桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

これが理由かな?

2023-02-28 | Weblog
昨日の大阪高裁決定は、昨年の早い時期に出るだろうと言われていた。それが年を越えてしまい、なぜ長引くのかと不安を掻き立てられたが、その理由めいたモノが見えた。
阪原弘さんを犯人に仕立て上げるために警察は金庫投棄現場で不正行為をした。振り向かせて往路の如くに装った訳だが、この不正行為を大阪高裁決定は認めなかった。認めれば警察の不正に正面から向き合うしかないからだし、その部分は検察と強固に反論していたらしい。
はい、この最悪は見逃しますよ、だから最高裁への抵抗は止めなさい、そう裁判所が配慮したのだと感じる。
悪いことは悪い。こんな不正を糾弾しなくて裁判か、と思うが、これが限界なのだろうか。情けない話だけどね。

疲れ

2023-02-28 | Weblog
昨夜は、ホンの少ししか飲まなかったのに身体が辛かった。
禁酒。
遠征をすると食事なども限られてしまうが、帰宅して体重計に乗ってみると48キロを上回っていた。
帰りの新幹線で靴を脱いで足を揉んだときに、少し脹脛が太くなっていたが、体重が増えた証が、あの脹脛だったのかも知れない。
確かに歩くのは尻の痛みで歩く気持ちにはなれないだけで、以前のような歩く頼りなさは感じなくなっている。
回復?
でも、これに油断すると元に戻るだろう。帰宅すると、殆ど動く気になれないほどに疲労感があるしなぁ。

昨夜の話、

2023-02-28 | Weblog
昨夜は、東京組の中沢さんや名古屋組の山盛さん、大阪組のミキさんと晩飯を食べながら乾杯した。
その後、淀屋橋駅も近いけど、歩く気持ちになれなくてタクシーに乗った。
気さくな運転手さんで、まだ67歳だそうだが、俺が勤務時間などを聞いたら、色々と話してくれた。佐賀県出身で大阪に来て調理師から自分の店を持ち、バブルが弾けてダメになったこと。ある日、帰宅したら猫と一緒に奥さんも居なくなっていた話まで。
俺も日野町事件のことから我が身の体験を話して盛り上がったが、運転手さんは驚いていたなぁ。 
人生色々。
俺が長い刑務所生活を乗り越えて、今を幸せに、思い残すことなく生きていることに、私も頑張って行きますと言ってたなぁ。

勝った‼️

2023-02-27 | Weblog
日野町事件に対して大阪高裁も再審開始決定を維持する決定を出した。
当然のこととは言え、本当に良かった。
決定が出るまでは勝つとは思っていたが、やはりドキドキした。
広い大阪地裁、高裁の庭に弁護士が見えて走り出したときに勝った❗と判った。
こういうときは負けたら弁護士は走らない。走れない。
そして待ち受ける人たちから歓声があがったらば自然と涙が出た。良かったぁ。
負ける道理はないが、無理な道理を押し通すのも裁判所だ。
勝つたが、これは始まりだな。
多分、腐れ検察のことだから最高裁へも異議を唱えるだろうが、もう覆らない。だから、阪原弘さんを犯人に仕立て上げた警察と検察、そして坪井裕子に代表される裁判所の責任を追及する闘いの始まりだ。
こうした仲間たちの闘いが、やがて冤罪を作る警察や検察、そして事実を捻じ曲げて有罪にする裁判官の個人責任を問う法律を制定する力になるのだ、
これから、これからだよ。

訂正

2023-02-27 | Weblog
日野町事件で坪井裕子と結託した検察官の名前は、西浦久子だった。高橋久子は訂正です。
坪井裕子は関西地区を巡って裁判官を続けているが、西浦久子は、どこでどうしているやらね。
俺を起訴した吉田賢治は、その後、暫くして群馬県で証拠の無い事件を起訴したことでニュースになったが、きっと阪原弘さんを殺したことに、何の罪の意識もなく、あちらこちらで冤罪を作り続いているだろうな。

さて、どうなるか

2023-02-27 | Weblog
今日は日野町事件に対して大阪高等裁判所が再審の可否決定を出す。
俺は再審開始決定以外は有り得ないと思っているが、何しろ常識を持たない人が多い裁判官のやることだ。どんな奇天烈な屁理屈で再審開始を否定するか判らないのが日本の裁判の現実だ。
この事件で犯人にされた阪原弘さんは、逮捕される前提での事情聴取でアリバイを語った。町内の寄り合いに行って酒を飲み、その家で寝てしまったと。
その集まりに参加した人や家人がアリバイ主張に沿う証言をしてことから逮捕状は執行されなかった。
それから1年後、警察は阪原さんのアリバイ潰しを行って「寝ていない」と言わせて、改めて失効した逮捕状を取り直して逮捕に至ったのだ。
無実の人の自白は、所詮は嘘だ。裁判の結果、このままでは有罪と出来ないと考えた裁判官坪井裕子は、同期司法修習生だった高橋久子(だったかな?)に、密かに訴因変更を促して有罪にした。それで無期懲役にした。
裁判官と検察官が裁判の裏で結託して阪原弘さんを犯人にでっち上げたのだ。
あれから時が過ぎて、阪原さんを有罪にする根拠とされた金庫投棄現場への案内検証調書には捏造があると判った。
現場を知らない阪原さんに、その金庫投棄現場からの帰路に振り向かせて、あたかも案内する往路であるかのように装った写真が検証調書に8枚もあると判ったのだ。
このような作為が許されるはずはない。更に、作為の写真を使ったことも許されるはずはない。
長く隠して来た、この検証調書写真ネガと一緒に開示されて調書では、阪原さんが殺したと自白した後に保険屋さんが被害者に会っていることも判った。
被害者は宅地造成地で横向きの姿勢で発見されたが、被害者の身体に残る死斑は背中にしかないことも明らかになっている。
もし阪原さんの自白のように殺した後に軽トラックで運び、横向きに投棄したのならば死斑は身体の横、下になった部分に現れるはすなのだ。
この科学的な事実も阪原さんの無実、自白の嘘を明らかにしている。
これだけ揃って、まだ有罪か?
もし坪井裕子が検察官に訴因変更を促して有罪にしていなければ、阪原さんは獄死することは無かった。あのときに証拠に従って無実にしていれば、阪原さんは家族と一緒に安らかな老後を過ごせたのだ。
どの冤罪事件でも裁判所の責任は重いが、裁判官と検察官が結託したという意味では、殊の外、日野町事件での裁判所の責任は重い。
阪原弘さんは死んだ。殺されたのだが、今でも坪井裕子は裁判官をしている。
許せないなぁ。

ジョイントライブ

2023-02-27 | Weblog
昨日は駒込の琉球館で、イ・ジョンミさんとのジョイントライブだった。
琉球館では2度目だ。
昨年の12月に唄って以来、声を出していないし、このところ、声が掠れているので唱えるか、声が出るかを案じていたが、来てくださった皆さんに喜んで頂けるくらいにはやれたのでホッとした。
仮釈放で出て来た直後だったが、支援して頂いていたマルセ太郎さんの独り舞台公演だったかでお会いした、朴慶南さんがチョンミさん関係で来てくださっていたが、俺の歌と話に感動したと、こちらが恐縮するようなお褒めの言葉を頂いた。
わざわざ兵庫県から「追っ掛けで来ました」と言う女性もいてビックリ。
オレの記念日を見て救われたと語る若い女性だが、20数席の小さなライブに来てくれたおのだから驚くしかない。有り難いねぇ、嬉しいね。
唄ったのは6曲。7曲目は、チョンミさんと一緒に、ゆらゆら春。
何時も唄う人生の贈り物もやったが、これが好評だった。
俺には珍しく、殆ど歌詞を間違えなかった昨日で、それも驚きだったかな。

友の会と布川事件

2023-02-26 | Weblog
昨日は、東葛総合法律事務所友の会の学習会だった。
友の会と布川事件。
東葛友の会は、長く布川事件を支援してくださった。
昨日は、その支援の歴史を映像で振り返り、経過などの解説もあったが、もう故人になられた方も沢山いて、俺の話す時間になったときは感無量の想いになって涙が出た。
本当に俺の闘いは人様の支えに恵まれた。だからこその完全勝利での終結だったのだと、改めて皆さんに感謝した昨日だった。
昨日は体調的に痛みが強くて、とても電車で行く気になれなくて連れ合いに車で送迎して貰った。
何時も、すぐに怒りの声を上げる俺に逆らいもせずに耐えて従ってくれる連れ合いにも感謝の想いだった。

ロシアの言い分

2023-02-24 | Weblog
昨日、プーチン大統領が演説をして「戦争を始めたのは相手だ」と言ったらしいのを聞いて啞然とした人が多いだろうな。
現実にロシアがウクライナに侵攻しているし、領土を併合までしているからね。だから、それはないよプーチン大統領と思う人が大部分だろう。
でも、一応は公に行った演説だからね。プーチン大統領の立場になって考えてみた。
この戦争が始まる前にプーチン大統領は、ウクライナがNATOに加盟することを許されないとか言っていた。以前はロシアだったウクライナなどが独立した結果、次々とNATOに加盟しているのを軍事的な圧力と感じていた上に、更にウクライナが軍備増強もしていた。ウクライナの軍備増強は、もちろん対ロシア向けだ。そこにウクライナ国内に住むロシア系住民に対する抑圧があったと、ロシアが主張するようなこともあったのかも知れない。
このままに放置すれば現実的な軍事脅威になると思った。
これらがプーチン大統領の言う「相手が始めた戦争だ」と主張する根拠なのかも知れないが、どうだろうか。
古今東西、総ての戦争は防衛の名で行われているが、プーチン大統領の主張もロシア防衛だ。
自分本位、自己中心の言い分だけど、通らないよね。
昔から侵略者が勝てた試しはない。戦争が1年にもなってロシアが勝てないのは、そこに道理がないからだ。
プーチン大統領の言い分は通らないだろうなぁ。

気?

2023-02-23 | Weblog
一時、46キロ台に落ちた体重が、また戻り始めて48キロ台に戻った。
少し身体に力も戻った感じたが、まだまだ元には戻らない。もう年齢もあれば元に戻ることはないのかも知れないが、癌で弱った身体は、何かが違うんだろな。
先日、東京駅から有楽町まで、山手線に乗ったらば、電車が動き始めたときに座っていた若者が「座りますか?」と言ってくれた。 
自分では判らないけれども身体から出る気、それが違うのかも知れないと思った。