桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

救援会市川支部

2017-09-30 | Weblog
今日は救援会市川支部の集まりに招かれて行った。
まず、獄友の映画を見て貰った後、45分ほど、話して唱った。
映像を見て貰った後は、ホントに話しやすい。
これで市川は、何回目になるだろう。会場の市川市文化会館近くのスーパーに入ったらば、桜井さん!今から行くところです!と声を掛けて下さった親子がいて、さすがに何回も来ている市川市だった。
救援会に入っていない人はと聞いたらば、7名くらいが手を上げたから、救援会員ばかりではなかったようだが、何時もと同じように話した。
きっと本番の映画が完成したらば、今日を何倍かしたような会場で話すことになるのだと考えたらばワクワクしたなぁ。

鈴木廣一の犯罪

2017-09-30 | Weblog
袴田事件で鑑定人尋問が終わり、これで3年にもなった東京高裁での審理は終了するだろう。
弁護団に聞いた話では、筑波大の本田教授と大阪医科大学の鈴木廣一とでは、鑑定の力量に差があり、本田先生の証言は圧倒的だったそうだ。
しかも、鈴木廣一は嘱託された鑑定手法を行わなかったとも支援者から聞いたのに、これが報道になると、鑑定の証言で対立、などとされ、あたかも鈴木証言に真実味があるかのように表現される。
裁判所が鈴木廣一に求めたのは、袴田さんのDNAは無い、と鑑定した本田先生の鑑定手法の再現だ。
袴田事件の静岡地裁でのDNA鑑定結果は、本田先生も検察側鑑定人も「袴田さんのDNAは無い」だったが、検察の言いなりになる御用鑑定人だから裁判で証言すると「私の鑑定結果は信用出来ない」と、自らの鑑定を否定した。だから、本田先生の鑑定結果を証拠てして、袴田さんは自由になった。
今回と鈴木鑑定でも、結果として、鈴木廣一の手法でもDNAの型を検出出来たと言うのだから、ならば、その検出したDNAの判定をすれば良い。
どっちにしろ、袴田事件で証拠とされた衣類のDNA鑑定は可能なのだ。袴田さんの無実は揺るがない。
鈴木廣一は、裁判所から嘱託された鑑定を実施もせずに、徒に本田先生の鑑定に難癖を付ける鑑定ばかりに時間を費やした。
検察と、どんなやり取りを続けて3年を空費させたのかは判らないが、こんな輩が学者ツラして存在するから検察は遣りたい放題を抵抗をするし、冤罪者は泣かされる。
鈴木廣一、いい加減にしろ!

いやはや

2017-09-29 | Weblog
あれよあれよという間に、民進党が解党状態なり、小池新党に縋り付くことになった。
議員業の旨味を味わった連中は、なんとしてでも国会議員の立場を失わないために必死だ。
安倍晋三も人権二の次のウルトラ右翼だが、小池百合子は安倍晋三に勝るとも劣らない右翼だ。近々、小池百合子に松井大阪府知事、大村愛知県知事が共同記者会見をするそうだが、憲法改正を旗印にする小池新党だから、これでどこが勝っても人権制約の時代になりそうだ。
世の中の変化は、アッという間なんだなぁ。
天皇が神とされ、それに逆らうことは死をも意味した時代に、命をかけて戦争に反対し、天皇制に反対したのが共産党だった。
歴史は繰り返す。また同じように戦う時代になるのだろうか。

冤罪二つ

2017-09-28 | Weblog
今日は、東住吉事件国賠裁判。第2回目の口頭弁論だった。
女性弁護士がプロジェクターを使い、いかに警察と検察が自然発火の証拠を無視して青木恵子さんと朴さんを犯人に作り上げたかを論述したが、話を聞いていて、何回「馬鹿だねえ、腐ってる」と呟いたか、判らない。
常に、犯罪を疑い、事件性を疑う警察は、真っ直ぐに証拠を見る目を無くしてしまい、事件を作り上げるし、検察は、その誤りを正すのではなくて、警察の誤りに引きずられてしまい、より悪質に冤罪の上塗りをすることが、この東住吉事件国賠裁判を見ると判る。
この腐れ組織を正すには、法律の改正しかない。証拠を捏造し、曲解し、鑑定をねじ曲げるような捜査、起訴をした警察官、検察官を犯罪者として裁くしかない。
今日は、金沢の冤罪仲間も来ていたが、こっちもややこしい。警察の自白強要と証拠捏造が第1の冤罪原因ならば、検察の証拠隠しは2番目の冤罪原因だ。なのに、それを真摯に追究して正す雰囲気を、全く感じない弁護士と電話で話した。俺たち冤罪仲間が、その金沢地方検察庁が行った証拠隠しを追究する声を上げることは迷惑と思っているような声なのには、ガッカリした。
冤罪の闘いは、ホントに正義が通じないなぁ。

野党?

2017-09-27 | Weblog
安倍晋三が意義のない総選挙に踏み切った。
北朝鮮問題に立ち向かう意思の確認もあるそうだが、これで勝利したらば圧力の果てに戦争でもするつもりだろうか。
国会議員という特権階級を生業としたい連中は、当選の見込みが薄いと思う議員が、小池百合子の立ち上げた党に駆け込んでいる。
政治に哲学を持たずに、ただ国会議員業に自己満足と甘い汁を求める渡り鳥みたいな議員は、実に見苦しいが、その名が希望の党だと言うからお笑いだ。
政界渡り鳥の先頭が小池百合子と言えようが、小池新党は、誰の希望になれるだろうか。
都知事選の最大の問題になった築地市場問題を見れば明らかだろう。結局、土壌や地下水汚染問題は、何も成さずに移転とされた。生活する市民のことは、この女性のアタマにはない。あるのは、エジプト時代から自らの立身野望だけだ。
先の都知事、石原慎太郎も都政を私物化したが、小池百合子の取り巻きたちも、早くも週刊誌で特権享受と指弾されている。
小池百合子は、所詮は自民党崩れさ。安倍晋三の「モリカケ問題」のような感覚でしか、政治を行えない政治屋でしかない。
こんな政党が野党だなんて、あり得ない。小池新党が勝てば、今度は自民党と手を組んで利権を手中にするだけ。
誰が言ったのか、ひたすら国会議員でいたい連中にとっての希望の党という指摘は明解だな。

袴田事件行動

2017-09-26 | Weblog

今日は、袴田事件の証人尋問。
裁判所前宣伝に続いて、久しぶりに有楽町マリオン前でも宣伝をした。
有楽町マリオン前辺りは、ほとんどチラシを受け取らない。これが日本、これが日本人。仕方ないが、ゆえに警察は証拠を捏造する、検察は無実の証拠を隠す、裁判所は白を黒とする。しかも、その犯罪者組織が敬われてるんだよな。
ボクシング協会から、何時もの新田さん、真鍋さん、それに竹原さんも来た。将棋連盟からは、先般、藤井4段に抜かれまで、28連勝の記録を持っていた神谷8段も来た。
裁判所前宣伝も含めて、中学1年生の男子が母親と参加してマイクを握った。
何でも、3年前に袴田さんが社会に出て来たとき、この事件を知っておかしいと感じたと言う。その後、清水市まで調査に行ったそうだが、「子供のボクにも判る無実なのにおかしい。1日も早く再審で無罪にして!」の声は、実に嬉しかった。
子供でも判ることが理解出来ないのが裁判なんだよな。

汚ぇ

2017-09-26 | Weblog
今日は、袴田事件の高裁での証人尋問。
検察が依頼した大阪医科大学の鈴木廣一と筑波大の本田先生の尋問だが、本田先生の鑑定手法は誤りで鑑定は不可能だとした鈴木廣一だったけども、結論としてはDNA型を検出した、と言うのだ。
本田先生の鑑定手法は間違っていなかった。従って、袴田巌さんの無実は明確だし、これで終わり、になるはずだ。
そんな今日、新聞では、検察が新たな機関に鑑定を依頼している、との報道がなされた。御用学者と鈴木廣一でも本田先生は正しいとなり、またやるってんだから、ホントに検察は狂ってるし、汚いよ。
袴田弁護団と秀子さんの裁判所入りを拍手で送り、久しぶりに昼飯を食べに日比谷公園のグリーンテラスに来た。軽くウドンを食べようと注文したらば、850円!とのこと。小丼はいらない、と言ったらば、小丼無しでも値段は同じ、だって。
汚ぇ商売!検察に腹が立った分、グリーンテラスの商売に腹が立ったよ。

救援会西尾支部

2017-09-25 | Weblog


昨日は、宮崎空港から中部国際空港に移動して、名鉄で西尾市へ。
西尾市は、初めて行ったが、城下町だった。しかも、抹茶など、お茶の名産地だった。
隣の岡崎市は有名で俺も知っていたが、西尾市は知らなくてビックリだった。
救援会の大会まで時間があったから城跡も見られてラッキー。
歌手の準備もしていたが、会場に準備が無くて「次は歌もやって貰おう」と言ってくれた。

大崎事件集会

2017-09-24 | Weblog
昨日は、宮崎市で原口アヤ子さんの命あるうちに再審裁判を開かせて、無罪判決を出すようにと求める集会が開かれた。
先の再審開始決定に対する弁護人の説明、学者の解説と判断、何れも判りやすくて、これで勝てないはずはないと思う内容だった。
俺や東住吉事件の青木恵子さん、袴田秀子さん、周防監督、東住吉事件弁護人の青砥弁護士などのパネルディスカッションも、前列に座る記者さんたちが、笑ったり、頷いたり、目頭を押さえるなどしたり、共感を持って聞いていたし、皆さんに想いの伝わる内容だった。
定員オーバーの217名が参加する熱気溢れる集会になったが、この思いが裁判所に届いて、1日も早い裁判所の判断を祈るばかりだ。
青木恵子さんには、ドキュメンタリー番組を作るNHKの取材班が付いていたが、懇親会には、そのNHK班を含めて8名ほどの記者も参加して、布川の闘いの終盤を思い出した。あのときも記者は味方だった。必ず大崎も勝つ!

薬物強姦犯人

2017-09-23 | Weblog
安倍晋三の茶坊主で、TBSでは偉い人だったらしい山口が、詩織さんに薬を飲ませてホテルに連れ込み、強姦した事件が、検察審査会で不起訴相当とされた。
こいつが逮捕を逃れたのは、やはり安倍晋三の配下だった中村なる警察幹部が逮捕を阻止する捜査指揮を行ったからだ。だから、充分な証拠収集がなされなかったゆえ、検察審査会も不起訴相当とした。
薬を使って女性をホテルに連れ込むなんて、最悪の行為だろうに、全く罪を問われないなんて、こんな理不尽が許される日本でいいのか!
山口は逮捕されなかったことをもつて、私は無実だとか開き直っていたが、きっと今回の不起訴相当でも、何かをほざくだろうが、アナタの犯罪は、絶対に天が許さないよ。
天知る、地知る、人知る、如何に権力に阿て罪が見逃されたとしても、お天道様は許さない。
俺も、山口、アナタを薬物強姦野郎と公言し続けるぜ。