桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

終わりだねぇ

2017-11-30 | Weblog
幻の技術だった原子力発電の高速増殖炉、もんじゅ。昨日の新聞に、廃炉するにも冷却材として使用した液体ナトリウムを取り出す手段がないとの記事があった。廃炉を想定してなかったと言うから唖然呆然、どうなってんの?だよなぁ。
一般の原子力発電は核燃料を冷却するのに水を使うが、高速増殖炉は核燃料の中のプルトニウムを増殖させるために液体ナトリウムで冷やすのだそうだ。
その液体ナトリウムは原子炉容器の合金の壁に覆って入れてあるために、数百トンを取り出す手段がないのだと言う。
液体ナトリウムは空気に触れたらば発火し、水に触れたらば爆発的な科学反応をする性質がある。何度も熱交換器に循環する液体ナトリウム漏れ事故を起こし、とうとう使われることなく廃炉になった訳だ。
会社幹部は「設計当時は完成を急ぐのが最優先で廃炉のことは念頭になかった」言うから畏れいる。
我亡き後、洪水よ来たれ!だな。
一次冷却した液体ナトリウムは人が近付けないほどに放射能を帯びている。合金の原子炉容器を壊す過程で空気に触れたらば爆発。もちろん、核燃料も爆発だ。膨大なプルトニウムなどの放射能が飛び散り、日本には永久に人の住めない土地が生まれるだろう。
同じ新聞には、今度は東レの製品データ改ざん記事もあった。
日本は安倍晋三の虚言に代表される国だ。もはや信頼は地に落ちた。
だからこそ、まず法治国家として司法の正義を取り戻したいよなぁ。

松橋事件

2017-11-29 | Weblog
福岡高裁で検察官の抗告が棄却されて再審開始決定が維持された。
まずは良かった。
大体、検察が抗告することが間違いなのだ。凶器で刃物に巻いたとする布を焼却したとする自白に反して、その布を検察官が持っていたなど、論外の話だろう。
こういうとき、検察は、それは違う布だとか、勘違いしたとか言い訳するが、無実の証拠を隠した検察官を処罰しない限り、あの腐れ組織は、今後も同じように犯罪行為を行い続ける。
松橋事件の再審開始決定維持は嬉しいが、腐れ検察には、ますます腹が立つばかりだ。

あぁ希望の党

2017-11-28 | Weblog
俺は国会中継を見ない。安倍晋三の顔、吐き出される虚言。官僚たちの慇懃無礼な言葉。不愉快になるだけだ。
今朝、たまたま連れ合いがチャンネルを合わせていたから、立憲君主党の逢阪さんの質問を見た。
そして、希望の党の長島の質問に入り、チャンネルを変えた。
長島は、何たらかんたらと希望の党の存在意義を語ったが、聞いている自民党連中の表情は、逢阪さんの質問中とは、全く違う。ニヤニヤしたりして、逢阪さんの質問に緊張していた表情が一変した。
同類意識と、どうせ小池人気で作られた政党だという蔑み。そんな顔をしている自民党議員を見て、次の選挙では消滅するのではないかと思ったなぁ。

鼻で笑うよ

2017-11-27 | Weblog
このところ、毎日のスポーツ新聞の1面は日馬富士の暴力事件でのあれこれだ。
どのテレビ局も、何がどうしたの、かにがこうしたのと、連日、面白おかしく騒ぎまくっている。
日馬富士の暴力では、横綱の品格とかを語る人がいるが、そもそも気性の荒いモンゴル人力士に品格を求めるのが間違いだろう。
昨日の白鵬の相撲を見ればいい。豪栄道に上手投げで勝ったが、下になった豪栄道の上に、まるでプロレス技のボディプレスを仕掛けるかのように、白鵬は自分の体重でのし掛かった。下になった豪栄道の頭から胸の上に、白鵬の体重を掛けたらば怪我をすると思わないのだろうか。普通の感覚ならば、少しでも体重を掛けないように庇うはずだ。相撲相手に対する敬意など、欠片も感じなかった。
40回の優勝は素晴らしいが、あんな感覚には品格など、あろうはずはない。
ガッツポーズもいい、叫んでもいい、相撲は変わったんだよ。品格なんて言われると笑うしかない。

冤罪仲間

2017-11-27 | Weblog
金沢に来たので福井にいる冤罪仲間に会って来た。
福井女子中学生殺人事件と呼ばれる冤罪事件は、覚せい剤で逮捕された男の嘘で作られた冤罪だ。
横山とか言うヤクザ稼業だった人が、最初は自分の刑を軽くするために警察の留置場から仲間に「女子中学生殺しの犯人を知らないか。俺の情報で犯人が捕まれば、俺の刑期は軽くなる」とした手紙を出した。それがエスカレートして、最後は「アイツが犯人。逃走を助けた」となり、血染めの衣類やら何やらを語ったが、もちろん無実の人だから、何も裏付け証拠は出て来ないのに、その横山と仲間たちの言葉だけで有罪にされてしまった。
犯人にされた前川さんは強い男で、相当に警察では責められたろうに、最後まで否認を貫いた。
ボクサーだった袴田さんも強い男だから、長い拘置所生活で精神を痛めた。無実なのに、毎日、死の恐怖と向き合っては精神を狂わせるしかない。ボクサーは恐怖を克服して殴り合うが、そのボクサー体験は、俺のように苦痛から逃げることはしなかった、出来なかったのだろう。
前川さんも理不尽な冤罪の苦悩と、真っ正面から向き合ってしまうから、やはり精神を痛めてしまう。
今回の入院も、それのようだったが、来月には退院すると言うのを聞いて安心した。

那谷寺と片山津温泉

2017-11-26 | Weblog
金沢に来たならば、その周辺には、沢山の温泉があるから、どこかによってたかって休養して帰るのがスジ。今回は、なるべく駅に近い温泉ということで片山津温泉に決めた。
ところが、車で送って貰えることになり、茨城県から合唱団の行事で来た人たちのところに表敬訪問したり、那谷寺という名所を案内して貰えた。
俺が四国巡礼をしたり、高野山に向かって歩いたりしていることを知っての好意だったが、正直、余り気乗りはしなかった。せっかくの好意だからと行って驚いた。
1300年の歴史を持つ高野山真言宗の那谷寺は、広大な敷地にある、実に趣のあるお寺だった。岩屋やら風景、建物は、前田利常の再興したモノらしく、必見の価値があったなあ。
片山津温泉は塩っぱい湯。初めての塩湯だった。

金沢も美味い!

2017-11-25 | Weblog
作日は、少し近江町市場を歩いた。
かなりの観光客が歩いていて、何軒もある寿司屋には、どこも沢山の人が並んでいた。もちろん、並ぶのが嫌いな俺は食べなかったけど。
国賠裁判を始めた盛一さんは、この覚せい剤使用のでっち上げ事件を仕組まれて400日も拘束されたことから離婚になり、事業も失った。酷い話だ。
その盛一さんの接待だとして行った店は、魚から肉まで、何でも美味い店だった。志布志の魚も美味いが、ノドグロはじめ、金沢も美味かった!

盛一国賠裁判

2017-11-24 | Weblog
今日の盛一さんの国賠裁判は、裁判も記者会見も予想以上のマスコミが来てくれた。
弁護団は、全く傍聴者を意識しないから訴状の朗読をしなかったが、原審で日野町事件の弁護をされた信頼出来る弁護士さんも加わっているので、そう展開を案じないで良いのではないかと思った。
まだ国からの反論はなくて認否は次回だとか。
記者会見は、それなりに記者の質問もあり、国の認否次第では、大きな報道も期待出来る感じなのが嬉しかった。

久しぶりの金沢

2017-11-24 | Weblog
作日、久しぶりに金沢に来た。
俺の初飛行機体験は、今から20年前の羽田、小松空港間だった。
仮釈放で社会に帰って間もなく、金沢で行われたマルセ太郎さんの公演を見るため、恩人の女性に誘われて来た金沢だった。それからは親戚の娘が結婚して住んでいたり、冤罪仲間の福井女子中学生殺人事件の裁判があったりしたことから、もう10度くらいは来ているかも知れない。
作日は、今日が初公判になる盛一さんの覚せい剤使用でっち上げ事件に絡む,検察官の調書隠し問題での国賠裁判を支援するために来た。
ちなみに盛一さんの裁判は、覚せい剤使用をした覚えがないのに尿から覚せい剤反応があって有罪になったが、警察による証拠捏造は日常茶飯事だ。盛一さんは、何としても無実を証したい、再審をしたいと願って行動しているから、何時の日にかは警察の鑑定の捏造は明らかになると思っている。
今回の国賠裁判は、その裁判のときに、盛一さんを有罪とする証言をした女性の検察官調書を、検察官が「無い」と嘘を言ったことが明らかになったことで行うものだ。
盛一さん自身が情報公開を利用して隠された検察官調書を発見したのだから、身の潔白を明らかにしたいと言う彼の思いは熱い。この1つだけでも盛一さんの無実は信用出来る。検察官の証拠隠しは冤罪作りの大きな原因だ。盛一さんの事件は小さな事件だが、中身は,どの冤罪事件にも共通する重大な問題を含んで居るから、今日の初公判後には記者会見をして社会にアピールする予定にもなっている。
そんなことでの金沢入りだったが、初めての新幹線を下りて駅を出たらば,あの見慣れた鼓を模った金沢駅の象徴が無い!新幹線の開通で改築したのか、それにしても撤去するなんて惜しいことをしたものだ!と思いながら近江町市場方向のホテルに向かって歩いた。歩いたが、歩くほどに寂しくなり、やがて高速道路が見えて判った!
東口では無くて西口に出て歩いていたのだ。いやはや。
東口には、あの太鼓門はあったし、記憶にある賑やかな街並みもあった。