桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

納得出来ない!

2010-03-31 | Weblog
昨日、国松警察庁長官狙撃事件が時効になった。一時、オウム真理教の隠れ信者と言う警察官が犯人として逮捕された。しかし、自白に矛盾があるとして、釈放され、ついに時効を迎えた。
警視庁青木五郎公安部長は記者会見をして、「オウムの犯行だ」と発表したが、こんなこと、許されるのだろうか?
相手が狂信的な宗教団体だからと言って、何をしても良いことにはならない。犯人を逮捕出来なかった自己弁解のような記者会見は法治国家として許されざるものだろう。
今朝の新聞やテレビは、もちろん記者会見を厳しく批判した。何時も警察主張を庇うばかりの筑波大学の元検察官の土本武司教授までが「起訴は検察が決め、有罪か無罪は裁判が決める。弁解めいた発表を警察に許せば、関係者の名誉を傷つける」と、珍しく批判していた。もっとも、所詮は自己中の検察官出身、「気持ちは判らないでもない」と認めるコメントが付いているのが土本氏らしいけど。公安警察は社会悪でしかない。こんな組織は一日も早く解体しなければならないね。
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法医学現場の真相

2010-03-30 | Weblog
法医学に関する、表題の著書が発刊された。著者は足利事件でもDNA鑑定をしておられる日大法医学部教授の押田茂実先生だ。
この本は、先日の足利事件判決日に刊行されたが、俺は、押田先生から、直接に宇都宮に届けて頂いて読むことが出来た。
この本には、足利事件などの冤罪事件から医療事故まで、押田先生が体験されたDNA鑑定や解剖鑑定などの実態が記されている。
今、余り知られてはいないが、事故や事件の遺体を解剖しないで見逃してしまう問題が指摘されている。それに必要な法医学者の育成は重要課題になっているが、残念ながら、この問題を見識を持って受けとめる者が無くて、国としてのサポート体制は作られていないのだ。何れ、深刻な問題となるだろうが、押田先生は、この法医学者不足の現実を憂慮されることを冒頭に書かれている。冤罪体験者としても、押田先生の憂慮の解消される日が一日も早く来ることを願いたいが、その問題は置くとして、この本は、個々の事件での体験内容を書く形で、俺のような素人にも判り易く、そして、法医学の重要さが理解出来るように書かれている。
今、足利事件を見れば判るように、犯罪捜査における法医学は重要さを増している。国民が裁判員として裁判に関わる時代でもあれば、一人でも多くの人に読んで貰いたい書籍だ。
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名張現地調査付録

2010-03-30 | Weblog
歩道橋は全国にあるが、最初に作られたのは名古屋。清洲城を見学した後、名古屋駅に向かう道に、その日本で最初の歩道橋があった。
今月で取り壊しになるとかで、歩道橋には横断幕が掲げられていた。
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堀越事件

2010-03-29 | Weblog
国家公務員法に違反したとして、休日に共産党のビラを配ったことを罪に問われた事件がある。
堀越さんは公安警察に2ヶ月も尾行されてビラ配り姿をビデオ撮影された。全く尾行に気付いてなくて、ひたすらに配り歩いていたらしいが、それが犯罪ならば警察は制止するのが職責。尾行した上にビデオ撮影だなんて、どう考えたって許される所業ではない。
これが第一審では罰金刑に執行猶予という奇妙な判決だったが、今日は論旨明快に無罪になった。
休日、自分の余暇時間に政党活動をしたって、どこが国家公務員法違反なのか、サッパリ判らないが、要は共産党だかり警察と検察が弾圧しただけの話なのだ。何ヵ月も尾行して行動をビデオ撮影するなんて異常過ぎるし、こんなことが許されていいはずがない。
もし共産党相手ならば何をしても構わないと言うならば、自民党ならば何をしても構わないともなる。本当の民主主義が根着いてない日本と言うしかないが、民主主義を破壊する公安と言う組織が日本に存在することは、本当に不幸な話だと思う。
この組織も、1日も早く解散させたいね。
無罪言い渡しに拍手をした傍聴人に対して、裁判長は「こんなことくらいで拍手してはいけない!」と嗜めたが、あれはどんな気持ちで言った言葉なのだろうか?
裁判所前で報告会をしていたらば、裁判所の門に隠れながら、しきりに集会を見ている3人がいた。臭いが警察!誰かの挨拶中に3人が近くに寄って来たから「公安?」て聞いたらば、「いやいや」と、慌てたように言って、また門の中に隠れ、チラチラと見ていた。笑っちゃうよな、公安警察って。
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現地調査帰り

2010-03-28 | Weblog
名古屋の友人、山盛さんの車に乗り、清洲城見学に行った。
途中のパーキングエリアて伊賀牛の昼をご馳走になり、名古屋へ。
何時も新幹線から眺める城だったが、近くに行くと、それなりに堂々たる物だった。
丁度、桜が咲いての祭りと重なり、人が沢山いた。
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名張現地調査4

2010-03-28 | Weblog
名張事件の毒ブドウ酒は、その日は出さないことに決まっていた。それを区長だった人が、例年通りに出そうと当日に決めて区長宅に配達させていた。
それを奥西さんが親切に持っていったために犯人にされたのだが、その区長宅前で時間的な話なでを説明されたが、下を見たらばムスカリが咲いていた。
地区の人々の結束が強く、事件後の捜査にも議員の介在がなければ協力しなかったほどらしいが、妻と愛人の両手に花の暮らしを続け、三者ともに仲良い生活だったと言われる奥西さん。なぜ凄惨な事件が起こったのか、区長宅前の花を見ながら考えた。
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名張現地調査3

2010-03-28 | Weblog
今日は葛尾地区への現地調査。49年前の今日、葛尾公民館で事件は起こった。長い月日の奥西さんの思いと地区の人々の思いを考えながらバスで向かったが、地区下の路上でバスから降りたらば、綺麗な鶯の啼き声が響いていた。
例年通り、5人一組で時間差を付けて地区内の関係箇所を歩いたが、ポイントごとに弁護士さんと介添えが待ち、説明するのは判り易かった。
動機も犯行経過も、総てが疑問であって、どう考えても奥西さんの犯行にらならない。
市内でタクシーに乗った我が守る会員の大久保さんは「犯人は決まってる、晴れ着を着て懇親会に参加した女性だ」と話すのを聞いたらしいが、確かに彼女ならば、総てが納得できる。しかし、それは残念ながら推測なしかならない。奥西さんの無実を証拠によって主張する闘いの一員として、その議論は止めるべきだろう。
現地調査をしてみると、奥西さんを犯人とする証言が、如何に疑問に満ちているか、本当に良く判る。
初日の集会場に戻り、まとめの集いをしたが、活発な質問が続き、時間をオーバーしたほどだった。
来年の現地調査には、ぜひ奥西さんを参加させたいと思いながら名張を後にして来た。
写真は葛尾公民館があった場所で、今はゲートボール場。
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名張現地調査2

2010-03-28 | Weblog
第一日目の最後の方で、俺も挨拶をした。足利判決を聞いた翌日だったこともあり、激しい怒りを感じながら話したこともあり、何時もよりも早口になってしまった。
今回は参加者が多いことで名張市内には、全員が一度に食事をするホテルが無くて、隣の伊賀市までバス移動。そこで8時半まで、2時間の懇親会だった。
その後、名張の宿泊ホテルに戻ったが、弁護団に誘われて飲み会に出かけた。
初めて名張弁護団と飲んだが、布川とは違った温かさを感じた。ファミリーとでも言おうか、鈴木泉弁護団長を中心とした家族のような感じのする弁護団だった。
俺は先生方と話すと同時に、鈴木先生の事務所の職員と話したが、若い女性たちの対照的な性格や考え方が面白くて、かなり会話が弾んだ。
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名張事件現地調査

2010-03-28 | Weblog
久しぶりに名張現地調査に来た。今年は最高裁決定が近い情勢でか、参加者は140名を超える人が来て、会場は上着を着ていては暑いくらいだった。
弁護団の情勢報告から化学反応問題まで、的確で判り易い話を聞いて、ますます決定への希望が膨らんだ。と同時に、醜い抵抗を続ける検察に対する怒りが、また燃え上がるように沸いて来た。
布川では、一応、無用な抵抗はしないなどと殊勝なことを言う検察だが、名張では引き延ばしとしか思えない書面の提出や主張をし、卑劣な抵抗をする。奥西さんの年齢が84歳になることを考えると、まるで獄死を狙っているように思えて、絶対に許せない。
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新しい闘い

2010-03-27 | Weblog
菅家利和さんを犯人とする足利事件は終わった。気持ち良い青空の下、菅家さんは晴れ晴れした朝を迎えているだろうが、これで総てが終わったことにはならない。
昨日の判決は、全く冤罪の原因を解明していない。
俺が一番不満だったのは、菅家さんの法廷での自白に任意性があると認めた点だ。
今、日本のどこを探しても菅家さんを犯人と思う人はいないだろう。彼の無実は明白だが、ならば無実の菅家さんが、なぜ法廷で犯人だと認めたのだろう。
何も無いのに犯人だと認めるバカはいない。そう言わなければならないと思わされるような調べがあったからだろうことは、誰が考えても判るだろう。
裁判官たちは、そこが判らない。
「法廷には公正で中立な裁判官がいる(この定義には異議がある)、主張を聞く弁護人がいるから、法廷での自白は任意性がある」と言うのだが、判ってないよね。
裁判官が、本当に公正で中立か、俺は自分の経験から疑問を持っている。常に検察側な立っているとしか感じなかった。まあ、それはおくとしても、裁判官の言う、そのよう場所、法廷でさえも嘘の自白をするしかない心理にされるのが、警察や検察の取り調べの怖さなのだ。もし、本当に公正で中立な裁判官だと言うのならば、無実が明白な人が法廷で犯人だと自認したならば、任意性を認めるのではなくて、法廷でさえも自白を異常させるような異常な取り調べがなされたと考えるのではなかろうか。
多分、普通の常識を持っているならば、誰しもが「菅家さんは可哀想に、余程辛い調べがあって裁判でも犯人と認めるしかなかったんだね」と考えよう。
裁判官には限界がある。警察や検察の酷い調べで嘘の自白をしてしまう心理が判らないし、理解する常識が無い。
足利事件としての新しい闘いは、徹底的に冤罪原因の解明を求めることから始まるのだろう。第三者機関に冤罪原因の解明を求めるしかないのだろうが、次に続く布川事件も検察の犯罪行為に追及して世の中に冤罪問題を広く語って行きたいと思う朝だ。
これから名張事件の現地調査に参加するが、ここにも嘘の自白問題に苦しめられる仲間がいる。
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