桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

常套手段

2019-02-26 | Weblog
先日、東京足立区の柳原病院であったとされる医師の強制わいせつ罪に付いて無罪判決があった。
外科手術後、4人部屋に戻った患者に対して、医師が乳房を舐めらたとされる事件だったが、何でも麻酔から覚醒するときには「せん妄」と呼ばれる妄想が起きるらしい。
舐められたと主張する本人は、そう幻覚する訳だから犯行の証明には、相当に厳格な証拠での証明が必要だろうが、この捜査も酷かった。
「乳房から唾液のDNAが出た」とする鑑定結果だったそうだが、その再鑑定に利用するべき残量は廃棄したと言うし、鑑定資料には鉛筆書きで消したり、書いたりした跡が残っていたのだとか。
これ、間違いなく科捜硏技師の捏造だ。今、流行りの忖度ではない。
警察の配下にある科捜硏や科警硏で行われる証拠捏造は、明確な捜査指揮によって行われる確信的な犯罪行為なのだ。
警察は、自分たちが「犯罪があった、この人が犯人だ」と思ったならば、その人を犯人とするために証拠を捏造する。それが全国の警察で行われている常套手段なのだ。
無罪判決、良かったとは思うが、それで終わりにすべき問題ではない。
この鑑定をした技師を調べ、捜査指揮者を調べ、証拠捏造罪で裁くべき事件だろう。
警察で常套手段である証拠捏造を、1日も早く止めさせ無ければならない。
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違った景色

2019-02-25 | Weblog
何時もは出発ゲートから直接、機内に入るが、今回バスに乗って飛行機の近くに行ってからの出発だった。
近くに飛行機を見たり、ずらりと並んでいるのを見るのは迫力がある。
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仲間の匂い

2019-02-25 | Weblog
練馬の獄友上映のとき、その筋的な人が来た。
歩く態度や風体が醸し出す雰囲気に歴戦を感じる男性が文化センターに入って来て、俺が立っている前を通って小ホールに行き、確認したらば、また入口に戻って行った。
そこには、同じ雰囲気を感じる人が4人!
公安?
そう思った。
やがて開場になり、ロビーで立っていたらば、その5人は揃って入場した。公安の特徴であるマスクは、誰もしていないし、あの警察官特有の目をしていない。恐いものに慣れたようでいて穏やかな表情と雰囲気は丸暴とも違う感じだった。
やがて映画が終わって、俺たちの挨拶の番になり、舞台に準備された椅子に座って会場を見渡したらば、その5人組は会場中央の左上部分に仲良く並んでいた。熱心に話を聞いてくれていた。
終了。
俺たちは来てくれた皆さんを送り出すためにロビーに並び、俺はCDや詩集にサインをしていたらば、その5人組が来た。
「俺は袴田の後輩のフジジムです!」、「こっちが三迫、こっちは青木」と言う。
皆さん、ボクシング界の人だった。
言われて納得。
「桜井さんほどではないですが、俺も、昔は、ちょっとワルだったんです!頑張ってください!」と激励してくれ、5人の皆さんは、それぞれに握手をして帰って行った。
仲間だった!
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タネは尽きまじ

2019-02-24 | Weblog
昨夜の練馬での獄友は300人くらい来たろうか。
客席がいい感じに埋まり、話すのも楽しかったが、袴田秀子さん、菅家さん、金監督もで35分。短すぎた。
終わった後、小室等さんも客席に来られて懇親会をご一緒したが、懇親会場へ歩く道すがら、俺の携帯に「タモリさん死す、森田一義(80)が虚血性心不全で自宅で亡くなっていたと所属事務所がファックスで公表した』とのメールが入った。
喧しい鶴瓶の家族に乾杯と違い、知的なブラタモリが好きな俺で、もう見られないのかと残念な話をしていたが、小室等さんと一緒のユイちゃんが携帯でネットニュースを検索しても、どこにも無い。
俺に届いたメールには『詳しい記事は下部を開け』とあった。
これ詐欺的なヤツだよね?
裸の写真があるとか、大金が得られるとか、ときどき来る迷惑メールは、ほとんどブロックされて迷惑メールとして表示されるが、こういう中味のメールはブロックされないんだね。
しかし、こういうのを送る連中は、手を変え、品を変えて送るメールを考えてサイトに導き、金にしたいと考えるんだろうな。
世に盗人のタネは尽きまじ、世に詐欺師のタネも尽きまじだねぇ。
皆さんもご注意を!
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国賠ネットワーク総会

2019-02-23 | Weblog
今日は国賠ネットワークの集まりに招かれて青木恵子さんとの対談みたいなことをした。
いかに青木恵子さんに話して貰うかを考えれば良いだけだから気楽だった。
40分くらいでは、総てを話せと言っても無理。それなりに話したと思うが、青木恵子さんの闘いに向かうエネルギーは伝わったと思う。
終わって練馬で獄友を上映する会場へ。
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狭眼

2019-02-23 | Weblog
奈良林直という東京工業大学特任教授がいる。
東芝に入社して原子力研究所に勤務した経歴を持っているらしいが、今日の毎日新聞に、とうとうと原発の必要性を書いている。
中国が原発推進していて技術的に抜かれてしまうだとか、温暖化対策での必要性だとか、色々と原発大事を書いているが、原発が生み出す人類存続の危機には、全く触れていない。多分、この男には、まだ人智では消滅させられないプルトニウムの毒性などは眼に入らないのだろう。
あの東日本大震災で破壊された福島原発が、今なお、修復の手掛かりも得られずに核燃料から放射性物質が流出し続けていることも見えないでいるに違いない。
金儲けが総て。今、利益があれば未来など、構わない。我亡き後洪水よ来たれ!
気楽なモノだ。
この男、再生可能エネルギーの太陽光発電に付いては、まだ蓄電技術が未熟だとか書くが、検察官や裁判官と同じアタマのいいバカだね。
今、自動車産業はガソリンエンジンを廃止して電気自動車にする方向性が確立された。2020年にはガソリンエンジンを廃止するとか言われてる。
この意味は自動車エンジンを長時間稼働させるバッテリーを開発するということだ。自動車エンジンの蓄電池が開発されるということは、その技術は家庭電気で蓄電池にも応用されるのだ。
一度、事故を起こせば人の住めない土地を生み出し、人類の生存すらも脅かす原子力発電など、もはや恐竜、化石なのだ。
人間が作った物は、必ず壊れる。壊れたときに破滅的な惨事を引き起こすことだけでも原子力発電は存続すべきでないことは、今の福島原発の状態を見れば明らかだろうに、その事実に目を閉ざして原発推進を語る、こんな輩は、まず福島原発事故処理工事をさせれば良いのかも知れないな。
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若いころ

2019-02-21 | Weblog
この前、手袋を無くしてから、どこかで新しい手袋を買いたいと思ってるが、なかなか気に入った物が無い。
今日も新宿、上野と歩いたが見つからなかった。
もう手袋は必要ない感じだから気に入った物を見つけるまで、探すつもりだが、かなり温かくて春めいた新宿と上野の街を歩いていたらば、遠い昔のことが蘇った。
生きる目的も目標もなく過ごしていた20歳の俺。躰の中には虚しい風が吹き続ける毎日だった。荒んだ心を抱いて彷徨っていた、あの日の新宿、あの日の上野。
あれから52年が過ぎて、昔と同じものや違った物を見ながら、何故か、あの日の虚しさが甦って来た。
もう1度、人生があるならば。
もう1度、人生があるならば。
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東京の夜

2019-02-21 | Weblog
昨日は、大変にお世話になった方の一周忌的な集いに参加した後、渋谷へ。ユーロスペースでの獄友上映で、舞台挨拶だった。
上映が終わるのは9時近く。それから30分ほどの話をと言われてビックリ。
何しろ、俺は眠くなったら寝床に行くが、その時間は10時近く。早いときは9時や9時半に寝床なのだから、そんな時間に最後まで話を聞く人がいるのかと思った。
心配した入場者は30人を超えたろうか。話も、途中で1人が帰った他は、皆さんが聞いてくれた。
何時もならば寝ている時間から食事をして新宿のホテルにチェックインしたのは、もう日付が変わるころだった。
でも、渋谷や新宿の人がゴロゴロ!何やってんだかねぇ。
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招待状

2019-02-21 | Weblog
若いカップルから結婚式の招待状が来た。
新婦の両親にはお世話になった。
父親は「布川事件に命を掛ける!」と語って再審の闘いを支える活動をしてくれた。
母親は連れ合いの古くからの知り合いで、同じようにお世話になった。
その両親の娘だから一緒に飲みに行ったことはあったが、まさか結婚式に招かれるとは思わなかった。
新婦の両親は真面目に誠実に人生を生きている方で、その周囲には、長く付き合っている友人が、何人もいる。皆さん、素晴らしい人間性を持つ人ばかりだ。
俺なんて参列して良いものかと思うが、人の喜びに列なれるのは嬉しいよね。それが若いカップルの門出とあれば、なおさらだ。
楽しみだなぁ。
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揺れる司法

2019-02-20 | Weblog
そんな題名の袴田事件でのテレビ番組があった。
俺に言わせれば真実を見抜く見識のない裁判官、事実を認める勇気のない裁判官が袴田巌さんを犯人にしているに過ぎないと思っているが、あたかも理由があって判断が違っているかのごとき内容には反論がある。
特に、名古屋の法医学者の青木氏が語った「検察も正しい証拠で(無罪に)なったならば認めると思いますよ」などと語り、本田教授の鑑定に異論を唱えた部分には怒りすら、感じた。 
青木氏は、本田教授の鑑定手法に異を唱えて信用性を否定するが、本田教授の手法を検証したのだろうか。
袴田事件弁護団は本田教授の鑑定手法を検証した。弁護団以外の人も含めて8時間で鑑定結果を得ている。
「50度のお湯を使うのは論外」と語るが、なぜ論外なのか、その中味は語らない。
本田教授の鑑定手法を検証するはずだった大阪医科大学の鈴木廣一は、本田教授が使用した薬品の量を変え、質を変えて、ひたすら本田鑑定を否定する実験ばかりをした。でも、否定する結果は得られずに、難癖に等しい鑑定意見を提出しただけだ。
青木氏は「袴田巌さんを無実だと思う」と語った。ならば、本田鑑定を追試すべきだろう。
俺たちの知る検察は、公正な証拠で無実が明らかにされても、絶対に冤罪の認めないだけではなくて、御用学者を使った歪曲鑑定で反論する、実に汚い連中の集まりだ。
先日の日弁連での集会で、揺さぶられっ子症候群の医学的な見解を発表した外国の医師は「真実は多数決ではない」と語った。
鈴木廣一、それに青木氏、法医学界は、本田克也教授を批判する人が多数だそうだが、改めて言いたい。真実は多数決ではない。可能な鑑定は可能だし、袴田巌さんの無実は明らかだ。
青木氏の検察を信じる純真さは、白を黒とする検察を増長させるだけたまし、冤罪犠牲者を増やすばかりだ。青木氏は、その純真さを以て、本田鑑定手法の再検証をすべきなのだ。
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