桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ぬけぬけと

2017-06-30 | Weblog
加計学園からの闇献金を貰った下村自民党東京都連会長は、週刊文春の記事と否定したが、その否定内容は、どう考えても苦しいよな。
1人、あるいは1社が20万円を超えた献金をすると政治資金規正法に従って名簿に記載しなければならないが、20万円に欠ければ記載する義務がなくなる。だから、加計学園から届けられた百万円を11人とした。
真相は、これだよね。
下村が加計学園から百万円を2回、貰った時期は、下村文科相だったからなあ。
本当にぬけぬけと嘘を語る政治家ばかりだし、それを丸呑みして肯定してしまうマスコミだし、いい加減にしろ!と言いたくなるのは、俺だけではないだろう。
うす汚い自民党政治、もう終わりにしなければ。

あぁ忖度

2017-06-29 | Weblog
今日は、志布志に来て、原口アヤ子を訪ねた。青木恵子さんに託された花束を届けたが、昨日の今日だからか、原口さんはご機嫌で花束と訪問を喜んでくれた。
やはり昨日の再審開始決定は原口さんの精神を明るくてしたのだろう。
昨日を決定に付いては、各紙とも良く書いてくれていたが、読売新聞を見て、おやおやと思わされた。
読売新聞 は「主な冤罪事件」として足利事件、東電OL殺人事件、東住吉事件はあるが、布川事件は見事に抜けている。
布川事件の桜井と杉山は犯人だ!たまたま自白に付いての判断が違っただけ。犯人であることに変わりなはない、と検察は主張しているが、安倍晋三新聞に成り下がった読売新聞は、検察に忖度して布川事件を主な冤罪から落としたようだ。
これは名誉だよね。

勝った!

2017-06-28 | Weblog


鹿児島・大崎事件に再審開始決定が出た。
原口アヤ子さんだけではなくて、元夫の再審開始も認めた画期的な判断だった。
いゃあ良かっ、嬉しかった。
弁護団の中心として頑張って来た鴨志田弁護士は決定書を抱えて涙で裁判所から出て来た。
腐れ検察は、これでも抵抗するのだろうか?

きっと!

2017-06-28 | Weblog
梅雨の最中、昨日、鹿児島空港に着いたらば雨。かなり降っていたが、バスで市内に向かう途中には止んでいた。
今朝も予報は一日中の雨だが、なんと晴れ間も見える。
きっと、きっと良い決定だ❗

読売新聞まで

2017-06-27 | Weblog
昨日、安倍晋三首相は都議選の初応援をしたらしい。街頭だとヤジを浴びてしまいから室内だったそうだが、それでも「違うでしょ!」とやられていたそうだ。
印象操作だとか、相手のせいばかりにして無反省な態度は、誰が考えてもおかしいが、今日は読売新聞まで、「閉会中審査も辞さすに説明を」とした社説を掲載した。
もう読売新聞はルビコンを渡った。騙され易い日本人だから、まだ読む人も多いが、世界の誰も信頼すまい。単に安倍晋三首相応援新聞でしかない、日本の「新華社通信」「北朝鮮放送」と化した読売新聞など、読む価値はない。俺も二度と読売新聞は読まない決心をしたし、今、報知新聞と巨人ファンも止めようかと考え始めたほどだ。
きっと共謀罪や森友・加計問題で安倍晋三首相の言いなりでお先棒を担いだ読売新聞には、溢れるほどの批判が集まっているだろう。
それで風向きの悪さを知って、今さらに「閉会中審査もやれ」と言ったのだろうが、まあ言わないよりはマシだが、こんな程度では済むまい。
論より証拠。加計学園を安倍晋三首相の意思で特別扱いしたことは明白だ。官庁の手続きが済む前に、もう加計学園獣医学部新設建設工事は始められていたというから、あぁもこうもない。羽生田が指揮して読売新聞や産経新聞以外が報道する通りに安倍晋三首相は加計のために私的に政治力を行使したのだ。
韓国で朴前大統領が逮捕されたのは、なぜだ?大統領権限を私的に行使したからではないのか。権力を私的に行使する国家は独裁国家て言う。
日本会議に代表される日本の右翼、声の大きな連中は、何時も口汚く中国や北朝鮮などを批判するが、安倍晋三首相のお友だち第一の政治、お友だちに社会的財産を分け与える独裁的政治には沈黙だ。
まだ社会体験の少なく若者たちの支持が多い安倍晋三首相だそうだが、いくら盲従型の日本人とは言え、余りに人を虚仮にした安倍晋三首相の言動は、必ず安倍晋三首相と、その一味に返るだろう。
その確信が深まる読売新聞の社説だった。

発見

2017-06-27 | Weblog
俺が子供のころ、家族の中でモグ!と呼ばれることがあった。家族間だけのことだったからあだ名ということではなかったが、食事が遅くて、何時までもモグモグと食べていたことから言われた。
貧しい暮らしだったから好みでない食べ物しか無いこともあったが、好き嫌いが激しかった俺は、そんなときでも食べられる物だけを食べるだけ。別に不満を言わずに黙々と食べていた記憶だ。
なぜ食べるのが遅かったのかは、自分では判らない。集中力がなかったらから、食べるときも、食べながら他のことを考えていたのかも知れない。
刑務所時代も食事は遅かった。囲碁、将棋仲間から「ショウちゃん、早くしろよ!」なんて、良く催促された。
今も食事は遅いが、これには理由がある。胃の具合が悪い感じたときに胃の負担を軽くするために口に入れた食べ物が粉になる感覚になるまで噛むようにしたから食事時間は掛かる。ご飯に黒ゴマを真っ黒になるくらいにかけて、一口ごとに口に入ったゴマの総てを噛み潰したらば呑み込むという具合だ。
前振りの話が長くなったが、黒ゴマを毎日噛み潰していると、黒い色素が歯に付いて黒くなるのが判った。
歯磨き粉を使わないせいもあったが、食事の前後に歯を磨いても歯の黒さは増すばかりで歯医者で磨いて貰わなくては!と思っていたらば、また発見だ。
今、話題の「なたまめ歯磨き粉」を使ったらば、その歯の黒ずみが忽ち消えた!
これ、お薦めだね。

魂を売った男

2017-06-25 | Weblog
今日は袴田事件の清水集会だった。
もう高裁に行って3年。馬鹿げた検察の主張を受け入れて、訳の判らない訴訟指揮をする裁判所。
その結果、再審開始決定につながったDNA鑑定の検証をすることになったが、検証鑑定をすることになった大阪歯科大学の鈴木廣一先生は、遅々として鑑定を行わなかった。
そして、中間報告として「再現不可能」とかの結果を公表してマスコミに報道させたから、どういうことかと心配した。
今日、弁護団の報告を聞けば、なんてことはない。
再現不可能とか言った中間報告だったが、鈴木廣一の鑑定再現検証でもDNAは検出したんだってさ。
何でマスコミは報道しないの?
流行りの忖度かねぇ。
強大な権力の検察の意向に従わないとまずい、我が社がリークを受けられなくなる、睨まれては困る、我が社にもレイプ記者がいるかも、そのときは目こぼしをして貰わなくては!なんてね。
マスコミも腐ったなぁ。
鈴木廣一は、あれこれと本田筑波大教授の鑑定結果に難癖を付けるが、DNAが検出した以上は、本田先生の鑑定が正しいことを証明したことになる。
日本大学法医学部名誉教授の押田茂実先生は、この袴田事件鑑定に付いて「誰がやっても同じ結果になる」と言っておられたが、その通りだった。なのに、DNAが出れば、後は素人でも犯人と袴田さんの違いを鑑定出来ることを、あれこれと語る鈴木廣一は、権力に魂を売った哀れな学者だ。
この男、天文館レイプ事件でも検察鑑定を引き受けて、無実の人のDNAが出た、と鑑定した。レイプ事件なのに、被害者の女性の膣から検出したDNAは「皮膚DNA」と言って恥じない男だ。
こんな輩がいる限り、冤罪者は泣かされるよなあ。

若い心

2017-06-25 | Weblog
昨日は、大崎駅北出口・西口にある大崎ウエストギャラリーでの絵手紙展を見に行った。
大阪のマイ・ファミリーの中村千恵子さんが、泉南アスベスト裁判の闘いを71メートルに渡って描いた、1大絵巻物だ。
大阪でも見たが、一見の価値ある裁判の歴史だし、絵巻物だ。ぜひ皆さんも!
その後、代々木の塾に話をしに行った。
まだ十代で若者たちが自分の成功を目指して学ぶ塾らしいが、塾長は安倍晋三との関係を週刊誌に書かれたこともある存在だ。
立身出世を学ぶ塾?
ならば、なぜ俺の話なのか判らないが、求められたならば行くのが俺。
今回も、俺の冤罪体験と、それから知った社会の実態や改革すべき社会の仕組み、そして冤罪体験をしたからこそ、判ったり感じたりした人生に付いて話した。
質問が続き、1人ひとりが一緒の写真を撮りたいと望んでくれたことから、予定の時間が伸びてしまい、上野駅までの乗り換えはダッシュだった。
若い真っ直ぐの心は、どのように俺の話を聞いてくれたか判らないが、将来、それぞれが得た立ち位置で悩んだとき、「正義と真実に根差す行動をしたい」と考える力にして貰えたならば嬉しいが。
若い心して語り掛けられるのは有り難いと思った昨日だった。

別れ

2017-06-24 | Weblog
充分に生きたと思われる年齢の人が亡くなっても、その別れは哀しい。ましてや、若い命が消えてゆくのは、どこの誰あっても気の毒だし、さぞかしと別れの辛さを感じる。
昨日来、市川海老蔵夫人の小林麻央さんが他界したと、大きなニュースとして報道されている。
昨年の乳がん発病以来、何かと病状や動向が報道されていたし、何れは残念なことになるかも知れないと思っていたが、その日が来てしまったようだ。
本当にお気の毒とは思うがNHKまでが記者会見を中継のように放送したのには驚いた。
確かHHKは共謀罪法審議を放送しなかった。加計学園問題を巡る前文科省事務次官前川さんのインタビューを、最初に行いながら、それを今だに放送していない。
この落差は異様だ。
小林麻央さんの死が軽いは言わない。連れ合いの弟も40歳代で癌に犯されて他界して長いが、連れ合いは、麻央さんの他界を弟に重ねて傷みを蘇えらせていたようなのを見て、改めて命を失う哀しみを感じるし、その近親者の想いは、充分に判る。判るが、マスコミの使命を忘れたような落差を見せられると、あの狂気の戦争時代を招いたのは、こうしたマスコミがあってこその神風日本だったのだろうと思わされるよ。

神話の国

2017-06-23 | Weblog
日本は神話の国だ。
日本という国土が作られた話から天皇が誕生して国家を形成した話に始まる、そもそもの国家の成り立ち話が神話であって、作り話。簡単に言えば嘘だから、そこに存在する総てが神話のような存在であるのは、ある意味で必然なのかも知れないな。
数年前に破れた原発神話、警察や検察、裁判所にある無謬神話、官庁などにある公正神話、政治にある誠実神話などなど、総ては虚構によって成り立っている。しかし、その虚構を見抜く人は、残念ながら多くはない。
命あるものは、必ず死ぬ。人も同じだ。必ず訪れる死の恐怖から生まれる生きていく不安を、人は常に抱えて生きている。
そこで生まれたのが信仰だろう。信仰に託して今を生きれば死の後に安らぎを得ると信じて生る不安を癒す。もちろん、信仰とて神話を免れないのが日本だ。
悪し様に他の行動を罵り、嘘を平然と語り、口先を繕う正義や公明を主張し、宗教に金を出せば生きて行く毎日にも利益があると欺して救いを求める人たから多額の献金を集め、
その金の力で社会に君臨して、この世を誑かす宗教も日本にはある。この宗教が作る政党なども神話的存在だ。虚構であり、嘘で成り立つ存在として神話だろう。
北朝鮮からミサイルが飛んで来たときの備えを自民党政府は、あれこれと放送するそうだが、実際にミサイルが発射されたならば防御すべき手段はない。ここでも神話的な嘘が公然と語られる。
石川県の知事さんは北朝鮮ミサイル問題に関連して、北朝鮮国民を餓死させろ!と語ったそうだが、北朝鮮ミサイルの恐怖は判るとしても、無知にも程がある。
もし北朝鮮ミサイルの発射が確認されたならば、日本に到達するのは、僅かに4、5分後だという。そして、日本本土が攻撃的されたならば、もちろん原発も攻撃されよう。
あの福島原発事故は、もしプールにあった使用済み核燃料が冷却水を失っていたならば東日本全体が廃墟になったと言われる。
石川県、福井県、新潟県と、北朝鮮に向かって存在する原発に、もし1発でもミサイルが命中したならば、もはや日本は中枢を失って国家として滅亡するかも知れない。
北朝鮮がミサイルを発射するということは、北朝鮮も相手から攻撃される覚悟を持った攻撃となろうが、ある意味、あの時代の日本にあった神風精神、玉砕覚悟の戦争になるのだ。誰も生き残れない戦争になるか、生き残っても住むことが出来ない国土になってしまうのに、戦争になったことを想定するような政治の言葉ほど、悪質で無責任なものはない。神話的な話ばかりが横行するのは、さすがに神話の国、日本だ。
政治は夢を語り、希望を描くものだ。1人ひとりの命が、この世に1度限りの奇跡の存在として大事にされ、誰もが才能と力を存分に発揮して生きられる社会を築くためにこそ、政治があるのだ。
神話の国、日本に、新しい神話を築こう!人の命を守り、正義や真実を守るための政治を築こう!