桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

残念

2018-02-28 | Weblog
北陵クリニック事件の決定は、大方の予想通りに棄却だった。
水戸地裁土浦支部で再審開始決定を書いた行方美和裁判官がいるので、少し期待したがダメだった。
北陵クリニック事件は筋弛緩剤事件ではない。北陵クリニック病院で亡くなったり、倒れた人は、皆さんか医師の診察もある病気だ。それが患者の尿や血液から筋弛緩剤が検出されたとして犯罪になったのだが、なぜ病死と診察された人から筋弛緩剤が出て来るのか?
我々冤罪経験者には、簡単に答は出る。捏造だ。警察による捏造だ。
警察が病死の患者の尿や血液に筋弛緩剤を入れて守大助さんで犯罪だ!とでっち上げたからこそ、警察は「全ての尿と血液は鑑定に使ってしまった」として再鑑定が出来ないようにしたのだ。
悪党警察が証拠捏造をした冤罪事件は、いつも「全量消費、再鑑定不可能」だ。
大体、筋弛緩剤事件と言われながら、なぜか、その筋弛緩剤アンプルが裁判に提出されていない。殺人事件だと言いながら凶器が裁判に出されない事件があるだろうか。
何度、裁判所が有罪としたところで守大助さんの無実は変わらない。この北陵クリニック事件も、検察が隠し続ける証券が開示されたならば、必ず無実が明らかになるだろう。
負けずに闘うしかない、挫けずに戦うしかない。

今日も院内集会

2018-02-27 | Weblog
少し遅刻したが、今日も再審法改正を求める院内集会に参加した。
今日は浜松から袴田秀子さんと支援者が来て挨拶した。その後、自民党の議員さんに再審法改正での協力要請をし、3時半に最高裁に意見書を提出する松橋事件弁護団の激励行動にも参加した。
松橋事件弁護団が語るには、検察の上告書は、ほとんど高裁での主張と変わらないとか。本人が亡くなったらば終了する再審裁判。完全に宮田さんの亡くなるのを期待した理不尽な上告で、ホントに腐れ検察の面目躍如だ。
こんな上告は、即時に棄却しなければダメなのだ。いや即時棄却だけてはダメだ。理不尽な抵抗をする検察は犯罪として罪を問えるようにすべきなのだ。
もし、嘘を語ったり、白を黒と主張する行為を法廷侮辱罪として裁かれるようになったならば、今、全国で闘っている再審裁判の大部分は、明日にも再審開始決定がなされることだろう。

院内集会

2018-02-27 | Weblog
昨日は再審法改正を求める九州再審弁護団主催の院内集会だった。
予定では、今日、帰り、今日の院内集会か参加するつもりだったが、急遽、昨夕から参加した。
自分の体験と仲間たちの再審裁判を見ていれば、再審法の改正は立法府の急務だと思うが、何しろ議員業と呼ぶに相応しい人が多い国会議員。国民の人権を守るために法改正に力を尽くそうという議員は少ない。
更に、何件もの再審無罪判決が続いても、それらの冤罪原因などを究明する委員会すらも作れない国会だ。
たまに質問する議員がいても、司法に対する立法府の介入である、と反撃されて終わりだというから情けない限りだ。
冤罪は、警察と検察による犯罪的な違法行為で作られ、それを黙認する裁判所によって完成する。警察の証拠捏造と検察の証拠隠滅。加えて裁判所の、それらを看過する裁判所の曲解判断を正さずして冤罪はなくならない。
ゆえに立法府の責任は大きい。眠れる立法府を覚醒させるのは困難も多いが、具体的に動き始めた今、漸くに時期が到来したと感じる。
明日の北陵クリニック事件決定、3月12日の大崎事件決定、更に袴田事件決定、日野町事件決定と、再審裁判の決定が続く今、何としても立法府を動かしたいし、動いて欲しいと祈る思いだ。

井戸寺

2018-02-26 | Weblog
昨日は、宿泊場所から、最も近い札所、井戸寺に行った。
足掛け3年、都合6回で88カ所を歩き終えたが、2回目のとき、柴田先生と一緒に大日寺から井戸寺までを歩いた。
あのとき、余り先生は歩けなくなっていた。すぐに随行してくれていた方の車に乗ってしまったが、最後は、井戸寺の門の前で写真を撮った。
その写真は、大事な想い出として飾ってある。
もうすぐ国賠裁判は終わるし、終わったらば、もう1度、今度は一気に歩き通す巡礼をするつもりだが、井戸寺は近いと思って行ったらば、結構、遠かった。
井戸寺に杖を預けて帰った後、3回目は井戸寺に杖を取りに行くので歩いたときは、すぐに着いたように思ったが、俺の歩く力が弱くなったのかも知れないな。
約束よりも3カ月遅れで行ったために杖は捨てられた井戸寺だったが、次なる巡礼に祈りを捧げて帰って来た。

徳島

2018-02-25 | Weblog
昨日は徳島。
北陵クリニック事件徳島の会の総会に招かれた。
もう13回目の総会だということで、全国にある北陵クリニック事件守る会の中でも活発に活動している会だ。
俺は、1部の北陵関係者から「桜井は悪い役割を果たしている」と言われているそうで、そんな俺の話でいいのかなぁ、と思いながら来たが、「こんなに笑って、涙を流して、元気になる総会は、初めてだ」と言ってくれた方がいた。
約1時間半、話と歌だったが、冤罪体験者としての思いは、皆さんに届いて判って頂けたようだ。
懇親会も含めて、皆さんと楽しい時間を過ごした徳島。28日の仙台高裁の決定が良いものであることを願う1日だった。
バスで明石海峡大橋を渡っての徳島入りだったが、残念ながら春霞に包まれた風景は、ほとんど見えるものがなかった。

準備

2018-02-23 | Weblog
今日は、来月の本人尋問に備えた打ち合わせがあった。
俺は、こういうのが苦手で、再審裁判のときも、ありのまま、記憶のまま、思うままに語ればいい、本人だもの!という思いで、あぁだこうだと抵抗した。
その日になったらば打ち合わせと違うことを話そうかなぁ!と呟いたやば、ある弁護士さんに「また、そんなことを言って!」と呆れられたが、打ち合わせをしてみると、ほとんどは想定範囲内。これならば打ち合わせは必要ないかも、と思えたが、やはり事前に話す思いを確認するのは大事だとも思えた。
「仮釈放は真面目に生活すれば良いのだから精神的な苦痛や損害はない!」と主張する警察。今でも重要な証拠を隠しながら「冤罪ではないし、損害はない!」と主張する検察。
こういう連中に対する怒りを抑えて話すのは、なかなか難しい。
お前が冤罪を体験してみろ!と言いたいよなぁ。
話す思いを確認してみたらば、何だか当日が楽しみになって来た。

残念だったなぁ

2018-02-23 | Weblog
今回のオリンピックは、ホントに日本選手が頑張り、勝っても負けても楽しめた。
その中で、たった1つだけ、見ていて悔しいと言うか、腹が立った競技があった。複合ラージヒルの結果にだ。
渡部選手はジャンプを首位で通過して10キロの距離に挑んだが、互いに風除けをしながら集団で追う絶好の展開になったドイツ勢に追い付かれ、最後は力尽きた5位。
もちろん、渡部選手は全力を尽くしたし、併走した選手を風除けにせず、常に先頭を走り続けた精神は賞賛に値するが、5位の結果が、渡部選手の力量ではなかったのではないか、と思えたのが腹立たしかった。
テレビ中継でも指摘されていたが、渡部選手のスキーの滑りが悪かった。併走の選手は距離の弱い選手だと言われるのに、下り坂になるたびに追い付かれたり、抜かれたりしていた。スキーを知らない俺が見ても、明らかなワックスの選択ミスだ。
渡部選手の力量で負けたのではなくて、技術スタッフのワックスミスで負けた!と思えたのが、ホントに悔しかった。
俺が、こんな思いになったのだから、渡部選手本人は、さぞや悔しかろうに、何も言い訳めいたことを言わないのは、実に素晴らしい人間性だよなぁ。
渡部選手、良く頑張った!堂々の銀メダルを持って胸を張って帰って来てください!

クズだって

2018-02-22 | Weblog
先日、茨城県から共催の議員さんが、早朝配達中に飲酒運転でキップを切られたことが報道され、結局、議員辞職した。
前夜に飲んで、そのアルコールが残っていたのだろうね。
そんなことって、あるよね。
俺も働いていたとき、今朝はアルコールが残っているな、と思いながら運転した記憶がある。
俺のブログを読む人には、色々な人がいるみたいで、この共産党議員のミスを捕らえて「クズ政党」との書き込みをする人物がいた。
俺も昔は共産党が大嫌いだった。反共として語られる、あれこれを盲信して気持ちの悪い政党だと思っていたが、自分が冤罪になってみたらば判った。共産党は弱い立場を守る人たちの集まりだとね。
俺も杉山も不良だった。そんな不良が冤罪になっても、誰も助けてはくれない。自民党や公明党など、目もくれなかったが、共産党だけは違ったなぁ。
もちろん、共産党だって間違いはする。人間だから当然だよね。間違いをしても正せばいいのさ。間違いをしても正せない、あれやこれやの政党、組織に較べたらば、品格、人格が違い過ぎると思っている。
俺は、クズと書く、この人物が、どの政党が好きでも構わない。共産党をクズと思うのも語るのも自由だからね。アナタが、これからも平穏無事に資本主義社会を生きて行けるように祈って上げるよ。

普通のこと

2018-02-21 | Weblog
あのとき、まだ安倍晋三先生が小平奈緒さんの快挙に、自己顕示欲の祝電をしたと認識出来なかったから、俺は、小平奈緒さんのイーサンファンさんとの交誼を快く思えない安倍晋三は電話を躊躇してるな、と思って揶揄のブログを書いた。
別に、間違いだとも思わないし、誰かに論難されることだとも思わない。
いやぁ、盛り上がった議論になってますね。 
この前、専門家に敬意を、と書かれたとき、俺の意見を論理的に誤ってると書いた人もいたが、俺は間違いだとは思っていない。
腐れ鈴木廣一を非難するのは、あの腐れが検察の要請に従って、ひたすらに本田鑑定を潰そうと工作を続いてたことに怒ったからだ。
腐れだとて、一応は法医学者だ。足利事件で、それなりの鑑定をしたのは当然だし、だからと言って、鈴木廣一が検察の個別要請となると、自分の立場を検察に利用させて冤罪裁判を妨害する悪辣が許せないのは当然の話だと思っているが、まあ理解しない人がいても仕方ないよね。
今回も同じだね。早とちりをした訳ではない、安倍晋三が金メダルに電話をしないとは思わないからね。自己顕示欲の塊が、果たして小平奈緒さんの快挙に何を語るか、その話を確認したらば、また、その馬鹿さ加減を笑おうと思っていただけでした。

流石に先生!

2018-02-20 | Weblog
今日のスポーツ紙には、しっかりと安倍晋三先生が、小平奈緒選手を祝福する電話をした記事があった。
流石に抜かりはないようだ。
小平奈緒選手の振る舞いは、実に素晴らしくて韓国内でもオリンピック精神として称えるられているようだが、先生には、その素晴らしさの中身を理解しているだろうか。
先生は抜かりがないようで、実は、自らの精神の貧しさを暴露した。金しか価値を認めないの?
他国の首脳は、メタルの色に関係なく、選手の頑張りを讃える祝意を表しているのに、安倍晋三先生は金メダルだけ。
まあ、あの人らしいよな。