桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

カメリア

2016-08-30 | Weblog
先日、静岡に行ってラジオ番組の録音をしたときの出演者は、袴田弁護団の小川秀世弁護士だった。
先生の話を伺って印象的だったことは、幾つもあるけれども、その1つは、長く袴田弁護団で活動した中で、小川先生は、早くから「有罪の証拠は捏造だ」と主張していた。そのために「弁護団の異端児」と言われていたようで、何でも重鎮と呼ばれていた弁護士からは「捏造を主張するのは品がない!」と叱責されたそうだ。
ほんの少し前までは、確かに裁判で捏造や偽造を主張しても、全く理解されなかった。今でも、多くの裁判官は証拠の捏造や偽造を理解しないし、警察や検察を盲信しているが、それでも理解する裁判官も増えて来た。
袴田巌さんを犯人とする証拠は、そのことごとくが捏造されたものだ。それを見抜いていた小川先生が「品がない」とされるのが裁判村の常識だったのだから冤罪が救われない訳だ。
小川弁護士にお聞きした趣味は、全く無いそうで、ただ1つが「洋種椿」だとか。洋種の椿は、俺も知らなかったが、和種の詫び錆び世界とは違い、華やかで、その華やかさが日本人には受け入れられないために、「洋種椿を日本に広げるのが任務」と言っておられた。先生の事務所の名前、「カメリア」は椿。如何に洋種椿を愛されているかが判った。
先生は、大変な熱血漢で、俺たちが再審で無罪になった後も、司法研修所が編集して司法修習生に発売する「自白の信用性」と題する書籍に「布川事件は有罪」とした記述が続くとして、激烈な文章を公表され、反省しない司法を厳しく批判された。
小川弁護士みたいな弁護士が増えれば冤罪に苦しむ仲間は救われると思ったなぁ。

予定通り

2016-08-28 | Weblog
俺に言わせれば予想通りになるけど、テロ対策を名目にして、またもや共謀罪の法律を作る話が公になった。盗聴法と来れば、次は共謀罪。そして、権力批判の国民を抑圧する体制は完備となる。
こんなの判りきった話だろ?
それでなくても大分県で明らかになったように、警察は、日常的に国民や野党を監視している。自分たちの飼い主は自民党だと思っているから、自分たちの組織を守ること=自民党を守ることだ。
こんな輩に、その行動を制約する体制や法律を準備しないままに自由な盗聴法を与えるなどは凶器の沙汰だったのだ。
オリンピックのためと言えば、何でも許す国民。治安のためと言われたらば、何でも許す政治家。共謀罪は刑訴法の改悪と同じように淡々と作られるかも知れないが、まあこれからだな。一億火の玉、足並み揃えが大好きな日本は、あの戦争前の国家に戻り、人間の自由や人権を、改めて知って、闘って、真の民主主義国家になるのだと、俺は思ってるよ。

小さいなぁ

2016-08-26 | Weblog
小池百合子が都知事に就任以来、自民党の重鎮と言われる都議たちの行動が子供じみている。
内田茂と言うドンは、国会議員さえも一目置く存在で、内田茂の意向を無視しては、何も動かないそうだ。確か、茨城県でも暴力団と繋がる大物が存在して、自民党国会議員として派閥を率いるような人物が、その県議の前では最敬礼していたと言う。
何で、そんな存在が生まれるのかは知らないが、そんな人物も、意外と人格的に小物だったりするよね。
俺も小池百合子は好きになれない。渡り鳥のように政党を遍歴した、あの事実が小池百合子の本質だと感じるからだ。でも、都知事になったのだもの、いくら嫌いでも、もし俺が都議ならば、払うべき敬意は払うよね。しかし、自民党都議たちには、そんな気持ちはないらしくてテレビカメラの前でも、子供じみた「無視」などの振る舞いをしてる。ちっちゃいよなあ。

まただよ!

2016-08-24 | Weblog
巨人の勝利でご機嫌で帰路に付いたは良いが、本日も大雨の影響で常磐線の勝田から先は不通になり、今もスムーズに走らない。
各駅に電車が詰まった状態のため、前の電車が動けば、こっちも動くと言った状況だ。
今夜も連れ合いに助けを求めて途中駅への迎えを頼んだ。
いやはや!!

快勝!

2016-08-23 | Weblog

今日は東京ドームに野球を見に行った。
投手戦と言って良いのだろうが、巨人のマイコラス、広島のジョンソンが決定打を許さずに、1点が入らない延長戦になり、最後は伏兵脇谷のサヨナラホームランで巨人が勝った。楽しかったなぁ、興奮したなぁ。
試合内容は、広島が、何度も得点機を逃すなど、完全に押していたが、だからピンチを逃れるたび、安堵の歓声を上げて喜べたし、最後は勝ったから最高だった。ただ、今夜も阿部は酷かったなぁ。
あれは広島の攻撃で無死1塁。左打者の丸が1、2塁間に安打を放ち、無死1、3塁の好機を作ったとき、何と阿部は、全く1、2塁間の打球を追わないのだ。唖然としたなぁ。
誰が1塁を守ったとしても、1、2塁間に打球が飛べば、身体は自然と2塁方向へ動くだろうに、何の迷いもなく阿部は1塁ベース方向に動いたのだ。
我らの還暦野球にも劣る、その守備感覚に怒りを覚えて「阿部!お前の守備範囲だろうが、バカが!」と怒鳴ってしまったが、聴こえたかなぁ。
最終回、1死1、2塁の好機に阿部はライト前ヒットを放った。さすがにバッティングは天才的だ。外野は前進守備のため、サヨナラ安打とはならなかったが、1死満塁となり、これでサヨナラ勝ちを確信したとき、今度は1塁走者となった阿部が、またお粗末だったなぁ。
全く走る姿勢を見せない。案の定、村田の打球は2塁へと飛んでダブルプレーだ。あの打球は、確かに誰が1塁走者でもダブルプレーにされたかも知れないが、何が起きるか判らないのが野球だ。次の塁に向かう抜け目のない走塁を行うことは基本中の基本。
俺は阿部には厳しいが、それは中心選手と言われながら、余りにも選手として為すべき基本を疎かにしていると感じるからだ。
俊足強打の捕手として入団した阿部だが、今や俊足など、見る影もないデブだ。俺でさえも腹を鍛える意志を積み重ねているのに、何億もの金を得るアスリートだろうにと考えると、その甘さが許せないなぁ。
阿部、しっかりしろよ!

静岡の1日

2016-08-22 | Weblog
今日は、袴田さん宅を訪問して、俺のラジオ番組録音と静岡市で袴田事件弁護団の小川弁護士の録音をした。
台風9号が北上。東海・関東を目指している予報だったが、宿泊地の清水から浜松への電車は青空を追い掛けるようで、全く台風の影響はなかった。
袴田さん宅では、何時もは浜松市内のパトロールをすると語る巌さんが自宅にいて、何とかラジオ番組に出て貰えるかな?と思ったが、ダメ。秀子さんだけの録音だった。その途中、面白かったのは「巌さんは将棋を再開したが、自分からはやらない。こっちが並べるとやる」と言われた巌さんが、番組録音中に将棋盤を持ち出し、落下させてしまい、録音を中断させた。自分から将棋を持ち出したのは、もしかすると前回に負けた俺を認識していたのかも知れないよね。
録音後、巌さんと対戦してビックリ。受け一方だった棋風は変わり、攻撃もするようになった。初戦は勝ったが、途中に詰みがあったのを巌さんが見逃しただけ。2戦目は完敗。いゃあ、変わった。もうすぐ目覚めて語り出すように感じたなぁ。
浜松から静岡へ移動しては、小川弁護士の録音。
終わった後は、静岡駅で乾杯して、これから水戸へ帰るところだが、台風など、全く感じない静岡だった。

清水集会

2016-08-22 | Weblog


昨日は袴田事件の清水集会。何時もは、事件発生の6月に行っていたが、今年は、袴田さんの逮捕月である、今月にしたそうだ。
小川弁護士による「50年の悪意と欺瞞」と題した現状の説明があり、警察による証拠捏造の数々と、それを言い繕う検察の策謀の数々が語られた。会場からは、何度も笑い声が起きるほど、検察の主張は馬鹿げてる。袴田事件の本質を示す「味噌タンクから発見された5点の衣類と実家のタンスから発見されたズボンの共布」に付いて、その発見に関わった警察官は「違う」と語るらしくて、その証人尋問を行うように弁護団は求めているのだが、これに付いて検察は「証人の証言に付いて、弁護士は嘘を語っている」と主張するのだとか。嘘を語っているから証人尋問は必要ないと言うらしいが、蟹は甲羅に似せて穴を掘ると言うけど、検察は自分たちが嘘ばかり語るものだから弁護士も同じだと思うのだろう。
発見された金袋、雨合羽ポケットの小刀の鞘、焼けた紙幣、裏木戸問題など、総てに警察の捏造が発見されていて、小川弁護士が語った警察と検察の悪事は、もし一般人が行えば犯罪として裁かれる性質のモノだ。あれは何時だったか、清水誠先生が「布川事件は捏罪だ」と語られたことがあったけども、袴田事件も捏罪事件だ。この警察と検察の犯罪行為が罰せられなければ、袴田巌さんの被った被害は回復されないだろう。

良くやった〓

2016-08-21 | Weblog
女子レスリングの吉田選手、残念ながら決勝で破れてしまい4連覇はならなかったが、良くやった。チームのリーダーとして、長く活躍した功績は、この敗戦で褪せることはないし、彼女の実績は、日本女子レスリング界のレジェンドとして称え続けられるだろう。本当に良くやった〓
女子バドミントンダブルスの金メダルも見事だった。追い詰められた末の逆転勝利は、見ていてハラハラだったが、素晴らしい勝利だった。初めてメダルを獲得した選手、再びメダルを勝ち取った選手、皆さん、良くやった〓お見事だった。今回の大会は、今までのオリンピックで最高のメダル数だったそうだが、その中で最高の番狂わせは陸上4百メートルリレーの銀メダルだったろう。
山県、ケンブリッジ、桐生と、百メートルに出場した3選手は、日本陸上史上初の9秒台の記録を期待されたが、9秒台どころか、誰も決勝にすら残れなかった。それなのにバトンリレーのチームワークの見事さは走力を補ってアメリカを抜き去っての銀メダル。第4走者のケンブリッジにバトンが渡った瞬間は、確かにジャマイカのボルトよりも速かった。圧倒的な力を持つボルトには負けたが、アメリカ、カナダを押さえた銀メダルは、どのような称賛を送っても足りない価値がある。
次は東京だ。
東京開催には異論を持つ俺だが、やる以上は成功して欲しいし、リベンジを期す選手を含めた健闘を期待したい。

講演

2016-08-20 | Weblog
今日は東松山市の主催する講演だった。
市長の挨拶、教育長の参加など、本当に市主催。俺の話でいいんだろうか、と思うけど、問題を含めた人権セミナー的な集まりだたようだが、何時も通りに話した。
終わった後、市の部長が「握手してください!」と来たので、それなりに参加者に感じて頂けたみたいだ。ゆらゆら春を最後に唄ったぜ!

また始まった

2016-08-19 | Weblog
先日、Facebookを開いたらば、また開かなくなってしまった。
俺の携帯が悪いのか、他に原因があるのかは判らないが、また、だよ。
こんなこともあるかと思って、ほとんどFacebookには書いていなかった。書いていれば開けなくなって書けないことが、社会と隔絶されていた拘束時代の精神的な苦痛を思い出させるものがあると感じたからだ。
しかし、なぜ、こうなるのかなぁ?