たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

2010-09-09 00:26:41 | Weblog
 『結局、学問は、裕福な人たちの娯楽でしかない。』
 形あるものだけが評価されるような、つまらない現実の中で、そんな考え方を善としてしまう、冷めた目を精一杯に持っていたのに、確実に、冷徹な心を溶かしていった酵素は、ほんの少しだけその温度を下回る感情だった。見つめれば見つめるほど、for文で回せば回すほど、冷たいモノに触れているのに、暖かくなっていくのを感じてしまった。
 なんでもかんでも、自然科学と同じような系が形作られるわけではないんだね。

 これだけの時間が過ぎ去って、新生活にどっぷりつかっている今、ふっとした瞬間に心が昔に戻りそうになる。特に、場所が変わり過ぎると、時間で変わらないモノやその時のホンモノを映し出すことになるのかもしれない。
 もう、そういう想いを、扱っていた対象とする系にぶつけるつもりは、さらさら無い。ただ、新しいモノ達に、還元するのみで、だから声にして、叫び続ける意味があるのだ。

 夢は夜空に描くだけでは消えてしまう。だから、描き続けながら、実際に、周りにエネルギーを与えて、自分自身で行動しなきゃいけない。
 そういうことをしていきながら、誰かにとってはただの景色でも、いつか誰かが、悲しい笑顔を、嬉しい涙を、見破って欲しい。それで、救われるし、救えるようになる。

 私は此処にいるから…、って。

 (中島美嘉の5枚目のアルバム「VOICE」に入っている最後の曲「声」。
 あまりそういう感じ方はしないんだけど、歌詞を主軸として考えた時に、非常にメロディがマッチしている。作詞と作曲が同じ人だと、こういうのもアリかな、って思う。
 この曲は、誰が誰で、っていうのを、ちゃんと追っていかないと、本当に言いたいことを解釈することはできない気がする。ちょっと難解な曲ですね。)
コメント
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