桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

履正社

2019-03-25 | Weblog
あれは何時だったか、獄友が十三の映画館で上映されていたとき、梅田に向かう阪急電車に履正社の野球バックを持った数人が乗車して来た。
練習に疲れたのか、それから傍若無人に席を占領して回りなど、気にも掛けない振る舞いだった。
履正社と言えば大阪桐蔭と並ぶ高校野球の強豪だが、こんな選手がいる高校がノサバルようじゃ駄目だ、と思った。
選抜大会が始まり、履正社も選出されて出場したが、アッサリと負けてくれた。
あのときに目にした選手たちは、たまたま、そういう連中で、他の選手は違うのかも知れないが、負けて当然と思ったし、良かったと思ったな。
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イチロー!

2019-03-24 | Weblog
山形彷徨中にイチローが引退した。
俺はイチローは好きじゃなかった。
何をやっても様になるし、総ての言動が計算ずくのようにやってのけるイチローは、何か好きになれなかった。もちろん、その実力は認識していたし、傑出した天才であることも解っていたが、とにかく好きにはなれなかった。
今回、引退してのテレビ各局の騒ぎは凄かった。今も続いているが、その騒ぎに相応しい選手だし、当然だとも思うが、その中で、特に感じたのは、イチローの得意稀な自制心だ。
プロ野球選手に天才と思う選手はいるが、大体の天才は金満の飽食で体型を崩してしまう。巨人の某捕手などは、その典型だし、若い選手時代の映像を見ると、誰もが引退間近には丸い顔付きになってしまう。
イチローは違った。走ること、守ること、投げることは、今でも現役メジャーリーガーに負けない。躰全体から鋭さを感じるのは、どれだけストイックに努力していたかを示すものだろう。若い時代からの映像を見ても、顔付きを含めて変わらない。
稀に見る天才だったし、素晴らしい野球選手だった。
本当にお疲れさま。そして、ありがとう!
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鳴子へ

2019-03-24 | Weblog



丸池と呼ばれる神秘な池があるいはというので、そこに行ったが、鮭の養殖場に車を停めて向かうと、養殖場の裏側が池だった。
神々しい色と空間は、思わず手を合わせてしまう場所だった。
多分、鳥海山からの地下水なのだろうが、丸池は湧き水だけの池。ブルーに見える池の水深は4メートルというが、埋没した倒木が水に棲む生き物に見えた。怖いような美しさだった。
それから16羅漢と呼ばれる岩を見に行ったが、これは発見出来なかったなあ。
冷たい風が鋭くて、早々に温泉に入りたい気持ちになり、とりあえず丸池が感動だったから潟池と呼ばれるカルデラ湖に行った。
車を降りた瞬間、強烈な硫黄臭。青い乳白色は気持ち悪いばかりで、残念ながら丸池の感動はなかった。
ついでに鳴子峡を見に行ったが、これは冬季閉鎖。残念!
鳴子峡に来てしまえば、もう鳴子温泉泊まりは確定だよね。
早々と温泉を堪能した。
今朝、起きれば視界は白一色。雪が降り続いて道路は積雪。
「スタッドレスならば大丈夫です」と宿の人に言われて安心したし、水戸でも雪道は経験しているから、さほど心配はしなかったが、初めて除雪車を見た。
ゆっくり温泉を楽しみ英気を養えた山形彷徨だったなぁ。
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湯野浜から湯の台へ

2019-03-24 | Weblog



湯殿山が即身仏と会えなかったが、海向寺にもいるようなので、まずは、そこへ。
即身仏は2体。
約4百年前と幕末に即身仏になった方で、どちらも寺から住職だったとか。
即身仏は極楽浄土に行くのではなく、この世のため、人のために祷りを捧げる修業を続けるためになる、と応対してくれた寺の方の解説だった。木喰で筋肉を削ぎ落とし、生きながらミイラになる躰を作り、最後は、総てを絶って地中に埋められ鈴を打ち鳴らして祷り続ける。地中から伸びる竹を通して聞こえる鈴の音が絶えたらば掘り返して遺体を確認し、腐敗していたならば即身仏は失敗。そのまま埋葬し、ミイラ化していたならば躰を祷りの姿勢に調えるなどして即身仏に作り上げるらしい。
凄まじい人の意思力を考えさせられる即身仏の前で、自分の意思力を問われるような気持ちだった。
会えて良かった。
隣の日枝神社を詣り、日和山を見たが、海向寺の前には、映画・おくりびとの撮影に使った古い料亭があった。
それから酒田の豪商本間家を見たり、酒田散策をしたが、風が強くて寒かった!
それから、これも念願の最上川舟下り!
風で波が高くて完全な運行が出来ないため、途中で引き返して来たが、陸上から見たときは「大したことないよ」と思ったのに、いざ舟に乗ったらば、思っていた以上に流れは速いし、波を感じてビックリだった。
舟下りは最高だったが、船頭さんの最上川舟歌は、イマイチだったよ。
それから湯の台温泉へ行く途中にある玉簾滝に寄ったが、これが凄い迫力だった。滝の前で撮影したらば、一瞬で飛沫に濡れてしまった。
誰もいない滝の前。荘厳を味わった。
寒い中の温泉も良かったなぁ。余りに風が強いせいで露天風呂が温泉の出口以外は水!
いやぁ東北は寒いなぁ。
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湯野浜温泉

2019-03-23 | Weblog
山形には、昔から気になる存在があった。即身仏だ。
生きながら死ぬ行為は、どういう精神構造か理解出来ないし、そうなる結果も理解の範囲外。人の神秘性というか、意思力と凄まじさを即身仏に見たいと思っていた。
天童温泉から即身仏がいる湯殿山に行った。ところが、湯殿山に繋がる道は、どこも通行止め。行けない。
おかしいでしょ、これ。
冬季の湯殿山は閉鎖。行けないんだと。ガッカリだよ。
で、羽黒山へ行った。
羽黒山も冬季で自由にはならなかったが、何とか爺杉、五重塔、本堂、 行けた。
良かったなぁ。
それから鶴岡城跡へ。
あれこれと見学しての温泉は湯野浜温泉。
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天童温泉

2019-03-21 | Weblog



昨日は米沢市から山形市。そこで城跡を見て、まず1度は行きたいと思っていた人間将棋の街、天童市へ。
俺は将棋が好きで、千葉刑務所では強豪と言われた。ってモ、そんなに強くはない。初段くらいだったかなぁ。千葉刑務所は将棋、囲碁の工場対抗戦があり、俺は将棋で出ていたが、工場の代表として戦う緊張は腹が痛くなるほどだった。団体戦の
方が緊張するし、楽しかった。個人戦は自分だけの喜びだが、団体戦は代表にいない工場の仲間、みんなの喜び。何回か優勝したな。
中原誠が頭角を顕して来たころに土浦拘置所で将棋の本を読み出し、それからだから長い将棋歴だ。
駅の建物に将棋博物館があり、まずは見学。
将棋駒産地としての歴史、それに付随する将棋界の歴史、見応えがあった。
それから歩いて舞鶴山山頂へ。そこが天童公園の人間将棋広場。
織田信長が祭神の神社から公園に上がり、見渡す展望を楽しんだ。
それから芭蕉が見た風景を見たいと思い、車を借りて立石寺へ。
良かった!
思いのほか、足に来た。素晴らしい風景を見て、結局、天童温泉でノンビリしたよ。
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霞城

2019-03-20 | Weblog


山形駅前には最上義光で有名な最上家が築いた城跡がある。
今日の予定に時間があれば城好きの俺としては見ない手はない。
さほど大きな城郭ではないが、南大手門から堀を渡って城内に入り、堀に沿って高い土塁上を歩いたらば城内にも堀があるのが判った。
堀の中に堀。敵の攻撃に備えた造りは戦乱の世らしい。
残念ながら、まだ修復作業中らしい中心部には入れなかった。
歴史に記録された石垣崩壊の場所は、そのままに発掘されて残っていた。
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面会

2019-03-20 | Weblog
久しぶりに冤罪仲間に面会した。
秋田・大仙市事件の畠山博さんだ。
2年前、山形刑務所に面会に来たときは拒否された。
監獄法改正で面会や手紙の自由が認めないられたのに、いつの間にか刑務所長の裁量権で制限が作られ、各地の刑務所で、それぞれに違いはあるが、面会に制限が設けられている。法律は変わらない。変わらない以上、面会は自由のはずなのだ。
今回、拒否されたならば国賠裁判を提訴して突破するつもりだったが、肩すかしを食った感じだ。
しかし、会えたことは嬉しかった。
畠山さんは、いかにも真面目!という印象だった。
話すこと、態度、真っ直ぐに伝わら感覚があり、この人ならば大丈夫だと安心もした。
なかなか再審は難しいものがあるが、畠山さんにも春が来て欲しいね。
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当然だが良かった!

2019-03-20 | Weblog
昨日、湖東記念病院事件の再審開始決定に対して、検察庁の行った異議申し立てが最高裁で棄却されて再審開始決定が確定した。
良かったあ。
検察庁は公益の代表とされるが、公益とは、何なのか!もう1度、社会的に議論されて良い時期が来たのではなかろうか。
検察庁の判断だけが正しいのならば裁判所はいらない。検察庁の主張が誤りだと裁判所に指摘されたならば、それに従うことも公益ではないのか。
再審開始決定に対して、いたずらに抵抗し、再審裁判で無罪判決が出てもなお、犯人だとか、有罪は変わらないとか主張する行為は、自らのみを正しいとする独善でしかない。公益の代表の言葉には似合わない態度だ。
自ら反省する力を持たない検察庁という組織を、真に公益の代表とするために、早急に法律の改正を求めたい。
まだまだ多くの冤罪犠牲者がいる。次は大崎事件だ。原口アヤ子さんに残された人生は少ない。1日も早い最高裁の決定を求めたい。そして、国民を代表する国家には、検察庁の過ちを防ぎ、冤罪犠牲者を作らせない法律制定に動けことを求めたい。
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臆面もなく

2019-03-19 | Weblog
昨夜の「1番だけが知っている」という番組で、また泉大津コンビニ強盗事件が取り上げられた。
既に、NHKでは再放送が重ねられて、また近々に再放送らしいが、昨夜の番組は、そのNHK番組を簡略したい中味で、全く冤罪の実態を示すものではなかった。ただ、可哀想に、酷いね、だけだった。
そもそも、この番組の「1番」とは、MCを務める北村弁護士を示すらしい。
日本で1番有名な弁護士!だって。
良く臆面もなく、そんな冠を言わせるよなぁ。
この弁護士も冤罪など、自分では手掛けたことがないのだろう。
昨夜の番組中でも、「サンデュが弁護士に黙秘を言われて取調員に話さない」とした場面の後、「黙秘をすると、取調員は犯罪を犯したから黙るのだも思い、より厳しい取り調べになる」と語った。
おい、おい日本1の弁護士さん!
黙秘は憲法で保障された被疑者の権利だよ。黙秘すれば怒鳴る、蹴る、殴るの取り調べになるのを、さも当然のように語るんじゃ、弁護士じゃないだろうが。
最近、冤罪を取り上げる番組は増えた。喜ばしいことだが、その冤罪を作る警察や検察の行為を描いたり、批判したりするまでには至らない。それこそが大事な問題だ。勇気ある番組を期待したいものだ。
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