然科学ファンの一番の疑問は「宇宙の果てやその外側はどうなってるの?」じゃないだろうか。この根本に一番近い学問が、地学なんだと思う。

 っと、夢見なお話をしてみましたが、一気に現実に引き戻してあげましょう。地学は、一番、金にならないし、金かかる、そして、就職に不利。やっぱり、夢ばかりを追い続けると、現実は冷たいのでしょうか。。
 それに、地学の最初の方に書いてあるのって、宇宙とかの話じゃなくて、基本、地球の話で、岩石圏、水圏、大気圏の、どれもそれに近そうじゃないよね。岩石の名前、覚えんのたるーい。(注2;アホなこと言ってますけど、一応、高校の理科と数学の教員免許持ってますから、勉強しましたよ、試験前は(笑)。)

 だけど、そんな現実を引き離すくらい、凄まじい、夢を持っているのが、高校理科の中の地学だと思う。
 最終目標からどうしてこんなに遠いのかというと、たぶん、宇宙のことを知るためには、まず、手っ取り早い、地球のことを散策するのが先決だから、なんだと思う。深海のことよりも月についてのがよく知っている、という名言もあるくらいだし、それくらい、まだまだ地球について、わかってないのだろう。

 ちなみに、「宇宙の果てやその外側はどうなってるのか?」という問題は、直観的(直感ではない)に、非常に生命科学の最終目標に近いんじゃないかって思っている。例外にこそ、真実があるはずだから。
 だから、大学2年生までは天文学や地球惑星科学の研究をしてみたいと思っていたのに、簡単に生物系にしよう、って思ったのだ(それだけじゃないけど)。そういう意味で、俺は一回も、変わってはいないんだぜ?

 それが正しかったのか正しくないか。。正確な議論はできないけど、どんな場所ででも、正確で確実な議論ばかりをしていたいわけじゃないから。
 っというのが、ある種、ヒントだったり。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする