桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ノーベル平和賞

2010-11-30 | Weblog
中国の反体制活動家の劉氏が受賞したが、中国政府の反対の妄動は尋常ではなかった。まあ中国政府にすれば、自分たちの政治に反対する者を平和賞者にするのは、自分たちが平和な存在ではないと言われるように思うのだろうが、民主主義とは自由な思想を許すこと。自由な思想も行動も許さないことで成立する独裁社会主義風国家である中国とは、そもそも議論の端から食い違っている。
今、中国は凄まじい発展を遂げている。世界を動かす経済力を持ち始め、政治的な影響力も強くなっているが、共産主義風独裁は、自由は力で押さえ付けるけども工業などは野放し状態で発展に任せているように見える。これも怖いね。
規制されない工業が生み出す公害がでのようなものかは、すでに日本は体験しているが、その何倍もの人口が公害を作り出したらば中国だけの問題ではなくなる。ゴビ砂漠の黄砂でも飛んで来る日本、最初に被害を受けることになるかも知れない。
ノーベル平和賞の騒ぎは、その圧力で受賞式に参加しないと表明する国が現れるなど、色々と教えてくれたが、一人の反体制活動家に牙を剥かなければ危うい独裁国家の脆さも教えているね。

96歳

2010-11-30 | Weblog
上野駅に行商の人がいた。大きな荷物を置き、ベンチに座る女性に、昔の母を思い出したが、母は、何時も朝早くに家を出ていた。一番列車だから、商品の仕入れなどもあるし、午前4時ころには出ていたのかも知れない。寒い季節の朝、どんな思いだったのかと考えると、全く親孝行らしきことすらもしないままだったことや、今の立場になったことが悔やまれる。
ベンチに座るオバサンの毎日が満ち足りたものだと良いなぁと思いながら、母を思い出したが、今、母が生きていれば96歳になる。

FIFA

2010-11-30 | Weblog
サッカーのワールドカップはオリンピックに並ぶ世界のビッグイベントだ。開催地を決めるのも各国が競争だし、招致をめぐる悲喜劇がある。
先般、イギリスのマスコミが囮取材を行って開催地決定投票権を持つ委員が賄賂を要求する場面を報じた。多分、あるだろうとは思ったが、露骨に金を求める姿を見せられると、やはり金かとゲンナリする思いだった。
この委員は資格を停止され、近々に残る委員の投票によって開催地が決定されるが、絶対に賄賂を貰っている委員は、この二人だけではない。何しろ、開催地には数百億になる利益がもたらされるビッグビジネスだ。金が絡まない訳がない。金が総ての世の中、俺みたいに金がなくてスッキリと生きられるのは幸せかも知れないね。

完成

2010-11-28 | Weblog
俺が最後に裁判官に話す内容を、先日から文章にしていたが、何とか出来た。
言いたいことが沢山ある中、何とか短く纏めたいと考えたが、原稿用紙にすると10枚程度になってしまった。
もう少し短くしたいが、これ以上は切りようがないので、後は読んで貰って判断して貰うが、裁判が楽しみになって来た。

救援会

2010-11-28 | Weblog
全国には沢山の支部があり、昨日は秋流支部というところの支部大会に招かれて行った。
東秋留という駅を降りたらば、予想以上に辺鄙な駅で、駅員もいないし、駅前には、タクシーが何台か並ぶ程度の広場しかなかった。会場は運動公園に近い場所で、約束の時間より、かなり前に着いたので歩いて行ったが、人家の切れた辺りは、懐かしいような畑が並ぶ田園だった。
鮮やかに紅葉した山並みもあって、なかなか素晴らしい土地だった。
大きなJAの販売施設があったし、運動公園も立派だし、会場の集会センターも綺麗で、駅の侘しさとは違い豊かな街だった。
支部大会は参加者が27名。俺話は、何時も通りだったが、聞いて下さる方は、大変に喜んで下さった。
終わった後、違う会場で交流会をし、水戸に帰った。

忘年会

2010-11-27 | Weblog
昨夜は、異普奇会の忘年会だった。1ヶ月早く行うのが恒例だそうで、いち早い開催だった。
参加者は100名を超えて会場一杯の人だったが、最初に俺と菅家さんが挨拶をした。
盛り上がっが、途中、民主党から立候補し、今度は自民党から出るという女性と議論になった。中小企業のために力になりたいと言うが、党をふらつく姿勢が納得できないし、つい言葉強く言ってしまい、不興を買ってしまった。また、帰りぎわ、菅家さんは無実だが、他は冤罪とは認めないと言う人がいて、それは貴方が無知だからと言ってしまったし、布川関係者とも激論。楽しかったが、色々あった忘年会になった。

宝くじ

2010-11-26 | Weblog
数寄屋橋の販売所は、例年、長い行列になり、我々の宣伝のときも並んでいるが、今日もガード下に近くまで、列はあった。
まさか写真は撮れないよね、宝くじの列。

イルミネーション

2010-11-26 | Weblog

久しぶりに銀座の夜を歩いた。まだ寒さを感じるほどではないが、行き交う人は足早。忙しげに行き、さすがに東京。さすがに銀座だ。
もうイルミネーションは師走、クリスマスの華やかさだった。
一枚は数寄屋橋交番。一枚はミキモト。

学生

2010-11-26 | Weblog
今日は、早稲田大学の学生から取材を受けた。
女性4人、男性2人。可視化問題での取材だった。
事前に検察に取材をして来たらしいが、可視化に反対する警察や検察の意見の間違いを指摘したらば、そう言ってましたと笑った。
カメラがあると素直に自白しない、捜査官はプライバシーも話して心を開きあって自白をさせるからカメラは合わない、暴力団は復讐されるから話さなくなり、事件解決できない、そんな理由だが、カメラがあるから自白しなくなる根拠、データは存在しない、その理由は成り立たない。プライバシーなど、それを話さなければ自白を得られない論及など、全くないし、プライバシーを話さない説得技術を学べば良いだけ。暴力団のことは、それだけは切り離せば良いだけのこと、一般的に可視化を反対する理由にならない、と、俺の持論を話した。俺に会ってから検察に行けば反論できたねと言ったらば、そうでしたと笑っていた。
若い人たちの真面目さに向き合い、自分の体験や思いを話せるのは幸せなことだ。

ドキュメンタリー

2010-11-24 | Weblog

昨日の上映会には150名を超える人が来て下さった。
感想文を見れば、長い158分だが、皆さんが布川事件の闘いにあった様々な思いを共感を持って見て下さったことが判り、俺は幸せな男だと、改めて思う上映会だった。