桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

志布志

2010-04-30 | Weblog
博多から宮崎行きのバスに乗り、都城北で下りると、そこに武田さんと川畑さんが待ってくれていた。
すぐに志布志に向かい、川畑さんの経営するホテル枇榔にチェックイン。一息入れた後、志布志事件の四浦、懐地区へ行った。
行って見て、すぐに事件の異常を理解した。たった9軒の小さな地区に100万を超える金がまかれる訳がない。
地区の永利さん宅に集まってくれた皆さんに布川事件の話をし、それから酒を飲みながらの懇談もしたが、藤山さんを中心に団結しているのを感じて、この皆さんがいればこそ、冤罪の闘いに人を集められるのだと思った。
大崎事件を支援しておられる入江さんも来ておられ、一緒に皆さんと懇談した。5時過ぎから始まった集会は9時ごろまで続いた。
途中から参加された川畑さんご夫婦に送られ、神奈川から帰省されている岩坂さんのところに寄り、また歓談。ホテルに帰ったのは11時過ぎだったようだ。

北九州

2010-04-29 | Weblog
昨夜は、片岸家に宿泊し、手作り料理で歓待された。片岸さん母娘、長男夫婦、それに片岸さんの伯母さんにあたる馬場和子さんの5名と俺だったが、新婚さんである長男夫婦の爽やかで瑞々しい愛情を感じる会話も楽しかったし、それぞれに勝手な会話も飛び交った宴は、そこに俺がいるのが当たり前のように皆さんが思っているのを感じて、改めてマイファミリーとの思いを強くした。
何時も通りに、最後はノリちゃんと二人での話になったが、かなり年齢差があるはずなのに、その差を感じないし、似た感性を感じながらの会話は、何時もながら不思議な気持ちもした。
今朝は、母親みつ子さんの作った朝御飯をご馳走になり、黒崎駅まで送られて北九州を後にしたが、なぜ、こうまでしてくれるのか、これも不思議な気持ちになるほど、沢山の思いを頂いた福岡の二日間だった。
本当に俺は幸せ者、世界一の幸せ者かも知れない。

糸島

2010-04-29 | Weblog
福岡県にある糸島市は魏志倭人伝にある伊都国としての歴史を持つことから、各地に史蹟を持っている。
平原歴史公園にある平原遺跡は伊都国王墓があるらしいが、歴史好きの俺は、もう一度来たいし、来ることになるだろう予感がしている。
糸島地区の案内パンフレットを見ると、一昨夜に宿泊した場所は、糸島市の久家地区、船越漁港に近かった。 素晴らしい食事に風景。そして、片岸さん母娘の親。生涯忘れないだろう。
写真は桜井二見ケ浦の前にる落日の風景写真。

桜井二見ケ浦

2010-04-29 | Weblog
伊勢にある二見ケ浦は、まだ20歳になる前に見物した。朝日が昇る東に面した夫婦岩だが、糸島にある桜井二見ケ浦は夕日の沈む夫婦岩だ。
海水浴場にもなるらしい店もあり、シーズンに外れた今も、何人もの人が砂浜で遊んでいた。
これも想像していたよりも大きな夫婦岩だった。

桜井神社

2010-04-29 | Weblog
志摩町には桜井と言う地名があり、桜井神社もあった。
超豪華な料理宿、僧伽小野を見つけた片岸さんの娘、ノリちゃんは、凄いでしょ!桜井さんを招くのに選んだ場所に桜井があって!桜井二見ケ浦もあるんだよ!と言っていたが、確かに偶然なのに驚きだ。
桜井神社とあっては行かない手はない。俺が車を運転して行ったが、これが、また驚きの神社だった。
小さな社を想像して行ったが、石段に玉石の歩きにくい参道を上って行くと、右手に古い長屋風の建物があり、中に古い雑具が見えて、それだけで歴史を感じたが、上がり切ると、長屋風の建物は社務所で、社務所の先には、あうんの狛犬を脇に揃えた古式騒然たる山門が建っていた。そして、山門の向かいは山を背景にした広い敷地の庭になっていて、そね山際には能舞台まであった。
本堂からは雅楽が流れ、隅々まで掃き清められた境内には、地域の人々に信心された桜井神社の歴史を感じた。
写真は山門、

志摩町3

2010-04-29 | Weblog
その朝御飯が、この写真だ。竹を4分の1くらいに割って並べた台に小さな器を揃え、それぞれの食材が盛られている。
見た感じで、これは食べきれないと思うほどだったが、もちろん美味くて完食だった。

志摩町2

2010-04-29 | Weblog
この写真は朝御飯を食べた部屋の外にあるテラスから見た海だ。
この広いテラスには、また豪華な椅子にテーブルがあり、食事も出来るが、風が冷たかったので部屋でした。

志摩町1

2010-04-28 | Weblog
福岡県に、そう言う町がある。そこには桜井地区に桜井神社まであり、おまけに桜井二見ケ浦と呼ばれる海岸も存在する。
昨夜は、その地区にある限定三組しか宿泊出来ない民家を改築した料亭宿「僧伽小野」に北九州のファミリー片岸さん親子に招待されて宿泊した。
誰かの別邸だったらしい海岸に面した豪華な二階家は、一階に広い食室と風呂、二階にも別の食室と三つの宿泊室という造りだが、それぞれが贅を尽くした和室になっていて、超豪華!
夕食は一階の食室だったが、客が10名ほどいて、食事だけを楽しむ客もいる料亭が主な宿。出された食事は海と山の物にオリジナルな手を加えてあり、大変に美味かった。お浸しにウニを乗せた一品は、何でもないお浸しに過ぎない物が、ふくよかな香りと甘さが混じった絶品になる具合だし、山芋を挟んだ明太子は明太子の辛さが山芋のサッバリした食感に中和されて絶妙な味になるなど、細やかな手月料理人のセンスを感じる味だった。更に品性を感じる器が使われ、眼と舌で味わい、大満足の夕飯だった。
寝室も12畳に棚や床の間、廊下に広いテラス。風が強くてテラスは使えなかったが、勿体ない!と思える一夜。招待してくれた片岸さん母娘と雑魚寝も幸せで、ただただ感謝だった。
俺は幸せ者だ。
写真は食室。

お礼回り

2010-04-27 | Weblog
今日も博多の支援団体を回った。
勝ってのお礼だから気楽。5団体を回り、昼は千鳥橋病院の会議室を借りて布川事件の話をした。
参加者は20名ほど。
若い人が多かったが、殆ど質問が出なかったのは、何時もの通りだった。
その後、医療問題での裁判を傍聴に来て、博多での任務終了だった。
途中、団体を回ってるときに東公園という場所を歩いた。昨夜からの雨に洗われた若葉が美しかった。