桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

晩飯

2014-01-31 | Weblog
今日は連れ合いが東京。しかも1泊しての学習会。
こんなときは、何時も出来合いを買って来ての晩飯なのだが、今夜は、好物になり始めたパスタを作ることにした。
たまたまテレビの料理番組を録画してあったので、ナポリタンに挑戦した。
俺の料理は目分量だし、番組のようには作れないが、まあまあだった。
また1つ覚えたかも。

途中経過

2014-01-30 | Weblog

麻袋に入れた布の味噌漬け実験だが、ビニール袋を開けて見たらば、少し麻に色が染み始めた。
俺の使った麻布は、一般的に使われる麻布袋用とは違い上等で固い。固い上に目が細かいので、多分、味噌が染みこむまでに時間がかかりそうだ。その意味では検察有利な状況だろうが、さて結果は?

クロネコヤマト

2014-01-30 | Weblog
昨夜は、弁護団の先生に招待されて銀座でイタリアンをご馳走になった。「あんなに嫌いだと言ってた桜井さんなのに!?」と、俺のリクエストを驚いていたが、アルマーニタワーのイタリアンは、さすがに美味かった。出された食べ物は、何と言っても味のバランスが良かった。下品と言われる俺には似合わない店だったけど、また行きたい店になったなぁ。
食事中、先生が係わった弁護の話なども伺ったが、今や大企業たるクロネコヤマトもブラック企業なんだね。ビックリ。
8年間、アルバイトで働かされ、昇給も無ければ正社員にもなれず、体調悪化でも働かされて亡くなった28歳の男性に対して、クロネコヤマトは「アルバイト社員だから」と、10万円の弔意金で終わらせようとしたらしい。
我が家にもクロネコヤマトは来るけれども、あの人たちの中にも同じような境遇の人がいるのかも知れないと思ったらば、名に聞くブラック企業は、今やあらゆる企業に及ぶ問題なのかも知れないと教えられた。
8年間も時給が800円。体調不良で休みたいと言えば、解雇をチラつかせて無理をさせる。亡くなれば10万円だ!
こんな理不尽が続くとは、俺には思えない。企業のために人がいるのではない。人のために企業もあるのだ。資本主義社会になって何年かなぁ?限界近しだねぇ、これは。

御用学者

2014-01-29 | Weblog
日本には、沢山の分野で御用学者が存在する。司法、経済、文化、歴史、どの分野にも、権力と金にまとわりついておこぼれに与って満足する学者がいて、学問的な衣を纏った物言いで社会に毒を振り撒いている。同志社大学の祖、新島襄と連れ合いになった女性の物語がNHKの大河ドラマになったが、あの同志社大学にも御用学者がいて、その誹謗に困らせられている教授がいる。その原因は反権力発言をする教授に対する、御用学者たちの謀略らしい。布川事件の共犯者とされた杉山と親しくされている、浅野教授が被害者、そして同じ学部の渡辺教授が加害者と言う構図だ。
マスコミ学を教える浅野教授は、実名報道などに異を唱え、あらゆる点でマスコミの存在意義方を問い掛ける方で、政治や政権、司法権力などに甘くて緩い今のマスコミに対しては手厳しい。
同じ学部の渡辺教授たちは、その姿勢が不満らしくて、浅野教授のセクハラ事件を告発したりして追放を謀ったが、裁判では敗訴が続いて、浅野教授の名誉は回復された。されたのだが、その無実の罪を捏造した渡辺教授たちの罪は問われないまま、今も堂々と同志社大学の教授職にある。
長く裁判の経過を見て来た俺には、裁判で負けた人が責任を問われないままにあることが信じられないし、学問の府にあって誣告の罪が見逃されるなんて、同志社大学は警察や検察と同じに狂っているとしか思えない。
更に、浅野教授が定年近くなり、大体が70才までの5年間は自動延長されているのに、またしても渡辺教授たちは民事裁判で破れた誣告などを理由として、任期延長反対を唱えたところ、それが教授会で認められてしまい、浅野教授は定年、即退職の事態になる、と知らされて、これは警察や検察に勝るかも知れないと感じたなぁ。
確かに、今の世の中は道理や真理に優って金や力の勝つ時代でもあるが、大学で嘘が罷り通っては、何を教えるのだろうね、同志社大学は。あの世で新島襄が哭いてることだろう。
「マスコミ様」のお蔭で飯を食べる学者はマスコミ様を大事にしろ!が渡辺教授たちの思いなのだろうか、御用学者、恐るべし!

原発被害

2014-01-28 | Weblog

福島原発の事故では、まず小さな生き物に奇形が現れると思っていたが、やはり予想通りに情報が届いた。

北海道大学の先生が福島で採取した虫を調べたらば、奇形の異常発生率が高くなっていると判ったらしい。

来たよね。ダンゴ虫とか、小さな生き物に始まり、植物に来て、最後は人間だ。子供の甲状腺に嚢胞が出来て長野に疎開すると、先日、友人と飲んだ時に聞かされたが、これから始まるのが原発被害だ。

原発がなければ発展はないなどと語れると政治家と金儲け屋の能天気が羨ましいよ。


もちろん〓

2014-01-27 | Weblog

誕生日のプレゼントは、連れ合いからもあって、朝、階下に降りたらば、机に箱が置いてあった。
開けたらば、靴磨きセットが、素敵な革の箱に入っていた。
「これ、自分で磨け!ってことね?」と言ったらば、「そう!」だって。
磨いて貰った方が有り難いけどなぁ。

救援会茨城県本部新年会

2014-01-27 | Weblog

昨日は、茨城県本部の旗開き、新年会だった。
京成デパートのバンケットルームに50数人が集まり、例年に増して賑やかに開かれた。
思えば、連れ合いに会ったのも16年前の新年会だったが、あれからの月日と出来事を思って、二次会のカラオケを含めて、深い思いを味わった新年会だった。

都知事選挙

2014-01-27 | Weblog
今朝の世論調査では、舛添が先行。追う他候補とあったが、自民党で厚生大臣をして弱者に辛い政策を行った舛添なのに、東京都民は強い人、お金持ちが多いのかと思わされる。
面白いのは、安倍首相と同じ思想と語る田母神のネットアクセスが1番、多いというニュースだ。
安倍首相もホロアーが多くて、そのネット右翼の「いいね!!」に支えられて頑張ってるみたいだが、ネットは社会を「葦の髄」から眺めてる世間知らずが多いのかも知れないね。だから、一見、威勢が良い言葉に同化して酔ってしまうのだろう。
安倍の祖父の岸信介は、安保反対の国民的反対行動を受けて、声を上げない支持者がいる!というようなことを発言したけども、安倍の正しく社会を見られない斜視は祖父譲りかも知れない。血は争えない。
田母神の話で奮っていたのは「原発運転中に死んだ人はいない」ってのだよね。運転中に死者を出すようなことになったらば、日本など、壊滅する事故になることを理解出来ないらしい。田母神は軍人だ。原発に不可欠なプルトニウムを保持するためには、絶対に原発は止められないのだろうが、本音を隠して「原発なくして発展なし」と来ては、その無知、先見性のなさは、これも野に置け蓮華草、の類いだねぇ。

やはり野に置け

2014-01-26 | Weblog
NHKの新会長籾井勝人が、その就任会見で報道人らしからぬ発言をした。
慰安婦は他国にもあった、秘密保護法は成立したことだからカッカする必要はない、云々。
元財界トップ、その思想が安倍自民党に重なるのは当然にしても、少なくても公共放送と言われて国民の納める聴取料金で成り立つ放送局のトップならば、その立場としての良識と見識が必要だろう。
権力ベッタリならば報道はいらない。却って害だ。民主主義先進国を見ても判るように、報道の使命は反権力なのだ。その使命を果たさずに自民党応援団になるのならば、俺たちは視聴料金を支払わずにNHKを潰すしかない。
自分のお友達を集めて潰れた第1次安倍内閣だったが、今度はお友達を報道に集めて社会を欺こうとする気のようだけども、巧言令色、どこまで欺けますか。
こんな連中が日本の顔になっては、ますます世界の孤児になり、敵が増えるだけだろう。巧言は巧言、その言葉で潰れるねぇ、これでは。
やはり野に置け蓮華草!

「犯人はそこにいる」

2014-01-25 | Weblog
日本テレビで足利事件の報道に係わり、足利事件の再審に力を尽くした清水潔氏が執筆した、副題が「隠蔽された北関東連続幼女殺人事件」という書籍を読んだ。
清水氏が足利事件を報道するに至る経過に始まり、再審勝利から「真犯人」の存在を突き止め、捜査の要請をするが見逃されるに至る内容を読み進めると、いかに日本の警察と検察が歪んだ組織かと知らされる。
更に、清水氏の追及は足利事件のDNA鑑定の誤りから、足利事件を鑑定したと同じ人が鑑定を行い死刑が確定して執行されてしまった飯塚事件の不正と闇にも及ぶが、久万三千年さんを殺してしまった検察は、視野に無二不正疑惑に蓋をするだけだ。
この書籍は、俺が身をもって知らされる警察と検察の絶望的な状況を追認させられる、改めて「司法過失罪」の必要を思わされる。何をしても責任を問われない無責任が、真犯人をも放置する異常を許すのだ。
清水氏は、決して冤罪を救うために足利事件を報道したわけでもなければ、その意思もなく、ひたすらに真実を求めての行動だと書く。しかし、第11章の末尾にある、真犯人に投げつけ、幼くして人生を奪われた子供たちに寄り添った怒りと悼みの言葉の鋭さは、まるで叫びのようだ。それは氏も愛する子を事件で失う理不尽を味わっていたからこそ、湧き出る言葉なのだと判る。
清水氏は、菅家さんが釈放される前、日本テレビ幹部とともに、最高検幹部と会ったそうだ。そのおり、足利事件の「ルパン」と呼んでいた真犯人の存在を、真犯人のDNAと一緒に伝えたが、捜査を依頼したが、「DNAが違っていた」との返答で終わったそうだ。清水氏も書いているが、検察は真相を闇に葬るために、真犯人のDNAが再鑑定されるのを防ぐ目的で「真犯人のDNAが残る衣類」を被害者家族に返却するのを拒否している。
被害者家族が渡良瀬川の犯行現場で涙するところは、俺もテレビで見てはいたが、「お姉ちゃん、会いたかったよ」と涙する会えなかった妹に、きっと「お姉ちゃん」も同じ言葉を語ろうと思うと、文字が滲んで心が痛み、とても電車では読んでいられなかった。この被害者家族の思いに応えない警察と検察の腐敗ぶりには、もはや書く言葉も浮かばない。
「18‐24」型のDNAが再鑑定されるとき、報道記者でさえも突き止められる真実を捜査出来ない警察の組織的欠陥が法的に是正され、無実の久万三千年さんを殺した検察の犯罪行為が裁かれるだろう。
1人でも多くの人に知らせたい本だった。