桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

人事異動

2013-07-31 | Weblog
司法記者クラブで会見を開いても、もう知った顔はない。
マスコミも人事異動が激しいねぇ。
今日、記者会見で思ったのは、この方たちは判っているかなぁ、ということだった。
最後に、韓国での可視化は裁判所の「可視化しない自白は証拠と認めない」という判決から始まり、初めは反対した警察が、今では「取り調べ技術が磨かれた、犯人が否認するのか、どうかは映像で判って貰える」と可視化を喜んでいる事実をご存知か?
と話したかったが、止めた。
可視化を理念ではなくて、やれるやれないの技術問題と論議されているのが問題だ、と、市民評議会の今井さんが話したが、何だか若いマスコミも技術論に染まっていると感じたなぁ。

法務省要請と記者会見

2013-07-31 | Weblog
法制審議会への要望書を持って法務省に行った。
俺、杉山、菅家さん、袴田巌さんのお姉さんの当事者はじめ、市民評議会などのメンバー、12名が庁内に入り、対応した法制審議会の事務方に、それぞれの思いを話した。
それぞれの思いは、法制審議会に伝えて貰い、我々被害者の訴えを直接に聞くか聞かないか、を含めて返答して貰うことになった。
今日、紙切れ1枚で、小沢一郎氏の事件に係わる「石川調書偽造」を行った田代元検事の不起訴が発表されたらしいが、調書偽造を行う検察官を作り出したのは、起訴したらば無実の証拠を隠しても良いとする、検察の傲慢だ。無実の証拠隠しに慣れてしまう検察官は、やがて自分たちが犯人と誤信した人の証拠を偽造することも成し得る感覚になってしまうのだ。
必ず取り調べの全面的可視化を行い、証拠開示も行わせたい!

法制審議会

2013-07-31 | Weblog
今日は、今、取り調べの録音・録画などについて検討している審議会に対して、全面的に録音・録画を行うようにと申し入れをする。取り調べをする者の裁量に任せるとか、可視化するならば代わりになる電話の盗聴などの捜査手段を与えろなどと、一方的な捜査側サイドの中間発表があったが、人権を理解しない警察と検察に任せていては、この問題はラチがあかない。
今日は、菅家さん、川畑さん、杉山などと、無条件で全面的可視化を行い、冤罪を作らない意思を示すようにと求める。
どのようなことになるかは判らないが、俺は全面的可視化が実現するまで、絶対に声を上げ続けるつもりだ。

縄跳び

2013-07-30 | Weblog
刑務所から帰った当時、俺は土方作業から帰宅した後に走っていた。刑務所での走る習慣を引き継いでいたが、仕事で腰を痛めたことから走らなくなった。もう10年くらい前の話だ。
そろそろ運動を再開したいが、急に始めれば故障する年齢だろう。
そこで縄跳びを始めた。
長く運動をしてなかった身体は正直だ。縄跳び程度なのに思うようにならない。連続して跳べるのも、百なんて無理。息が上がってしまう始末だった。
それから1週間ほどだが、今日は連続して2百を越えたし、息の苦しさも消えた。1ヶ月もしたら、どうなるか。楽しみだ。

マイ・ファミリー

2013-07-29 | Weblog
北九州には、冤罪の闘いを通じて親しくなった片岸さん一家がいる。
母親が冤罪に巻き込まれ、北海道にいた長男は大企業の社員を辞して帰郷し、その冤罪を晴らすべく奔走した。
俺は、その奔走の過程で知り合い、ほんの少しだけ闘いの手伝いをしたが、無事に無罪判決を得て勝利した後も、俺の細やかな行動を感謝するとして、何時も北九州に来るたびに歓待してくれる。
片岸さん一家には、伯母さんにあたる馬場さんご夫婦は、また俺を待っていて下さる存在だが、ご夫婦ともにお身体を悪くされて外出されなくなったそうで、昨日は昼にお邪魔した。
久しぶりの再会を喜んで下さり、準備していてくれた手作りの料理で7時間余り、積もる話での滞在になった。馬場さんは、俺の新しい闘いを含めて、明日の暮らしまで心配してくれているのが判り、嬉しいやら感激やらだった。
夜は、ゴルフの予定だったそうな片岸さんの長男、そして結婚して門司に住む長女も合流して、今度は黒崎駅に近い店で、美味い魚を食べながらの乾杯だった。片岸さんの長男、和彦さんは、俺の信頼する弁護士が「あの人柄を知って、母親の無実を確信した」と語るほと、誠実で信頼感のある男だが、俺は、なぜか、その後に出会った長女の典子さんと気が合い、年齢と性別を超えて友人みたいになった。
思い立ったらば、即、行動に移すタイプで、美女て言われる顔に似合わずに「桜井さん、私、本気になったらば、男の人を殴り倒す自信がある」と語る人だが、本質は優しくて素直。久しぶりに語り合ったノリちゃんは、結婚してもノリちゃんで、お互いに「もう少し話したかったね」と別れたが、心置きなく話せるファミリーがいる幸せを、改めて感じた北九州の1日だった。

博多ライブ

2013-07-28 | Weblog



昨夜は、大崎事件弁護団の八尋弁護士一家が中心となった博多ライブだった。
俺は、昨年からの参加だが、今回は3回目。
出演者は、ノルウェーから来る日本人を妻とした一家始め、会場の「ケンチャンズバー」のオーナーなど、10数名。3時間を超えるライブだ。
全員が揃うのは、この日だけ。午後1時に会場に集合してリハーサルを行い、本番が始まる前の時間が長い。俺も、そのリハーサルに行って、伴奏、演奏のリハーサルを見たが、作り上げる楽しさもあるライブだ。俺は、金木犀、闇の中に、ダニーボーイの3曲を唄ったが、2回のリハーサルよりも本番の方が良かった。久しぶりに満足した声が出た。
俺だけではなくて、初参加の泉弁護士のフルートも、断然本番が良かった。
ライブ後は、暫く会場で飲んだ後、指宿先生と息子さん、鴨志田先生と息子さん、俺に泉先生の6人て席を変え、日付けが変わるまで、楽しい話で盛り上がった。

博多の朝

2013-07-27 | Weblog
昨夜は、救援会の会議に参加された方々との飲み会になった。
何度も支援をお願いした中でお会いした方々ばかりだったが、ほとんど事件などの話をしないで、天皇と朝鮮の関係など歴史のことばかり話した。でも、国賠の会に入るように声を掛けてくれた人がいて、5名が会員になってくれた。
有り難いねえ。

さすがに夏休み

2013-07-26 | Weblog
博多へ行くため、羽田空港に来たらば、いゃあ子供が多い。小さな子連れを含めて飲んだ、ワンさと子供がいる。
おまけに機材到着遅れが、あっちこっちにあってロビーは人混みになっている。夏は動かないで家にいるに限るかな。

勝利のバトンをつなぐ!

2013-07-26 | Weblog

そんな命名の夕涼み会があった。
長く布川事件の闘いを支援してくれた、あかつき印刷労組が主催だが、何でも、この会は、当時の労組委員長が「布川事件を支援するため」として始めた鍋パーティーが始まりだそうで、支えて頂いたことも含めて、大変に嬉しい気分での参加だった。
勝利のバトンを受け継ぐべく会に参加する人は、年々多くなる感じで、社会の多くの部分で弱者が虐げられる時代なんだと感じた。
会は、あかつき印刷のバンドなど、多彩な出演者もあって楽しく、華やかに盛り上がった。
闘い続ける限り、必ず真実は勝つ。多くの仲間に勝利のバトンを繋げたいと思う会だった。

不思議

2013-07-26 | Weblog
我が家はリビングと寝室を抗酸化対策を施した。
空気が綺麗になるとか、その空間が身体に良いので行ったが、不思議なことがある。
連れ合いが庭に咲いた百合を切って部屋に飾ったが、全く匂いが消えてしまった。花に鼻を付けて匂いを嗅いでも、ほとんど感じないのだ。
昨日、二人で「おかしいな?」と話し、花瓶を窓際の外に出して置いたところ、部屋に吹き込む微風に、百合の薫りが復活した。
そして、再び入れたらば、また薫っている。
何でだろね、これ?