たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

どんな選択でも

2018-07-30 00:20:41 | Weblog
 たまに、どっちが本気で求めてきたのか、わからなくなってしまうときがあったりする。
 いくつかのくだらない選択肢を前提とした理想を追い求めることに飽きている日々の中で、どうでもいい選択肢についてサイコロを振ることに慣れてしまうと、本当は大事なことだったにも拘らず、その重要度が薄まってしまうことがある。そんなときに、神妙な対応をされると、「もしかして、誘惑に乗せられているのか?」と自分に対して疑義を持ち、「いや、自分が強く望んだことだろ」とセルフツッコミをいれてみたりする。

 見限るか見限らないかのギリギリなラインを命綱無しで歩かせることに慣れている圧倒的な直観力を目の前に、logic peopleだってのは単なるフェイクで、本当はinspiration peopleなんじゃないか、と感嘆する。
 ヒトは危機的状況のときほど、自分の本来の性質とは逆の性質を選びがちになる。直観が得意な俺の場合は、危機感を抱いていたり、追いつめられたりすると、論理的になることが多い。そしてきっと、逆なら、逆になる。

 ねえ、別に、どう思われても、どうでもいいんでしょ?どうでもいいことなんじゃない??
 少なくとも、そういう態度をとってきたよね???

 と顕わに追い詰めたくなってしまう自分を、持ち前の直観力で引き留める。
 だって、もし、その冷たい態度の裏側で、暖かい涙を流している可能性がほんの少しでもある限りは、責任が発生しているから。そして、その可能性は、意外にもかなり高いと直観しているから。

 一生来ないかもしれない、でも、明日にも来るかもしれない、せーので素直になって、すべてを語り合うその瞬間、何度も何度も一人で謝ってきた言葉を繰り返すことになるだろう。

 うしろを振り向けば、、ほら、たった一人を助けたいために、沢山の仲間たちが出来てしまった。
 どっちにしても俺にとっては勝ちゲーになってしまって、、どうして、俺はこんなにも幸せなんだろう、そして、どうしてこんなにも不条理なんだろうと、世の中の普遍性を恨む。

 だからこそ、、何かが変われるんだ、変えられるんだという気持ちを、「カワラナイデ」と願い続けてしまった自分勝手な自分自身に、飲み込ませようとする。

 大丈夫。俺だけじゃなくて、きっと、、どんな選択をとっても、楽しくなるし、うれしい気持ちになる。
 今よりも、もっともっと。
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豊かさとは何か

2018-07-09 21:03:34 | Weblog
 「豊かさとは何か?」と問われたら、読者の皆さんはどのように答えるだろうか?
 まさか、このページを定期的に読んでくれているくらい賢い皆さんが、単純に「お金があること」などとは言わないだろうと思う。

 当たり前のことだが、どんなに「お金」があっても、それを使う「時間」がなければ意味がない。しかし、お金があること=得られている社会的承認の度合い、と思い込んでいる人が少なからずいる。それは、「お金がある」ということと「お金がない」ということは連続的であるということを忘れてしまっていることから生じる。つまり、今の働き方を辞めてしまえば、生活ができない、と思い込んでしまっているのだ。
 こうなると、もはや、この人には、まともな「情報」が存在していないのだ。自分のスペック以上のお金を手にした代償として、「時間」だけではなく「情報」さえも失くしている。「情報」は単純な賢さでもあるし、未来予測の多様性を保証し、将来における保険にもなりうる。

 そう、「お金」「時間」「情報」の3つが、バランス良く身の丈にあった状態でいることこそ、俺は「豊かである」状態なんじゃないかと思うのだ。
 このどれか一つを最大化しようとすることでは、本当の意味での豊かさは達成されない。つまり、長時間労働で「お金」だけはあるという状態の人は、何もしていない「時間」ばかりあるニートとカワラナイ。なんやったら、「お金」だけはある状態というのは、ニートのなかの「時間」と「情報」を稼ぐことに注力しているヤツには負けていることにもなる。

 階級性のなかに無理矢理に閉じ込められて、そこで上を目指せば良いはずだと、思考を怠惰にしてしまった時点で、「豊かさ」からは遠ざかっていくのだ。
 …豊かさから「は」ね。

 大事なことは、「豊かさ」を手にしていなくても、幸せと笑い声は掌握することができるということである。
 だから、「お金」だけが貯まっていても、「時間」だけが有り余っていても、有益な「情報」だけは得続けていたとしても、それらのそれぞれを極端に持っていないわけではない限りは、あなたが幸せかどうかとは何ら関係ないのである。楽しい気持ちを大事にし続ければ、きっと、一つの価値観から抜け出すことができ、豊かさだって手にすることができるんじゃないかと思うのだ。
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