昨日は、袴田事件の三者協議だった。
その中身については、読売がもっとも詳しいが、検察の狂ったような主張には、驚きを通り越して背筋が冷たくなった。いやあ腐っているだけではなくて、完全に狂ってる。
要するに「再審開始の一因であるDNA鑑定は、間違っているし、鑑定に偽造がある」と言うらしい。
筑波大学の本田教授に対する攻撃は常軌を逸していると言うよりも、もはや狂人のレベルだ。
「本田教授が素手で触っている写真があるので、本田教授のDNAが混じり、本田教授のDNAと同じ関係結果になった。さらに、鑑定結果を偽造した」と主張したそうだが、世界的なレベルで研究している学者が、混入などのミスをすると思うところが狂人たる所以だよな。弁護団が語るには、その写真は説明用に撮ったもので鑑定中のモノとは違うそうだ。本田教授は「鑑定結果に誤りはないし、混入もない」と反論するとか。
「鑑定結果を偽造した」の主張に付いて唖然とするしかないが、検察に送る言葉としては「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」の言葉が適当かも知れない。何時も鑑定を偽造したり、改ざんしたりしている検察だから、きっと本田先生も!と思うのだろうが、やらない人はやらない。問うに落ちず語るに落ちる、検察庁の持つ体質の薄汚さを、この主張が語っていよう。
相相変わらずに、味噌付け衣類に付いては「写真が古くなっての色の劣化。実際は違う色だ」との主張を重ねているようだが、この衣類問題は、袴田事件の冤罪性を初めに書いた高杉晋吾さんの「地獄のゴングが鳴った」を読むべきだろう。
袴田巌さんは、事件直後から犯人視されて監視されていたのだ。そもそも監視する警察に隠れて味噌タンクに衣類を隠しことなどできたのかどうか。そこから考えれば判るはずだ。
旧従業員から、今さらの「証言」を集めて「袴田が衣類を味噌タンクに入れた」と言わせているようだが、そんな言葉は事実の前にはクズに等しい。くだらない主張をする時間があるのならば、多種多様な味噌を集め、その中に衣類を付けて「どのように変化するか」の事件をしてみればいい。必ずや、味噌の染まった衣類が検察の主張を覆すだろう。そして、検察庁と言う組織が、いかに日本の正義を汚しているかを、その結果は満天下に示すだろう。
腐れ検察につける薬はない。
今朝の新聞には「行政と立法は握った、後は最高裁だけだ!」と嘯く安倍派幹部の言葉が載っていたが、「司法行政たる検察」も自民党に支配されて政治の毒に狂ってしまったのだろう。
何をしても責任を問われないことから、平然と真実も歪めてしまう、この組織と人間たちを変えるにも革命が必要なようだねえ。