桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

今朝の新聞

2012-04-27 | Weblog
取っている4紙に小沢判決が書かれ、また大体が同じような論調だった。
その中で感じたのは、法務省関係の感想や検察出身者たちのコメントにある鈍さだった。
辞め検として著名な堀田力の談話は、全く捜査報告書偽造について触れなかった。検察OBとして触れられなかったのだろうが、田代検事の作成した捜査報告書は、これも検察審査会に提出されたのだから、「小沢起訴」の議決に影響を与えたことは間違いない。であれば、そこに触れない談話など、あり得ないのではないか。
このような人物を登場させる新聞社の見識が疑われるし、堀田自身が検察官当日に同じようなことをしたゆえに、田代のあり得ない行為に触れなれないのではないかと思ってしまう。
法務省幹部は、判決が偽造行為を強く非難したことをとらえて「衝撃を受けた」と語ったらしいが、当たり前のことを衝撃と語る、その無自覚な感覚こそ、俺には衝撃だ。
検察に付ける薬はない。

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