桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ショージとタカオ

2012-04-18 | Weblog
映画、ショージとタカオを作った井手洋子さんが本を文藝春秋社から出版する。映画と同じ題名の本だ。
出版社から贈られて読んだが、映画と違って、また面白い。
俺に言わせると、物足りない部分もある。特に、俺と杉山の確執と、そこから生まれていたモノなどは、余り深く書かれていないせいか、違った記述もあったし、もう少し詳しく書いた方が面白かったと思う。しかし、面白く読めた。
今、俺が書いている「我が闘いの記」も、もうすぐ終わるが、布川事件に興味を持たれる皆さんは、ぜひ井手さんの本を読んでください。

田代政弘再び

2012-04-18 | Weblog
嘘の「捜査報告書」を作成した田代検事、どうやら不起訴の無罪放免で落着らしい。いいねえ検察官は、その職務に絡んで出鱈目の捜査報告書を作っても処罰されない。本当にお気楽な商売だ。
検察庁がたらたら言っている不起訴の言い訳はどうでもいい。どうせ検察庁などは、このようなことしか出来ない連中の集まりなのだから。でも田代本人の言い訳が傑作だから一言書きたい。「勾留中に石川議員が話したことや、保釈後に著書の中で言っていることが記憶にあり、混同してしまった」と語るが、これが犯罪者特有の言い訳で大嘘だ。
まさか石川さんが録音をしているとは知らずに、「石川が書籍に書いたことを俺の前で話したことにすれば有罪にし易い」と考えて捜査報告書の記述としてでっち上げたのだ。「どうせ石川は自分で書いているのだから嘘のはならない」とまで計算したはずだ。それなのに抜けぬけと「勾留中に話した」と、あくまでも直接に聞いたこともあるように語るところなど、恥ずかし気もなく嘘を語る一般の犯罪者と同じだ。
検察官と言うのは、本当にどうしようもない嘘つきの集まりだよねえ。