桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

当たり前だよ

2015-12-29 | Weblog
慰安婦問題で、やっと日本は軍の関与を認めて解決に踏み出した。
当然だよね。
日本を背負って来た偉い人たちの得意技は、証拠隠滅。都合の悪い証拠は隠すし、燃やす。そして、事があると、「証拠がない!」と開き直るんだよなぁ。
慰安婦問題も同じ手口だよね。生き神様、天皇の軍隊が慰安婦を連れて歩いたのはマズイとなった終戦、軍関係者や官僚は、総ての資料を霞ヶ関で燃やした。
何も知らないネット右翼の若者は、それで鬼の首でも取ったかのように言うんだな、証拠を示せ!!
俺の慰安婦問題を書くブログは、柳田豊さんと言う人が書き込みをくれる。柳田さんは、俺が敬意を感じるほどに豊な知識を持っている。「歯牙」を、俺は、長く「シダ」と思っていて、間違いを指摘してくれた。本当に、俺は思い込みで間違いが多いんだけど、今回の日本政府の見解と俺の意見には同調して貰えるのではないかと思っている。
やってしまった過去は変わらない。日本軍の過去は、早く精算して、新しい日本にしたいものだ。

機動隊員の自殺

2015-12-25 | Weblog
警察は階級社会で、地位、階級の差は絶対だ。上司に指示されたらば、必ずやらなければならない。嫌ならば辞めるしかない世界なのだ。
警視庁から沖縄に派遣された機動隊は、豪華なリゾートホテルに泊まり、辺野古基地反対行動をする人たちに暴力を振るっているが、好きでやってるん機動隊員もいるだろうけど、きっと嫌々やっている隊員もいることだろう。
各県警にある機動隊では、日常的に排除訓練がされているが、暴力を振るう訓練だから、相当に厳しい訓練が課されるようだ。もちろん、上司による暴力もあるだろうし、暴力あるところには、当然、虐めも生まれる。
兵庫県警機動隊で2名の隊員が、続いて自殺をした。その記事を読んだが、上司は軽い処分で一件落着らしい。2名もの若者が自死したのに、そんな処分で終わり?と驚くが、きっと内部では「根性がなかったんだよ!」、「警察は犯罪者と戦うんだ、弱い奴はいらない!」などと言われているのではなかろうか。
怖い組織だよなぁ。

FIFA

2015-12-24 | Weblog
組織は腐る。人間が作る組織は、同じことを続ける人間は汚れて行くために、常に監査の目が注がれなければ、どんな組織でも腐る。俺が「腐れ!!」と言い続ける検察や警察など、その典型的な組織だが、世界のサッカーをリードするFIFAは、フェアプレイの総元締めであるのに、ワールドカップ誘致を巡る巨額の賄賂、そして会長を巡る巨額な賄賂が明らかになり、会長たちが退陣に追い込まれた。
長期にFIFAを取り仕切り、会長を務めたブラッターは「納得しない、戦う」そうだが、何億もの金を「紳士協定で支払った」と言うのだから、その汚れは救い難い。
人間の精神は腐る。

自民党と天皇

2015-12-24 | Weblog
自民党が「歴史を学び未来を考える本部」という組織を立ち上げた。安倍直属の組織だそうだ。
ウルトラ右翼の稲田朋美政調会長は「敗戦で何が変わり、占領政策で何を得て何を失ったかを、しっかり学ぶ必要がある」と語ったらしい。
おいおい!
弁護士だったはずの稲田先生は、敗戦で何が変わったのか、まだ知らないの?
いやぁお目出度い頭だねぇ。それでも弁護士になれるし、自民党では政調会長にもなれる!!日本は、実に目出度い国だ。
慰安婦問題はない、南京虐殺はない、軍国日本の戦争は清かった、と公言する人々に同化する安倍晋三や稲田朋美の言いたいことは、なにも、殊更に「考える本部」を立ち上げるまでもなく明らかだ。
自民党に、その組織を立ち上げて日本全体を同調させるべく号令を発したいのかも知れないが、浅知恵と言うか、浅はかと言うか、哀れな女、哀れな連中だとしか思うない。
いかに安倍や稲田が戦前日本を美化しようと画策しても、すでに行ってしまった過去は変えようがない。子羊民族日本は、そうすれば同調して同化する人も多くなるだろうが、事実は変わらないし、変えようと思えば、必ずや世界中からの非難に晒されようし、目覚めてしまった日本人の反撃も生まれるだろう。
でもさ、思考的に狂ってしまった人や組織は、それが判らないんだよな。
それに較べて、昨日の天皇の誕生日談話は素晴らしいね。 知性、理性の溢れた戦争に対する深い反省を聞くと、天皇に反する国賊自民党!!なんて言ってしまいそうになるよなぁ。
戦争を美化したい自民党、戦争を痛切に反省した天皇、「謙虚に考える」とした自民党の組織に天皇の爪の垢を飲ませたいものだ。

今日の情景

2015-12-22 | Weblog
北綾瀬にある兄夫婦の府屋に寄り、守る会ニュース発送や事務局会議のために高田馬場の事務所へ向かった。
綾瀬には公園がある。そこを歩いて綾瀬駅に向かったが、途中にろう学校がある。手話で話す子供たちを、良く見るが、信号を渡るとき、左手で母親の怒り声。「先に行ってはダメ!と言ったでしょ!」赤い服を着た女の子を怒っている。
少しは聴こえるのか、信号を渡ったところから戻り、母親の前で声にならない声を上げていた。
そんなに怒らなくてもいいのに、と思いながら綾瀬駅に向かい、何度も振り返って歩くと、小さな子供は、本当に速足で歩いて来る。もうすぐ駅に着く交番辺りに、やはり聾唖らしい2組の親子がいて、後ろを振り返り、母親が娘に手話で何かを言った。すると、振り向いた娘は奇声を上げて、跳び跳ねるように走り出した。
あの信号で怒られた子供は、どうやら先に行った友達を追っていた速足だったようだ。
二人が手を取り合ってワアワア言ってる姿をみて、何だか涙が出てしまったなぁ。

事務局会議

2015-12-22 | Weblog
今日は、年内、最後の東京だ。事務局会議とニュース発送だが、ほとんど掃除をしなかった事務所のベランダなどを綺麗にしようと思い、少し早く行った。
あの事務所を借りて、初めて掃除したベランダだが、気持ち悪いくらいに埃が溜まり、こびりついていた。水で流し、拭いて綺麗にした。気持ち良かったなぁ。事務所内に溜まったチラシ類も整理してスッキリ。
会議は、来年5月の再審無罪5周年集会の件などだったが、まだまだやることがあると思わされた。また来年も頑張らなくては。

90歳

2015-12-20 | Weblog
今日は連れ合いの母親の誕生日。連れ合いは、昨日から実家に行って泊まっているが、連れ合いの息子も含めて、今日は夕飯を一緒に食べるつもりだったが、先週来の風邪気味の不調が続き、もし移りでもしたらば大変なので、俺は顔を見て、陶板浴に入って帰って来た。
母親は元気で、まだ農作業も続けているが、それでも90歳だ。何があるか判らない。もう少し頻繁に実家へ行けば良いのにと思うが、連れ合いは、そう多くは行かない。
もし俺の母が生きていたならば、今年は101歳だ。母の両親は、どちらも100歳近くまで生きたので、もし癌にならなければ長生きしたろう。色々なストレスが母の病を生み、命を縮めたのだと思うと、もはや取り返せない後悔が、今さらに感じられる。
俺の後悔の分だけ、連れ合いには孝行をして貰いたいよなぁ。

愛知大学

2015-12-20 | Weblog
昨日は名古屋。愛知大学に招かれて行って来た。
法科大学院だが、内容は、何時も通りの言いたい放題だ。悪徳警察、腐れ検察、加えてヘタレ裁判所!!冤罪を作り上げるトリオのことを含めて、日本の冤罪を話して来た。ただ、昨日は、少し自分の人生観みたいなのを多く話した。
30名くらいの参加者だったが、終了した後、検察官が来ていたことを知らされた。別に、だから何だもないが、どう感じたかねえ。志布志市でお会いした弁護士さん、愛知学院大学の方などとの懇親会をした後、我が家に帰って来たが、名古屋も日帰り地区なんだなぁ。

快晴

2015-12-19 | Weblog


名古屋へ向かう新幹線。
冬晴れの空に富士山が綺麗だ。
少し雲が掛かり、山頂が顔を出した姿も美しいが、携帯のカメラで撮っても、残念ながら見た目のような美しさは消えてしまう。

橋下徹

2015-12-19 | Weblog
稀代の口先男と評して良いだろうか。
橋下ほど、自分の考えを巧みに人に語れる人は、そう多くない。黒を白と語り、白く思わせるのだから、実に素晴らしい能力だと言える。橋下弁護士と呼ばれる職業では、きっと、その巧みな弁舌が力や金になるのだろうが、政治家としては、そもそも政治に携わってはならない人間だった気がする。
橋下さんは「万人の喜ぶことは出来ない」と、この間の政治家としての行いを総括したが、この言葉に橋下さんの本質と政治家失格が表れている。
政治は、何のために、誰のためにあるのか、その原点と言うべき部分が判っていない。
強者に政治はいらない。社会の強者である大企業や、その周囲にある人たちは、制約を生む政治を、きっと煩わしく思うだろう。何にも制約されずに自由に経済活動をして、出来るだけ莫大な利益を得たい、そして、税金は払いたくない、そう思っているだろう。
人間には力量に差もある、能力にも差がある。総ての人が同じではなく、違っているのだ。だから、能力などの差が生きる差を生まないように、みんなで社会を築くために政治があるのではないのか。
橋下さんが語るように万人の喜ぶ政治は出来ない。確かに、その通りだが、では、誰の喜ぶ政治を行うか、それこそが政治家の政治家たる存在意義と言うものだ。
学費を支払う困難を訴えた高校生の陳情に、橋下さんは「嫌ならば、違う政治家を選ぶか、この国から出て行くべき」と言い放った。政治を金儲けにしか考えない政治屋の面目躍如たる発言だろうが、橋下さんは、結局、政治も社会も強者のためにあるモノとしか考えられない人だった。ゆえに、政治に携わってはならない人間だった。
また、その口先でテレビに顔を出し、あの顔を見るのかと思うとウンザリだが、再び政治屋に戻るときの方が、本当はウンザリだし、怖い話だよね。