桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

統一球

2012-04-25 | Weblog
テキサスヒットと呼ばれるヒットがある。アメリカの大リーグとは違って力の劣るテキサスリーグの選手が打つ、外野手の前にポトリと落ちるようなヒットを言うらしいが、日本の野球を見ていて、良く俺は「テキサスホームランかょ!」とボヤいたことがある。
日本プロ野球は球の反発力が高くて、しかも球団ごとに使うメーカー球も反発力も違う始末で、誰でも簡単にホームランを打っていた。力のある選手は擦ったような当りでもスタンドまで届くので、見ていてウンザリした。
それが使う球が統一され、反発力も下げられたことで、昨年は劇的にホームラン数が少なくなった。これで良いと、俺は満足していたが、今日の新聞では「ホームランが減ってファンが喜ばないのでは」と選手会がクレームをつけたと報道された。
昨年、西武ライオンズの中村選手だけは、全く一昨年と変わらずにホームランを打ち続けたのだから、統一球の導入がホームラン数を減らしたことは間違いないにしても、それだけが原因ではあるまい。未熟なだけではないのか。ファンの思惑を理由に、また擦ってもホームランになるような球を求めるのかも知れないが、お門違いだ。中村選手のように技術を研けば良い。ホームランは野球の華とは言え、安っぽいホームランなど、俺は見たくもない。

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