桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

熱気

2010-08-31 | Weblog
羽田空港に着き、外気を感じた瞬間に、全く鹿児島とは違う熱気を感じた。
異常だとは言われるが、本当におかしい。
街に厚く覆う熱の固まりが、太陽に照らされて沸騰しているようだ。
お茶の水駅から事務所まで歩く間に、じんわりと汗が滲みだし、気持ちか悪くなる感じだ。
果たして、何時まで続く暑さなのだろうか。

鹿児島

2010-08-31 | Weblog
これで二度目かも知れないが、桜島から降る灰で、総てがくすんで見える。良く見れば、路上には濃い灰色の粉塵があるし、駐車場にある車の屋根も、また粉塵に汚れている。
喉の弱い俺には住みにくい街かも知れないが、この先、何度も来ることになるだろう。

二次会

2010-08-31 | Weblog
菅家さんが参加していては、必ずカラオケに行くことになる。
昨夜は、大崎事件弁護団長の知る店に流れた。
何時も、少し関心し、少し呆れ、少し感動しながら聞くが、菅家さんは、全く他の人の歌には無関心で、ひたすらに自分の持ち歌を唄い続ける。
昨夜も、また同じように唄い、満足したようだ。
俺も数曲唄い、日付けが変わるころにホテルへ戻ったが、方向感覚が狂い、天文館の繁華街で道に迷ってしまった。
朝から夜まで、色々とあった1日になった。

懇親会

2010-08-31 | Weblog
鹿児島名物、黒豚の店。
弁護団や支援者など、27名ほどで懇親会を開いた。天文館での宣伝行動をした人たちの話では、テレビなどの報道のせいか、ビラの受け取りが良くて、30分で90名の署名が集まったらしい。
弁護団の挨拶では、400名会場での集会を「無謀!」と批判されたらしいが、大成功して「第一次請求時のこてを考えると、隔世の感があるし、嬉しい」と語る先生がいた。
懇親会にも参加した原口さんの娘さんが泣いていたが、きっと沢山の人の思いを感じたのだろうと、俺も嬉しくなった。「頑張らなくてもいいから、出来ることだけすればいいからね」と、握手して別れた。
原口さんも、この再審請求で気力が保てようし、後は、1日も早く審理を始めるように運動も力を尽くす必要があると思った。俺の存在を喜び、力と思ってくれる人のために、俺自身も頑張ろうと思った1日だった。

大崎事件

2010-08-31 | Weblog

昨日は大崎事件の再審請求日だった。
大崎事件弁護団に招かれて、足利事件の菅家さんとともに鹿児島に来た。
羽田空港で、飛行機のエンジンに鳥が吸い込まれていたのが判り、飛行機を交換したせいで遅れたのが始まりで、夕方までバタバタすることになった。
鹿児島空港には30分ほどの遅れで着いたが、志布志事件の川畑さんと氷見事件の柳原さん、それに狭山事件をやってる柳原さんの保護者みたいな安田さんが迎えに来てくれていたが、読売テレビも待っていた。
何時もの通りに菅家さんか、と思ったらば、俺にもレンズが向ってくる。そうか、俺も取材の対象になっているのだと思って言葉にしたらば、安田さんから「そうですよ!」て笑われてしまった。
1時からの裁判所前での激励行動に、何とか間に合って着いたらば、沢山の報道陣!
俺も一言、激励。1時半からの請求書提出を見送り、集会場の自治会館に向かった。会館に着き、やっと昼を食べに行き、ノンビリしていたらば「桜井さんたちが来ないから記者会見が始められない」と、探しに来た人に言われた!
聞いてないよ!
記者会見でも一言、思いを発言した。

大崎事件集会

2010-08-31 | Weblog
記者会見後、ただちに集会が開かれた。
会場は400名収容。かなり広かったが、まんべんなく人が座り、300には足りなかったかも知れないが、大成功と言える人が参加してくれた。
弁護団報告、指宿教授の基調報告、菅家さん、川畑さん、俺の3名が壇上に座り、原口さんを励ます挨拶。柳原さんも指名されて挨拶。最後は、原口さんの娘さんが登場して挨拶。
大変に中味の濃い集会だった。

慌しい出発

2010-08-30 | Weblog
今日は大崎事件の再審請求日。俺も招かれて参加するが、菅家さんの引率もあり、なるべく早く羽田空港に行こうとして、布佐駅まで車で行き、何時ものように松島さんのところに置いて行った。
布佐駅に着き、財布は?と見ればポケットに無い!
落としたのは確実で、慌てて松島さん宅まで、走った。車のシートにあったから良かったのだが、また小走りで駅に急いでも電車は目の前を出て行ってしまった。何のことはない、バスに乗って来たのと同じになってしまった。
風のない朝で、吹き出す汗で服は濡れたようになってしまい、ウンザリだった。一泊の鹿児島行きだが、さてどんな1日になることやら。

砂糖湯

2010-08-29 | Weblog
突然、思い出したことがある。
俺が、まだ小学生のころ、農作業は人力が中心だった馬や牛も農耕はしたが、その他の作業は人力が総てだった。
俺も親戚に手伝いに行き、足手まといにならない程度の仕事をしたことがある。そんなとき、駄賃を貰ったのか、覚えてない。覚えてないから駄賃は無かったと思うが、当時は、何かを食べるくらいが、せいぜいだった。
武藤のおばちゃんのところで稲刈りをしたとき、砂糖湯を出されたことがあった。これがメチャ美味かった。特別に入れたモノはないはずだが、今でも思い出すくらいに美味かった。
今日、散歩途中で稲刈りを見たらば、突然に思い出した。

またまた

2010-08-29 | Weblog
墓前の茶器が投げられているのを発見して以来、時間があるたびに墓に行っている。
この前、投げられてから二日間は無事だったが、今日、3日ぶりに行ったらば、とんでもない所に投げられたあった。馬鹿な奴だよね。
俺が勝利したのが面白くないのだろうが、墓にあるものに当たっても仕方ないのに、そうするしかない不満、欝憤、悲しい奴だと哀れむしかない。
ただ、気分が良くないのは当然で、どうして犯人を探してやろうかと考えている。
何日かに一度、我々の地区の墓地に入っている人のうちに犯人がいる。
どうしてやろうか?

暑い夏

2010-08-29 | Weblog
まだ暑さが続いているが、昨日、夕方、東京を歩いていたらば、足元に蝉が動いていた。
近寄っても動かないし、もう元気がなかったが、踏まれても可哀相と持ったらば、一人前に鳴き声を上げた。それを木に移したが、この長い暑さは、果たして蝉には嬉しいのか、迷惑なのか、どっちだろう。