アベノミクスの危うさは、すでに各方面から指摘されているが、英国の経済紙も批判的な記事を書き始めたらしい。
金持ちを豊かにすれば、やがてお零れが貧乏人に流れて落ちてくる、という理論は、そんなまどろっこしい政策より、直接に貧乏人を豊かにすれば良いのだから、政治政策として正しいわけはない。
今日の新聞には、また原発を電力の20%にすると言う政策が発表されたとの記事があった。まあ経済産業省は、やがては経済界に天下りする連中だから、その甘い汁を可能な限り温存したいのだろうが、狂っている。
先憂後楽と言う言葉がある。今、頑張って後に楽をする。今を生きる人は後世のために、今ある世界を大事にする。当然のことだ。
アベノミクスで莫大な財政支出を行って、今が良いように見えるが、お金持ち儲けさせた付けは赤字国債、国の借金として国民に残される。原発を稼働させて今は良くて見えても、やがて廃炉解体での巨大な資金を必要として国民の負担になる。人間を滅ぼす放射能がだけが問題ではないのに、それを素知らぬ顔で「安い電力」との虚言を語る輩の神経が判らない。
この日本は、こんな国だったのかねえ。