桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

規制緩和

2012-04-30 | Weblog
規制緩和という言葉は、小泉内閣のときに良く聞いた。「規制緩和して社会を活性化する」と。
規制緩和とは、要するに縛りを解いて自由にさせると言うことで、物の安売り合戦みたいになって、確かに買い手側には得になることも多かった。でも、安くなれば大変なのは売り手だ。
昨日、関越道でバスの単独事故が発生して死者7名、39名が重軽傷を負った。
バスツアー客を乗せたバスが、運転手の居眠りで防音壁の激突し、バスの左側座席部分に貫くように防音壁が刺さっての大事故だった。
規制緩和で収入の減った会社は、当然、労働者に支払う賃金を削り、労働時間は増やすというシワ寄せを与え、運営することになった。
規制緩和、聞こえは良いが、本当に社会のためなのだろうか。
政治を行う者たちが耳障りの良いことを言うとき、それは政治家や官僚の利益を生み出すような政策であることが多い。
騙されまいぞ!だよねえ。

笠間つつじ祭り

2012-04-30 | Weblog
昨日は、笠間へ行って、恒例の「がらくた市」見学に行くつもりだった。ところが、5月3日からで、これも例年のことで陶器市「陶炎祭」を見学に行った。
連れ合いは、実家の両親のために茶碗を買うと言っていたが、俺は予定なし。行ってみると、駐車場は満車。仕方なく、会場周辺の道路に連なる駐車の車に並んで停めて会場へ。入ってすぐ、「べーごま」遊びをする所に行き当たった。懐かしくて、紐とコマを持って遊び始めたらば、夢中になてしまい、隣にいた子供と父親らしき人に紐の使い方、廻し方などを教えていたらば、気付いたらば連れ合いがいない。俺が夢中になっているので買い物に消えてしまったのだ。仕方なく、探して歩いたが、仕方ないので車に置いた携帯まで戻ったらば、探すメールが来ていた。「馬鹿!黙っていなくなるバカが、どこにいる!一人で帰るから歩いて帰ってこい!」と、怒ったように脅しておいて、車にいるから適当に戻ってこいと返事したが、いや昔の遊びになると夢中になってしまうねえ。
車に戻った連れ合いが言うには「夢中になってるので、買い物にって来ると言って離れたが、戻るとまだやってるので、もう一度、行ってくると言って離れて戻ったらばいなかった」とか。聞こえかったなあ。
もう一度、笠間の陶器市に行くが、近くの佐白山では「つつじ祭り」もやっている。

稲葉選手

2012-04-29 | Weblog
昨夜、日本ハムの稲葉選手が2千本安打を達成した。
今日の新聞は、稲葉の選手としての努力を讃える言葉や記事が掲載されているが、資質を努力で開花させ、人としても信頼厚い選手であることが書かれている。
もう稲葉は39歳になるが、記録達成で初安打のビデオが流れたが、体型に、ほとんど変化がない。余程、鍛練しているのだと判る。
それに較べて我がジャイアンツの主力選手の体型に、俺はプロフェッショナルを感じないと思っていた。
その選手とは阿部捕手だ。
まあ捕手は座っていれば良いのだから、これでも構わないのかもしれないが、打席に立って構えた腹がユニホームの上からも出ているのが判るのを見るにつけ、この腹はスポーツマンの身体じゃない!と思う。新人だった頃の阿部選手は、こうではなかった。プロのスポーツマンとしての鍛錬を怠って来たのだろう。多分、阿部選手は35歳を過ぎると急激に成績が落ちて引退することになるだろうと、俺は、その腹を見るたびに思っている。

AO塾

2012-04-28 | Weblog
代々木に、そういう塾があって、先週に続いて話をしてきた。
今日、初めて塾長に会ったが、まだ大学生だそうで、思考し、自らの言葉で語る能力を育てる塾は、地方にはなくて福岡から東京に通った経験から、彼は東京に塾を立ち上げたという。
若い志を育てる塾な訳だが、今日は、先週の俺の話の内容から、2組が、それぞれに冤罪が生まれる原因や改革についての考察を語り、それを評価し、ディスカッションした。
まだ16歳の若者が、冤罪の生まれる組織的な原因を語り、改革の提案を行うのを聞くのは、凄く楽しかった。
今日は、救援会中央本部事務局長、鈴木事務局長も参加して、俺のような感情的でない話をしてくれたので、若者たちに多面的な話を出来た喜びがあった。
日本の絶対的な権力機関である検察庁は、その歴史的な経過に安住して、その存在にあぐらをかいた傲慢さを保っているが、将来の日本を変えたいと志を持つ若者たちの意志を聞いて、改めて日本を変えられる、検察庁を変えてやるの確信を得た。
何時の世も異端を作る若者が社会を変えるのだが、今の日本にも社会を変える若者は育っている。

焦ったあ

2012-04-28 | Weblog
今日は、先週に続いて代々木の塾での話。今週は1時間開始が遅れると知らされ、ではゆっくりで良いと構えて失敗した。その塾の前に赤旗紙から取材の要請があったのだった。
約束から30分以上が過ぎたころ、記者さんから電話!アッ!!だよね。
飛んで行って、何とか応じられたが、携帯の予定に入れていなかったことが失敗だった。これからは、総ての予定を入れる教訓になった。
取材は、冤罪と憲法についてだったが、11日ころに掲載されるとか。

今朝の新聞

2012-04-27 | Weblog
取っている4紙に小沢判決が書かれ、また大体が同じような論調だった。
その中で感じたのは、法務省関係の感想や検察出身者たちのコメントにある鈍さだった。
辞め検として著名な堀田力の談話は、全く捜査報告書偽造について触れなかった。検察OBとして触れられなかったのだろうが、田代検事の作成した捜査報告書は、これも検察審査会に提出されたのだから、「小沢起訴」の議決に影響を与えたことは間違いない。であれば、そこに触れない談話など、あり得ないのではないか。
このような人物を登場させる新聞社の見識が疑われるし、堀田自身が検察官当日に同じようなことをしたゆえに、田代のあり得ない行為に触れなれないのではないかと思ってしまう。
法務省幹部は、判決が偽造行為を強く非難したことをとらえて「衝撃を受けた」と語ったらしいが、当たり前のことを衝撃と語る、その無自覚な感覚こそ、俺には衝撃だ。
検察に付ける薬はない。

判検交流

2012-04-26 | Weblog
これまで批判されて来た裁判官と検察官が任務を変えて交流して来た「判検交流」制度が廃止されると報道された。遅きに失するとは言え、良かった。めでたい。
これまで、何人もの冤罪仲間が、この判検交流人事で苦しめられたか知れない。有罪判決をくだして、すぐに検察官に戻った裁判官もいたが、無罪判決が出ても「たまたま有罪が立証出来なかっただけで犯人だ」などと言い続けるのが検察官なのだから、そんな連中を裁判官体験をさせるなんて、どう考えても良い制度であるがはずがない。この改正は社会に生まれた検察庁批判の強さによって行われたそうだが、この程度で終わると考えているならば、検察庁は甘いだろう。
検察庁は、単に捜査と裁判に係わるだけの組織にするしか、この連中の悪さを止める手段はない。再審開始決定に醜い抵抗を続ける検察庁が、真に社会の批判を浴びるのは、これからだし、きっと思い知る日が来るだろう。

小沢裁判

2012-04-26 | Weblog
小沢裁判に無罪判決があった。まあ証拠がないのだから当然の結果だろう。
この小沢裁判は、社会に検察の無法さを知らしめた。自分たちが犯人だ、犯罪だと見込んだらば、何でも行うのが検察庁だと、きっと多くの人が知ったに違いない。
石川議員の捜査報告書の偽造を行ったのは特捜部だが、検察庁の行いに特捜部と一般事件の差はない。どのような事件でも、自分たちが思い込んだらば、平然と資料を改ざんするのが検察庁なのだ。
小沢さんの無罪は当然だが、しかし、小沢一郎という政治家が行った不透明な土地入手については、この無罪判決が免罪符にはならない。他にも沢山の政治家が、小沢さんと同じように不透明な行為をしていることも報じられ、ゆえに官僚と闘う政治家小沢一郎を許すべしの論もあるが、たとえ他にも同じような政治家がいたとしても、それも免罪符にはならないだろう。

統一球

2012-04-25 | Weblog
テキサスヒットと呼ばれるヒットがある。アメリカの大リーグとは違って力の劣るテキサスリーグの選手が打つ、外野手の前にポトリと落ちるようなヒットを言うらしいが、日本の野球を見ていて、良く俺は「テキサスホームランかょ!」とボヤいたことがある。
日本プロ野球は球の反発力が高くて、しかも球団ごとに使うメーカー球も反発力も違う始末で、誰でも簡単にホームランを打っていた。力のある選手は擦ったような当りでもスタンドまで届くので、見ていてウンザリした。
それが使う球が統一され、反発力も下げられたことで、昨年は劇的にホームラン数が少なくなった。これで良いと、俺は満足していたが、今日の新聞では「ホームランが減ってファンが喜ばないのでは」と選手会がクレームをつけたと報道された。
昨年、西武ライオンズの中村選手だけは、全く一昨年と変わらずにホームランを打ち続けたのだから、統一球の導入がホームラン数を減らしたことは間違いないにしても、それだけが原因ではあるまい。未熟なだけではないのか。ファンの思惑を理由に、また擦ってもホームランになるような球を求めるのかも知れないが、お門違いだ。中村選手のように技術を研けば良い。ホームランは野球の華とは言え、安っぽいホームランなど、俺は見たくもない。