桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

お迎え

2012-01-31 | Weblog
今日は、久し振りにヒロトを幼稚園に迎えに来た。
以前にユウトを迎えに来ていたときは、子供たちがジャレて来て一緒に遊んだが、今の子供たちは大人しくて手を出して来る子がいない。でも、遊び回っている子供たちを見ているだけで楽しい気分になる。

死刑

2012-01-30 | Weblog
前にも書いたが、俺は死刑制度には反対だ。どんな理屈を付けたにしろ、死刑は国家による人殺しだ。殺人を行う犯罪者と同じに人を殺すのだから賛成出来るわけがない。
死刑制度に賛成の人は、殺されて仕方のないことをしたのだから当然とか、死刑制度があって犯罪の抑止力になっているとか言うが、どちらも正しいとは思えない。
目には目を、歯には歯をという聖書の言葉には、二つの解釈がある。目をやられたらば目にやり返せ、歯ならば歯にやり返せと言うものと、目をやられたらば違う目も差し出しなさいと解釈するものだ。
俺は、どちらかと言えば、目をやられたらば目にやり返せだろうか。それで死刑制度反対は矛盾するが、命は違うと考える死刑反対なのだ。
人の命に代わりはない。だから、殺した人を殺しても復讐にはならなくて、もう一人の、かけがいのない命を奪うだけのことだ。
死刑制度を廃止した国で、廃止したことで殺人事件が増えたデーターはない。却って、死刑への恐怖から決定的にやってしまったと語る死刑囚もあるくらいだ。死刑制度が殺人事件の抑止力と考えるのは根拠のない話なのだ。
来月2日から10日まで、渋谷の「スロースペース」と言う映画館で死刑を描いた映画はがりが上映される。皆さんも、ぜひ見に行って、死刑と言う問題を考えてください。

政治屋はバカだよ

2012-01-30 | Weblog
石原慎太郎や渡辺喜美、亀井静香辺りは、橋下徹の人気にすり寄って、それを利用しようとしているが、こいつらはバカだね。橋下の強かさを判ってない。
一時、東国原人気も大変なモノがあったが、なぜ人気を失ったか、橋下が判らないはずはない。
東国原は自民党に乗ろうとした。自民党に乗って国政を支配しようとしたのだが、自民党にウンザリしていた国民は、その東国原を知って彼を支持しなくなったのだ。もし、今、橋下が石原たちと手を組んだらば、既成政党に不審を持ち、政治不信を募らせる国民は、たちまち橋下の本心を見抜いて離れるだろう。
橋下が怖いのは、石原や渡辺などよりも独裁的で、しかも強者の世界を作ろうとしているくせに、その国民的人気に敏感で口先の巧みなことだ。橋下は石原や渡辺を上手く利用しても、絶対に手は組まないから見ていると良い。そして、きっと国政に乗り出して一応の立場を得るだろう。そこから先、問題は、そこだ。国民が橋下政治の本質を理解して目覚めるか、騙されたまま突っ走るか!
橋下が手を組むはずのない石原なのに、首相になりたいとか言うらしい石原慎太郎は、哀れと言えば哀れだねぇ。
橋下徹は大したタマだ。自分を過信した「ドヤ顔」が、ますますテレビに出るようになったが、既成政党と組んで国民の反発を買わずに選挙をするだろうことなど、すぐに判りそうなモノを、判らない政治屋は、本当に抜けている。哀れだねぇ。

偲ぶ会

2012-01-29 | Weblog
今夜は、清水誠先生の偲ぶ会だった。
昨年の通夜、告別式でも思ったが、清水先生の学者としての信望、人間としての人望は、実に深いものがある。思いを語られる方々の言葉を聞いて、改めて清水先生にお力添えを頂いた幸せを感じる夜だった。
拘置所での面会、千葉刑務所での面会、仮釈放後にご自宅に伺ったときのこと、結婚祝う会でのお言葉、守る会での先生、弁護団会議での先生と、色々なときの先生のことを思うたび、先生がいてくださる安らぎと力強さを味わったと、先生が亡くなられて以降、何度も考えて思った。
最後の奥さまのご挨拶を伺っても、いかに先生が深く布川事件を案じてくださっていたかを知り、本当に有り難くて幸せだったと思い重ねる夜になった。

ゆいか

2012-01-28 | Weblog
俺の闘いを支援してくれた人は水戸に沢山いるが、 今日の新年会では、久しぶりにあった人がいた。
二人の子供を連れて来たが、久しぶりだから会ったのも数年振りだ。
数年振りとなれば子供は成長するが、会って驚いた。長女は7歳、小学生になっていて、ただの7歳なのに人格を感じたのだ。
普通、大人の集まりに来れば、いくら母親と一緒に来ても周囲は気にするだろうが、この娘は、全く周囲を気にしないで悠然といる。見ていて感動し、母親に学校での評価を聞けば、「度胸が座ってます」と言われているとか。
花を結ぶと言う意味か、結花と書いてゆいかと呼ぶが、たった7歳なのに人間としての人格を感じて、今日は感動してしまった。
ゆいかの承諾を得て写真を撮ったが、どんな女性になるか、楽しみだなぁ。

新年会

2012-01-28 | Weblog
今日は、茨城救援会の新年会だった。
茨城県は救援会が弱くて、なかなか人は集まらないが、今日は30数の参加で、何時も通りだった。
いや、茨城県で、何時も感じるのは、若い女性が子供連れで参加することだ。 今日も子供は4名、一人は、もうすぐ高校生。13年の付き合いになる。
保守王国の茨城県だが、必ず変わる確信を持っているし、今年は茨城県の変革の始まりだと思っている。

石原新党だと

2012-01-27 | Weblog
石原慎太郎と亀井静香が手を組んで、新しい政党を作るらしい。平沼赳夫や大村秀章など、崩れ自民党ばかりが集まり、そこにヒーロー橋下徹や公明党を交えて政権を取る構想のようだ。
確かに橋下徹の人気は高くて、今の政治に絶望した人たちから支持されているし、期待もされているが、あの高飛車な差別思想は、長く社会を騙せるとは思えない。
それよりも石原慎太郎や亀井静香、平沼赳夫などは、そもそも賞味期限が切れてしまった政治家ではないか。何かが出来ると考えるなんて、自分を見る目のなさには呆れるしかない。
更に、石原たちの見る目のなさを感じるのは、橋下徹に対する思いだ。強かな橋下が、簡単に石原たちの誘いに乗ると思う甘さに呆れるね。自己尊大思考では、橋下と石原は好勝負だけども、今の橋下の自信は石原たちの誘いになど、絶対に乗らないほどになっているのが判らないのだろうか。まあ独裁、独善の石原に橋下、どうなるか見ものだ。

お祝い

2012-01-27 | Weblog
先日の誕生日には、幾つかのプレゼントを頂いたが、その一つにワインがあった。
4年前、ジュネーブへ一緒に行った国際人権活動日本委員会の人たちから頂いたのだ。
連れ合いと乾杯のため、水戸に持ち帰つて写真に撮った。

良かったぁ!!

2012-01-26 | Weblog

静岡刑務所に入れられていた冤罪仲間の小林さんが、今日、社会に帰って来た。強皮症とかの難病を患っての車椅子だから、あの寒い刑務所生活で生きて帰れるものかと、胸が苦しくなる思いで見送ったのが、一昨年だったが、無事に帰ってくれて、本当に良かった。今朝の8時半ころに刑務所を出たそうだが、迎え行った皆さんと共に元気に日弁連前で待つ我々の前に現れた。元気な姿を見て、涙が出るほどに嬉しかった。
とにかく、生きて帰れたことを素直に喜び、次の再審に向けた闘いに頑張って欲しいと願うばかりだ。

盛大に

2012-01-25 | Weblog
今夜は、救援会東京都本部の旗開きだった。
長年にわたり支援をしてくださった皆さんのいる都本部、何があってもの思いで参加したが、今までで最高の参加者だったかも知れない。
3月には決定と言われる大阪・東住吉事件は、わざわざ今夜も大阪から参加していたし、名張始め、今年が勝負の冤罪は、皆さんが参加していた。
これだけ救援会の存在意義が深まったのだろうが、皆さんの熱い思いに触れて、俺もやってやる!の思いを深めた。
俺も挨拶をと思っていたけど、勝ちたい人たちを考えたらば、今度は一支援者の思いで会場にいたが、それが嬉しい新年会でもあった。
写真は支援を求める人。俺も来年は、ここに並ぶだろう。