桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

御殿場事件再び

2009-06-30 | Weblog
昨夜、テレビ朝日の「ドキュメンタリー宣言」で御殿場事件が放映された。余りにもひどい裁判の実態を知った視聴者からの反応が凄かったらしいが、俺が驚いたのは、あれでもまだ「一方的な内容だ」という人がいたことだ。
何が真実かを見抜けない人がいても当然だが、あれだけの事実が放映されたのに、それによっても真実を見抜けない人がいるということは、それが警察関係者ならばあり得るだろうが、自分が冤罪の対象者になり得る国民としては、心もとない話だ。
今回の放映で、当時の裁判長が取材されていた。何時も冤罪が報じられる度、それに加担した裁判官が見えないことに不満を感じていたから、これは良かった。
裁判官は、何をしても許されると思っている。とんでもない話だ。冤罪に加担したらば犯罪者として裁かれるべきだし、なぜそうしたのかは社会に語る責任がある。
御殿場事件の裁判長、高橋祥子氏は、今後も、この責任を追及される。
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エシャレット

2009-06-27 | Weblog
今週の日曜日は茨城守る会の総会。
総会議案書が完成していないために土曜日は作業になったが、作業に参加できる人が少ないというので、俺も手伝いに行くことにした。
水戸に来れば食事は自分で作る必要は無いのだが、連れ合いは用事があるらしくて一人で用意していたらば、連れ合いの息子、アキラが来た。
まだ独身で斜陽産業の煙草関連、生産農家を回る機具会社に勤めているが、その農家から良く貰い物をして来る。今日は大きなメロンに袋一杯のエシャレット!しかも大粒で、一杯やるのに最高!
喜んで準備して食べたが、歯触りがしゃきしゃきしていて、かなり香りも強い。二本目を食べたら、どうも感触が強くて持て余して食べたくなくなった。
二人で話ながらいると連れ合いが帰り、そのエシャレットを見て一言。
それ、ラッキョウじゃない?
はぁ~?
道理で大きいし、歯触りは固いし、香りが強いはず。生ラッキョウ、何時までも口に残って気持ち悪かった。
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向山明孝氏

2009-06-26 | Weblog
科学警察研究所に、こういう名前の方がいたらしい。いや、今もいるのかも知れないが、判らない。
今から17年半前、足利事件で被害者の衣服に残された精液と菅家さんのDNAが一致すると鑑定した人、それが向山明孝氏だ。
菅家さんを苦しめた張本人とも言えるが、まあ警察幹部からの圧力もあったろうし、向山氏独りの責めにしては可哀想だろうが、技師、技官と言えども科学者の端くれ。おのれが菅家さんだったらば、何とするか。人間としての責めを逃れる術はなかろう。
この向山鑑定を懸命に庇う輩がいる。検察庁だ。
足利事件のDNA鑑定は間違っていたが、向山鑑定は正しいと言う。
何?だよね。
科学は、時を超え、人を超え、常に同じ結果となる。石は石、鉄は鉄、金にはならない。昔、金だったならば、今も金。当たり前だ。科学に錬金術はない。
今回の足利事件鑑定で、弁護団の鑑定人は、向山鑑定は当時でもあり得ないでっち上げだと解明した。
何が正しいか、科学者ならば一目瞭然だろうが、あくまでも検察庁は、向山鑑定を守ろうとする。
なぜ?
簡単な話だ。
もし向山鑑定が故意に鑑定事実をねじ曲げたと判ってしまったら、同じ科学警察研究所の鑑定によって犯人にされた他の事件はどうなるのか?
検察庁は、何も反省はしていない。詫びなければ自らの立場が危うくなるから、足利事件では詫びただけ。他の事件、冤罪事件と認識している沢山の事件に波及しないように、今は奔走狼狽している。
裁判所よりも力のある検察庁に守られた向山明孝氏。氏の心境は知るよしもないが、行ったことは消えない。例え氏の命が尽き果てようとも、犯した罪は未来永劫、炎となって向山氏を責め苛むことだろう。
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読売新聞

2009-06-26 | Weblog
先般、死刑制度に絡んだ取材があった。無期懲役の体験者として塀の中でのこと、仲間のことも聞かれて記事になったが、今日は総括最終記事が掲載されるというので、珍しく朝刊を買った。
死刑での記事には、特別に書きたいことは無い。日本国家として死刑制度は廃止すべき考えはあるし、その思いは前に書いたが、近しい人の命を奪われる痛みは拭いようが無くて、故に命は何があっても守るべきものと、俺は思う。
その今朝の朝刊には、足利事件の連載もあり、それに関与した裁判官の弁明が載っていた。
「自白はじっくり検討したが、否認に転じた理由について、なるほど、という説得力のある答えが返ってこなかった」とある。
これ言い訳として一貫性してないよね。
自白はじっくり検討したと言うが、ならば、犯人の自白として不合理はないか、真実性や信用性をはかるうえに矛盾はないか、検討したと言うことになる。その答えとして、じっくり検討したが、真実性と信用性は十分で矛盾は発見出来なかったと言葉が繋がるならば判るが、この裁判官、否認に転じた理由に説得力ある答えが無かった、と言ってるのは、何故?
結局、じっくり自白を検討していないと白状してるようなものだ。検討したのは自白内容ではなくて、やっていないとした弁明内容だけなのだ。
裁判官は自白が好き。自白があれば、他にはいらない。自白内容など、余り検討しないし、自分の信じ込んだ自白神話を覆す弁明がなされなければ有罪にするだけなのだ。
この裁判官、DNA鑑定の呪縛に負けたようなことも言ってるが、こんな弁明は正確な自己認識の欠如を示す戯言に過ぎない。
もし足利事件にDNA鑑定書が無かったらば、この裁判官は本当に有罪にしなかったか?
あり得ない。絶対に有罪にしている。「被告人は裁判の過程でも犯行を自認していたのであって、その弁明は信用性も説得力もなく、一部に不明はあるものの犯行を証明するに十分である。よって被告人菅家利和を無期懲役に処す!」
目に見えるね、判決文。
裁判における科学的証拠は、当たり前だが裏付けが必要だ。こんなことは子供でも判るだろう。人を死刑にしたり、無期懲役にする証拠だ、些かも疑念があってらならないし、疑念が生じた場合には、あらゆる手段を用いた再鑑定を行い、誰もが納得した判断を下さなければならないのに、日本の裁判所は、これをも拒む。ゆえに、警察の怪しげな鑑定の生まれる土壌が作られもする。再鑑定にオーブンであるば、怪しげな鑑定は存在する余地が無くなるが、今のような裁判所である限りは、今後も科学警察研究所によって有罪鑑定書がでっち上げられ、証拠検体を総て使い果たしたごとき嘘の上塗りで犯人にされる事件は多発するだろう。
科学的証拠に裏付けが必要ならば、自白にも裏付けは必要だ。でも、裁判官は、ただヤッタ、と認めてさえいれば、その裏付けには寛容だ。足利事件の菅家さんの自白など、現場に行って再現してみればいい。裁判官、お前が行って再現してみろ!と言いたい。まず不可能な態様で殺害し、淫行に及んだと言っている。これらが無視されたのは、やってない人がやったと言うはずがない、自白するのは犯人の証拠だ、と盲信する裁判官特有の考えに凝り固まっているからだ。
我が布川事件、俺たちは事件現場を知らない。重大事件では、必ず行う犯行状況の確認、引き回しとか引き当たりとかをしていないのは、その自白が事件現場ては説明不能で、余りにも矛盾していると、警察も検察も承知していたからだろう。そんな事件現場で説明不能な自白でも有罪になる、とにかく一度やった!と認めさせられれば有罪になるのが日本の裁判なのだ。
自白テープを改ざんした、自白が行われた経過を示す捜査報告書を改ざんした、不当な調べを隠すために取り調べ時間を操作、改ざんした書名を提出した、事件現場に指紋があったのを無かったと偽証した、毛髪が遺留されていた事実を隠した、俺のアリバイを示す証言と実況検分報告書を隠した、犯行が不可能となる目撃者の存在を隠した、まだまだある!弁護団が解明して指摘した、捜査でなされた不法行為は山ほどにあるのが布川事件だ
。我々を犯人にし、有罪にした影には、こんなに多くの明らかにされた事実がありながら、検察庁は最高裁判所まで、理不尽な抵抗を続けている。そして、こんな明白な不正を突き付けられた裁判なのに、まだ終わる気配もない。
裁判所って、何なのだ!
裁判官って、何なのだ!
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今朝

2009-06-23 | Weblog
今度の衆議院選挙を前に、自民党が騒めいて、桝添厚労省大臣だとか、騒がれているから、本当のサプライズとして宮崎県知事や大阪府知事を担ぐ目があるよ、と書いた。でも、笑うよね、いくらなんでも。
どっちもどっち!
まあやってみればいい。
日本人って保守だよね。人間は今を守りたい存在かも知れないが、それにしても日本人はね。
俺は、この知事たちを大臣にして目眩ましと思っていたのだろうが、宮崎県知事、人気を過剰反応したね。いいねぇ、これ。
政治は税金の使い方。国民を第一にする政治家ならば、政党はどこでもいい。
しかし、今朝のを、消さなければ良かったなぁ。
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足利事件決定日

2009-06-23 | Weblog
なぜ菅家さんが犯人にされたのか、解明したいと願う弁護団や本人の意思を無視して、今日、決定が出される。
勝利は確定。聞くまでもないので裁判所に行く気はないが、それにしても裁判所って、なんて存在だろうね。
裁判官は神ではない。当たり前だが、どうも見ていると、何かを錯覚しているとしか思えない。事実に対する誠実さが、余りにも無さ過ぎる。
今度の足利事件は、警察が作り、検察が仕上げ、その嘘の上塗りをしたのが裁判所だ。真犯人を逃がすことにつながった時効という事態を招いた罪は、何があっても消えない。しかし、今のところ、裁判所には、その認識の欠片も見られない。
ただ無罪にしたところで、足利事件でも裁判所の責任は拭えないが、今後どうするのか、厳しく見つめなければなるまい。
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ランチョン・ショー

2009-06-22 | Weblog
昨日は八王子の京王プラザホテルでランチタイムショーだった。
長くお世話になり、いつの間にか肉親のような付き合いになった佐藤光政さん。淡谷のり子さんが生前、日本で一番上手な男性歌手と評した佐藤光政さんは、益々磨きのかかった歌声を聴かせてくれるが、その声と共に、クラッシック歌手の気取りなど、欠片も無い自由闊達なステージで見せてくれる多様な歌に語りは、何時聴いても満足させられる。
俺は、たまに光政さんとカラオケをしたりするが、そんなときは声のシャワーを浴びている爽快感と安らぎがある。本当にいい声なんだ。
昨日は、例年通りに一テーブル10名くらいを布川事件関係者が座って楽しんだが、今年は電車内で携帯電話を注意したら逆恨みされて痴漢冤罪者にされた沖田光男さんと連れ合いの有美さんも来てくれた。八王子京王プラザホテルの料理は普通だが、パンは絶品!これも楽しみの一つだ。
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年に一度

2009-06-21 | Weblog
今日は八王子京王プラザホテルでのランチタイムショー。フランス料理を食べて、ワインを飲んで、佐藤光政さん歌を聴いて、贅沢な時間を過ごす日だが、何故か雨が多い。
このランチタイムショーの前に、布川事件を熱く支援して下さっていた支援者の墓参りもするのが通例。年に何度もは来られず、これも年に一度きりに近いのだが、今日も生憎の雨で、しかも強い。だから、墓参は近々にして、今日はショーだけにした。
このショーで出会ってから長く支援してくれている人もあり、この10年来、俺の楽しみなのだが、今日も出会いがあるかな?
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2009-06-20 | Weblog
親戚の娘に子供が産まれた。シャバに帰った13年前、まだ小学生だった彼女がもう母親!歳月を感じるが、小さな命に会って、受け繋がれる命の連鎖を感じた。表情が、お爺さん似でもあり、母親似でもあった。
小さな命は、本当に愛しくて、まだ抱き上げるには怖くて触れなかったが、次に行ったらば抱き上げようと思っていたらば、風邪気味などもあり、行けなくていたら帰られてしまった。でも、また楽しみが増えた思いだった。
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飯塚事件再び

2009-06-19 | Weblog
飯塚事件の弁護団が再審についての記者会見をした。余りに希薄な証拠での死刑判決は、何度考えてもおかしい。おかし過ぎる。
俺が一番、この事件を怪しい、冤罪だと考える理由は、当時の報道に「DNAがほぼ一致」と発表されていることにある。DNA鑑定については、今度の足利事件で多く報道され、少し学ぶことが出来たが、ほぼ一致なんてあり得ないと言う。一致するかしないか、どちらかなのに、ほぼ一致などと言うのは、余りにも怪し過ぎる。足利事件と同じに科学警察研究所が、また飯塚事件でもやってる!だね。
他の証拠は、少女の遺体に付着した繊維が、久間氏の車のと同じだったと言うが、他に同じ繊維の車種は無かったのか、全く検証されていない以上、これは死刑の証拠にならない。
これ以外に証拠は無くて、一年以上も尾行したりの捜査を続けたことも、全く足利事件と同じで、どう考えてもおかし過ぎるのだ。
この飯塚事件に付いて、冤罪とは思わないとの書き込みがあった。
その書き込みをした方は、自動車関係の仕事をする人の夫人のようだが、「クリスマス前の忙しいとき、冬なのに濃いサングラスを掛けた久間氏が来て、車内を塵一つ残さないように掃除して、と言う。何かおかしいと、夫が言い続けていた」と言う内容だった。
この方の体験が警察に伝わったのかどうかは知らないが、事件が起きたのは2月20日。遺体は翌日に発見されて捜査が始まり、夏には車の車種から久間氏に捜査の手が及んでいることから考えて、犯人に結び付く話ではないだろう。この9月には、久間氏はDNA検査のために警察に資料を提出しているし、それが不一致にも関わらず、警察の尾行捜査が始まっていた。もし書き込みが正しければ、久間氏は刑事の張り込みの目の中、その自動車の掃除に行ったことになる。
飯塚事件、必ず大きなニュースとして報道される日が来るだろうが、どんな形でも人様の注目が続くことが真実の解明には欠かせない。先に甘木市の峠道で目撃に付いて書き込みをした方とは、この飯塚事件を追うジャーナリストと連絡してもらい、話が進んでいるが、すでに処刑されている久間三千年氏だが、こうした色々な思いからの動きを、きっと無念を晴らす力として喜んでいよう。
殺された人の無念は生きている人が晴らすしかないのだから。
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