桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

本州

2008-09-30 | Weblog
札幌に「寒い」とメールが来ていたから、どんなモノかと思っていたが、羽田に着いたら汗をかいた。
全く気候が違う。湿気があるせいか、肌はベタつくし、暑いとさえ感じる。
やはり北海道はいいなぁ!

裁判員制度集会

2008-09-29 | Weblog
昨日は集会だった。
東京から江川紹子さん、北海道大学の白取祐司教授。それに俺とコーディネーターの川上有弁護士。
江川さんは延期論者で、白取教授は、どちらかと言えば、やってみよう派。俺は、やるべき派だったかな。約2時間半。裁判員制度にある問題点を含めて議論を重ねた。江川さんは、死刑判決に係わる一般人の精神的な負担を主点に、更に犯罪者の罪を犯すに至る経過など、事件の背景や本質が現れない拙速裁判になる恐れを加えての延期論だと言われた。俺は、冤罪者として、公判前整理手続きなど、危ういやり方だが、一般人の当たり前の感覚、例えば税金を使って集めた証拠を検察官が独占し、しかも弁護人に見せない、法廷にも裁判員にも見せないのは、どう考えてもおかしいなど、必ず当たり前が当たり前に公開されるようになり、改善されるだろう必然を確信しての賛成を語った。ただ犯罪被害者の言葉は、誰の言葉をも撥ね除ける力があるように、冤罪者の言葉として、余り強くは語らなかった。

休息

2008-09-27 | Weblog
昨日は予定無し。
自転車を借りて羊ヶ丘展望台へ向かった。でも、札幌は道路表示が不親切だね。豊平川を渡ってからが判らなくなり、断念して帰って来た。でも豊平川の河川敷道路を走り、中島公園でラーメンとトウモロコシを食べた。
ゆったりして充分な休息になった。

裁判員制度

2008-09-27 | Weblog
昨夜は反対の集会に参加してみた。
最初の話、新潟弁護士会の高島章さんを聞いたら、もう充分な思いになり、帰って来た。
高島先生は、基本的に裁判はプロがやるべきだと考えている。素人が裁判に係わるべきではないと言う考えと感じたな。だから、裁判員制度にある欠陥ばかりを言う。そして、利点は「やってみなければ判らない」と言う。
冤罪と闘う俺に言わせれば、プロ、裁判村の感覚こそ、裁判を堕落させて来た。真偽を判断するにプロも素人もあるまい。
会場に来た人がどう思ったか判らないが、俺が話したかった。

旭山動物園

2008-09-27 | Weblog
昨日は、夜に集会の打ち合せの他は用事無し。天気が下り坂と言うから、予定を前倒しにして旭山動物園へ行った。
札幌から高速バス。完全予約だが、二台が運行されて70名くらいが参加したろうか。
大体、3時間くらいの見学時間だったが、何度も見たくなる動物たちだった。自然の中にいる感じ。
山の斜面にあるのもいい。視覚的、感覚的に刺激を受けるのか、小さな動物園だが、楽しさ、面白さが沢山詰まってる場所だった。
しかし、人が多すぎる。我々が帰る2時過ぎにも、まだまだバスが来ていた。

クレーム

2008-09-24 | Weblog
同行した先生から、鬼岩温泉の件でクレームが入った。大事なことを忘れていると。
あの辺りの名物、名品、土産物の中に、中津川の栗キントンがある。同行の先生が買い求めたのを帰りの車中で食べたが、あっさりして質感があり、栗そのものの素朴な甘さが味わえる、なかなかのものだった。
その紹介を書き忘れた。
更に、話ではなくて、記念講演だともクレームが入った。自由法曹団岐阜支部30周年の記念講演、それが正確な名称ではある。
それに招かれたのは大変に凄い、有り難いこと、とも言う。そうだよね、本当に有り難い話だった。
でも、俺のは話、講演とは言わない。沢山の資料を準備して体系的に話した弁護人の話は講演に相応しくても、俺のは言わないから、つい、そう書いてしまった。
岐阜では弁護人の記念講演と俺の話をしたと訂正しておこう。
序でに、栗キントンは美味いよ。ぜひ皆さんも覚えておいて下さい。

北海道

2008-09-24 | Weblog
今朝の北海道は気温が低いと報道された。タートルに厚手のジャージ。東京では暑過ぎる服装だったが、北海道は予報通り。でも、この服装では、少し暑い感じだった。
まだ札幌は夏の装いの人も多いが、そんな人は肩を窄めたり、腕を抱いたり、肌寒そうにしている。気温は16度だとか。
明日、土曜日のシンポジウムの打ち合せがある他は用事無し。疲れを蓄めないように、ゆっくり休むことにする。
北海道への1時間ほどの飛行機。慣れたのか、アッという間に着いた感じだ。ジュネーブも、こうならばなぁ。

鬼岩温泉

2008-09-24 | Weblog
きっと知らない人の方が多いだろう。初めて聞いた俺も、地元のタクシーに乗って聞いたらば、今は近在の者にしか知られていないだろうとのこと。
多治見に迎えてくれた人の車で向かった温泉は、山に向かい進むと工業団地などもあり、結構車も人も多かった。鬼岩温泉は広い道路が続いたまま行くと前触れも無く道路脇に現れた。温泉街の案内にともなって入った道は、いきなり目の前に派手なラブホテルがあった。そして、擦れ違いが無理な道路を行った先に、その旅館があった。
ロビーで今日の参加者と挨拶したり、話したりした後、支部総会から布川の話になった。
同行した若き女性弁護士は、新幹線内でリハーサルだと、資料を括って話していた。たどたどしいと言うか覚束ないと言うか、口が巧くて歌も上手いど自称する俺からすれば、かなり不安を感じるモノだったが、本番はバッチリ。さすがだった。同業者を相手で緊張したらしいが、一生懸命さも伝わり、長い闘いの経過を上手く取捨選択した内容で良かった。俺は、少し時間が短かったが、まあそれなりに。
その後、支部の話し合いの席は遠慮してロビーで懇親会を待っていたが、旅館を探索して驚いた。飛騨木曽川国定公園になっているらしく、源流に近い木曽川なのか、激しい渓流音の川を跨いで旅館の渡り廊下があり、両岸に沿って離れみたいに宿が作られていた。もう薄暗くて携帯カメラでは写真を撮れなかったが、露天風呂や読書室など、どこも自然の空気に満ちていた。渓流音を聞くだけで癒される思いになり、宿泊出来ないのを同行者と嘆いたが、その後の懇親会が、また残念!帰りの電車まで、僅か20分くらいしかなくて上手い料理を食べきれず、あの飛騨牛の後にどんな料理が出たろうかと、後ろ髪が引かれた。持っていった書籍やCDなどを紹介する時間も持参したカラオケで唄う時間も無かった。「最高裁で勝利したら、今度は、ゆっくり来てもらえるように、また呼びます」と言って貰えたので、その日を楽しみにしよう。
同行の先生はキリスト者で、彼女の望みに付き合って行った多治見の修道院も良かった。木造の礼拝堂には祈りの清潔感が溢れ、マリア像に祈る彼女の姿には、実に清らかな美しさがあった。
北海道行きをずらしての岐阜だったが、そうした価値のある1日だった。

ドジ

2008-09-23 | Weblog
今日は岐阜の鬼岩温泉へ行く。自由法曹団岐阜支部総会。今夜の帰京は遅くなるし、明日からの北海道行き準備もあって、昨夜からバタバタした。
今朝は東京駅9時、と思った。だから自宅近くのバスは6時47分。朝飯に朝風呂となれば起床は5時半。まあ何とかこなして汗を流しながらバス停へ。
ところがバスは来ない!
良く見たら日曜・休日は運休だょ、バカヤロ~!
急いで駅に向かって歩き始めたら、突然、今日の同行者、三浦弁護士の声が蘇った「桜井さん、10時ではどうですか?」。
9時は明日の羽田空港。今日は10時東京駅だった。ったく!ドジの2連発。
良く確かめる、とは思うけど、これが俺には難しい。パッ!と物事から思い込んでしまう。日本だからいいが、来月の外国では困るかも知れないね。少し考えるかな。

弁護団会議

2008-09-23 | Weblog
昨日は弁護団会議。その前に最高裁前での統一宣伝があった。当然、俺も参加する予定が、先夜、成田線の電車内に車の鍵を落としてしまった。その保管期限が今日と言うことで取りに行き、宣伝は不参加になってしまった。
今日の会議には、布川のドキュメンタリーを作りたいと、長く撮影を続けているIさんも来た。来年には作品にしたいらしいが、どんなモノになるか、最高裁での結論も遠くないだけに期待したいし、楽しみだ。
会議は、何時も通り。特別抗告に対する反論の内容を検討したが、検察のような恥も外聞もなく最高裁の誤りに縋り付くごとき主張ではなく、格調高く厳しくということでの意見が交わされた。何人かの先生が書かれた反論は我が意を得たり、さぞ書いてる先生も気持ち良かろうと感じた。
立教祭の二人の学生も参加したが、どんなことを感じたやら。