桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

2009-12-30 | Weblog
今日は東京に車で行った。お世話になった人たちのところに行ったのだが、途中、守る会事務局長の中沢さん宅に寄ったとき、車庫のところにある梅が、数輪咲いているのを発見した。
聞けば、そこの白梅は咲くのが早いのだとか。
中沢さんのお孫さんと、少し遊び、梅を見たらば、来年は、もっともっと凄い年になるだろうと思った。
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改めて

2009-12-29 | Weblog
久しぶりに帰宅した我が家には、あの日の様子を伝える新聞も届いていた。
特別抗告をした東京高検の次席、鈴木和宏のコメントを、改めて読んだ。
「最高裁決定を厳粛に受けとめて、再審公判で適切に対処する」とある。
足利事件でマスコミの前で盛大に詫びた検察が、その公判では渋とく抵抗している。本当に汚い奴らだが、布川でも、一応はコメントとして理性的に見える言葉を出したが、囲み取材では「特別抗告をしたのだから、再審公判でも有罪主張する」と言い放っている。
何をしたとて、今さら証拠のでっち上げは出来るはずも無いのだから、検察の行う有罪主張など、物笑いのタネになるだけだが、鈴木和宏のコメントを読んで、改めて人を馬鹿にした検察の対応に闘志が湧いてきた。再審公判が楽しみだなぁ。
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穏やか

2009-12-29 | Weblog
今日は師走らしからぬ温かさで、空には雲も少なくて風も、殆ど無い。
水戸での予定を過ごして利根町に戻ったらば、玄関には宅配物と郵便が重なっていた。
宅配の一つは、友人の彼氏からの祝いの酒。もう一つは、鹿児島の弁護士さんからの名産だった。
手紙には祝意のモノも混じって、全国で喜んで下さった方の思いが溢れていた。嬉しい限りだ。
あの決定から続いていた喜びは、漸く穏やかな安らぎに変わって来た。今日の天気のようだ。
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ネクタイ

2009-12-28 | Weblog
昨日は東京へ行った。長く布川事件と我々を追って撮影していた人の映像を見に行ったのだが、その折に一緒に映像を見た中沢事務局長からネクタイをプレゼントされた。
オシャレでセンスがいい中沢さんは、何時も洒落た服装をして小物類も冴えた物を持っている。彼が選んでくれた物だから、絶対に俺には選べない色彩だった。次に背広を着て行く日が楽しみだが、支援された上、こんな思いを頂けるなんて、俺は幸せ者。
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お泊り

2009-12-27 | Weblog
昨日は、川上家の子供たちに誕生日とクリスマスのプレゼントを買い、一緒に遊ぶ予定の1日だった。
予定通りにゲームソフトを買い、それからゲームをしに行った。
夕方には帰って、さて俺も帰ろうかとなったらば、連れ合いは茨城守る会のニュース作りで大変だから出来れば泊まって欲しいと言われた。
仕方なく、それから焼き肉の夕飯をご馳走になり、何時ものように、ユウトと一階で寝たが、ハプニング的な宿泊は、ユウトが大喜びだった。
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報告会

2009-12-26 | Weblog
昨日は、茨城守る会の決定報告会だった。
あの決定以来、支援者の前で挨拶するのは初めてだつたが、約150名が参加しての大盛況で、皆さんが喜んで下さっているのを見て、また喜びが深まった。ますます心の底にある熾火が大きくなった夜だった。
こんなに幸せでいいのかと、不安すら感じるほどで、本当に勝って良かった。
田村武夫茨城救援会長、亡中田直人弁護士夫人、松島洋東葛守る会長、皆さんの言葉は、それぞれに深い思いが籠もっていた。それだけ長い闘いなのだと、改めて月日を感じた。
俺は、勝つまでは話したく無かった苦しみや悲しみを、もう我慢しなくていい思いを話した。勝つまではと耐えた月日、少し自分を誉めたいとも思った夜だった。
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福島弘文

2009-12-25 | Weblog
元信州大学で法医学教授をしていて、今は科学警察研究所長をしている。
昨日、足利事件公判に出廷して、菅家さんを犯人にした科学警察研究所の行なった鑑定に付いての妥当性を証言した。
俺はDNAに付いては無知に等しい。検察とのやり取り、弁護団とのやり取り、何れも理解出来ないところが多々あった中で、感じるところは二つあった。
その一つは、非常に多弁なところだ。質問を外れて延々と話し、何度か注意されても質問に的確に言葉を返せいでいるのを見て、どこか思考経路か言語経路に瑕疵があるのではないと感じた。が、最後まで聞いて、そうでは無いと判った。
もう一つは、科学警察研究所の鑑定を批判した筑波大学の本田教授の名前が出されたり、その本田鑑定のことになると異様に反応して冷静を欠いた言葉になることだった。福島氏が信州大学教授のとき、本田氏は助手だった。出藍の誉れ。DNA鑑定における助手の才を認め得ない、何かがあったのかと感じさせる、異常なほどの本田氏に対する敵意だった。
福島氏の証言全体は、かなり不公平だった。本田鑑定を批判するときは、その鑑定にバックアップ記録が無いことなど、色々と多弁に語ったが、科学警察研究所の鑑定にもあったバックアップ記録の不存在には「仕方ない」などど語って平然としていた。
証言を聞く中で科警研鑑定に不信を感じたのは、当時の鑑定資料を示す記録が開示されたとして法廷に公開されたときだ。
当時、科警研は、菅家さんのDNA鑑定が犯人と一致したとして写真を二枚残していて、これが犯人の根拠にされたのだが、福島氏は写真が二枚なのは二度試験したと言うことで二度で充分だと語った。しかし、その当時の鑑定資料によれば、約120回分の鑑定をする資料が抽出されたとある。
おやおや?だよね。
120回も鑑定をする液があったのに、たった二度しか試験をしなかったなんて、本当かい?
しかも、その二枚の写真は、非常に不鮮明で、信州大学教授だった当時に福島氏は、写真に不鮮明があれば、その結果は廃棄して再試験しろと論文として発表したほどの代物でしかなかったのだ。
布川事件で、当時の捜査幹部は指紋を合わせられないかと鑑識員に指示した。足利事件では、科学警察研究所がDNAを合わせたのではないか?
福島弘文は、二回しか試験をしなかったと語るが、120回の資料液の総てを使って検査し、たまたま菅家さんのDNAと似た感じの不鮮明な写真を得た二枚を証拠にしたのではないか。福島証言のお粗末さを示したのは、「写真よりもネガは鮮明に出るもので、鑑定者はネガで判断したと思う」と語ったのに、その肝心なネガは科学警察研究所には無くなっていたのだが、それを仕方ないものと看過したことだ。本田鑑定のバックアップ記録不足を責めながら、自らは容認する、科学者として、こんな恥ずかしい話はあるまい。
はっきりしている。そのネガがあっては不都合だから廃棄処分をしたのた。消し去ったのだ。
福島弘文は、とうとう菅家さんに科学警察研究所の行なった行為を詫びなかった。鑑定ミスとしてすらも詫びずに帰った。
最後まで聞いて、福島弘文は思考経路や言語経路に欠陥があるのでは無いと判った。頑なに科学警察研究所の権威を守るために、ひたすら言い訳を考えてのものだったから、あんな言葉になったのだ。
科学警察研究所、そして警察と検察は、今後も証拠を「合わせた」冤罪を作り続けることだろう。
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忘年会・祝勝会・クリスマス会

2009-12-24 | Weblog
利根町宣伝後は、恒例の松島事務所での乾杯。昨日は、忘年会と祝勝会を兼ねて行った。
総勢は14名ほどだったが、勝った後は、何をしても楽しい。
俺は先約があり、中座して水戸へ帰った。水戸で待っていてくれたのは川上家。クリスマス会だった。
予定より遅れての到着だったが、玄関を開ければ三人の子供たちが「お帰り」と言って代わる代わるに身体に飛び付いて来る。
何時もながらの手作り料理が並べられての食事。勿論、乾杯から始まった。
あの決定の日のこと、それかのこと、俺や連れ合い、川上家のそれぞれにあったことを語り合い、ついでに将来のことも語り合い、ビンゴゲームをして楽しい夜だった。
家族に見送られて帰宅したのは11時近くになっていたが、俺の我が儘を笑って許してくれる、もう一つの家族。有り難さを噛み締めた夜だった。
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お礼回り2

2009-12-24 | Weblog
竜ヶ崎の磯貝家の皆さんと別れて、利根町宣伝組とは別に、同級生や自分が住む地区の皆さんにお礼を言って歩いた。
留守の人もあったが、伺った先では、皆さんが素直に祝ってくれた。同級生は、何も出来なかったと言うが、そんなことは無くて、議会に対する署名行動など、いろんなことで力になってくれた。
これで地元的にはくぎりが付いた感じでホッとした。この行動の前、被害者宅跡にある建物の前で毎日新聞の取材があった。今までは遠慮していたが、終わった今となれば遠慮はいらない。迷惑にならない範囲で自分たちの無実を示す行動を重ねるつもりでの、元現場前の取材だった。
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恐怖

2009-12-24 | Weblog
俺が取手警察で調べられていたとき、真犯人が壊したらしい便所の窓の桟を持って見ろと言われたことがる。
早瀬四郎は「どうやって壊したのか、持って言ってみろ」と言った。犯人が持った物になど、触りたく無かったから、即座に断ったが、触っていたらばどうなったろうか?
きっと「物証が発見された!」と報道され、有罪の決定的な証拠にされたことだろう。
当時の鑑識員は捜査幹部に「指紋を合わせられないか」と言われたらしいから、これは邪推とも言えまい。事実、便所の桟に付いては、俺に触って見ろと言って示した後、何故か鑑定書を作成していた。
鑑識員に断られた捜査幹部は、あわよくば桜井に触らせたい、もしくは偶然に触れた跡が残らないかとか思い、この鑑識を実施したのだろう。
今朝も、何人かの男を殺したと騒がれている女性に物証が発見されたとの報道があったが、俺は信じないね。警察を信じるのは詐欺師を信じるより、もっと危うい。
今日は足利事件公判に行くが、怪しげな本丸的科学警察研究所の親玉が証言する。物証を作り出す研究所長、福島は何を話すのか、楽しみだ。
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