桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

久々に「詩」を書いてみました

2006-09-28 | Weblog
「屋上の屋根」

築後50年余りの我が家
父が独りで増築したらしい4畳間がある 
素人作りのため傷みが激しくて
もう使えないが
さらに雨漏りも始まった

母が死ぬまで使っていたらしい部屋 
壊すに忍びないし放置していたが
湿気と腐敗が進み 
屋根が飛ぶ不安で 
ついに修理の決断をした 
土木で使う単管バイプを組み上げて 
一日掛かりで屋根の上に屋根を作った

雨のたびの心配が無くなっての安らぎ
雨漏りの無い家などは当たり前なのだろうが
当たり前のことが嬉しく感じる
喜びと感じられる
何と我が人生は楽しさが多いことか

もちろん 
これで心配が無くなるような我が家では無い
地盤の低さでの浸水はあるし 
柱の腐食で確実に歪みと沈下が進むし 
テレビ取材時に壊れた床は 
歩くたびに撓み
今にも落下しそうだ

屋上に屋根を掛けた楽しさが薄れたら 
今度は床上に床でも作り 
水平な畳で暮らせる喜びを味わおうか 
それとも土地の上に土を盛り上げて
水の心配を無くして喜ぼうか 
さてさて


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