桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

嗤い者

2018-09-30 | Weblog
国連総会が開かれているが、世界の嗤い者になっているトランプの姿が放映されていたな。
トランプアメリカの偉大な成果を誇ったときに参加者が嗤い、トランプ自身も笑うしかない姿だ。
我らが総理大臣も、またやったね。
それは総理大臣だからと言って読めない漢字はあるわな。
安倍晋三さんにしても麻生太郎さんにしても大学へ行ったようのは、別に勉強じゃなかったんでしょ。
片や岸信介の孫、片や吉田茂の孫。それでご入学。でしょ?
満足な学力が無ければ読めなくて当然だ。別に、それを茶化したり、あざ笑う必要も価値もないよ。
でも、安倍晋三さんは嘘付きな上にだからなぁ。
トランプと同じに世界の嗤い者であることは間違いないよな。

東住吉事件国賠裁判

2018-09-30 | Weblog
国賠裁判仲間の青木恵子さんの裁判を傍聴に行った。
東住吉事件はホンダ車のガソリン漏れが原因で、屋内駐車場にあった風呂釜の種火に引火した自然発火を放火と誤認した警察が、本来は被害者である朴さんと青木恵子さんに「放火した」と自白させた冤罪事件だ。
今回の裁判では、起訴した検察と警察は、2回の火災実験を行っていたこと。しかも、弁護団と裁判所には内密に行った実験は、火災原因となった風呂釜の種火を用意しなかった上に、ガソリンを2度に分けて撒いたり、火を点けるのに長い棒や火を点けた物を投げ付けたりしただけで、朴さんの自白にあるような「ターボライターで火を点けた」実験は行わなかったそうだ。
科学的な事実を無視して自白だけで強引な犯人作りをする警察と検察の面目躍如たる実験だ。
もし、このときに現場状況を再現した実験を行っていたならば、朴さんも青木恵子さんも、それから20年にもなる獄中生活はしなくて済んだはずだ。
すでに弁護団は、起訴以前と違法行為主張を行い、国の反論を待っているが、反論には、この年末までの時間が必要だと言う。裁判長が「年末の28日に提出されても困りますが」と笑いながら提出日の確定を促したらば、「では、27日に」とぬかした。
思わず、「舐めてんじゃないのか!」と声を出したらば、何だかんだと言い訳した。
たまたま入浴中の娘さんが亡くなり、学資保険が掛けてあったことから、何でも悪意に解す警察が「放火保険金殺人!」と早とちりした訳だが、朴さんの放火自白ガ不可能であることは、警察と検察も判っていたはずだ。だからこそ、2回の秘密実験では、種火を用意しなかったし、ターボライターでの放火実験もしなかったのだ。
ガソリン7リットルを屋内駐車場に撒いてターボライターで火を点けたならば、誰が火を点けても大火傷か焼死する。判っていたから、やれなかったことは、普通にガソリンの性質を知る一人ならば理解出来るだろう。
こんなことをしながら、まだ警察も検察も朴さんは青木さんを冤罪被害者にした責任を認めない。
間違ったらば詫びるのが人間じゃないのか!
結局、警察も検察も、総てが自分の責任にはならず、税金を使って抵抗し、責任も税金で支払うことになり、冤罪被害者を作った個人は無責任で済むからダメなのだ。
「科学的事実を無視して冤罪事件を作った司法関係者は、その行いで冤罪被害を被った者と同等の罪を得ることとし、更に冤罪被害者に対する賠償責任も負うものとする。なお、賠償責任は、当事者の死でも免れないものとして、その遺産をも賠償責任の対象とする」なんて法律が出来たならば、今回の法廷で裁判をバカにしたような態度をしめす検察から来ている国の代理人の態度は変わるだろうなぁ。

広島カープ3連覇❗

2018-09-27 | Weblog
広島カープが優勝した。巨人以外で初めての3連覇だとか。
おめでとう🎉
走攻守、そして投。総てが圧倒的だった。
広島カープの素晴らしさは、その育成にある。巨人や阪神などのように他人の花を金でむしり取るようなことはせずに、確かな育成力で育てては勝つのだから、ホントに素晴らしい優勝だし、3連覇だと、心から祝福したい。
優勝チームには、必ず泥だらけになって若手の模範となる選手がいる。広島カープには新井だし、パリーグで首位を走る西武ライオンズには松井だ。
どちらも引退を表明したが、今シーズンは出番が減る中で黙々と練習に励んでいたそうだ。
こういうベテランがいるチームは強いし、強くなる。
我が巨人にもいるが、このベテランは一生懸命さがない。何しろ、試合前のアップなど、満足にやらないのだから見苦しい。あの両国国技館向きの腹には、見苦しい姿勢が詰まっているのだ。億の金を貰うアスリートの腹があれでは、とても若手の範とはならないし、見習えば手抜きにしかならないのだからチームが強くなるはずもない。
負け越しチーム揃いでクライマックスシリーズもないものだか、広島カープには、堂々と蹴散らして日本シリーズで戦って欲しいと願っている。
広島カープファンの皆さん、おめでとうございます!

野球練習

2018-09-27 | Weblog
今週は、ホントに久しぶりに野球の練習に行った。
雨模様だったせいもあり、参加者は13名。1カ月以上行けなかったから、会うなり「生きてたの?」なんて言われてしまった。
ある人からは、「桜井さん、読売にカラーで写真を撮るように言ってよ」と言われた。
最終回意見陳述の記事は写真付きだったからだが、何人もから「今度、歌を聴かせて」とか「どんな歌を唄うのか」とか、あれこれを質問された。
俺が国賠裁判をしていることは、もう大体と人が知っているみたいだが、それでも仲間として受け入れて貰えるのは嬉しい限りだ。

同級生の他界

2018-09-26 | Weblog
先日、また同級生が亡くなったと知らされた。
中学校のとき、喧嘩した相手だった。
俺は、余り喧嘩は好きでなくて殴ったり、喧嘩をした記憶は4回くらいしかない。殴っちゃ後に喧嘩したとだから、正確に言えば3回だ。
今回、亡くなったフミオとは、やるか、よしやろう!となった、唯一の喧嘩だったなぁ。
昼休み、フミオとやり、タイマンで何発か殴って終わり。また放課後!となったが、なぜか放課後は、立ち会っていたノリオが相手になり、後ろからフミオの2対1。
後ろを振り返ったときに殴られ、俺は、俺は左目にアザ。
喧嘩しても冷静な俺だが、これにはアタマに来て、近くあった棒を持って立ち向かったらば2人は逃げた。
翌日、俺も助っ人を頼み、2人に再戦を要求したが、タイマンのはずを2人でやったことを恥じたのか、俺の助っ人に詫びて終わったのだった。懐かしい思い出だ。
普通、喧嘩したら不思議と仲良くなるが、フミオとは、そうはならなかった。
卒業後、全く会うこともなく、俺は、長い塀の中。再会したのは5年末ほど前の同窓会だった。
「おう、ショウジ!久しぶりだなぁ」と、フミオは大声を上げた。俺も久しぶりと言って握手したが、「もう少し暗い顔をして来るかと思ったよ」だって。「何で暗い顔をしなくちゃならないんだよ。疚しいことはないよ」と言ったらば、無言だったっけ。
もう1度、ゆっくり話して飲みたいと思った俺は、翌年、電話したが、
声が再会を拒否していた。
それっきり、次からの同窓会に来ることがなかったフミオ。
なぜか気になる、もう1度話したかった奴だった。
125名だった同級生。これで29名の物故になるだろうか。
みんな、長生きしてな!

狂気の沙汰

2018-09-23 | Weblog
杉田水脈発言を巡り、新潮社が杉田弁護の特集雑誌を発行して物議を醸している、
中でも小川榮太郎とかいう男の書いた内容が素晴らしい。
俺は読む気もないし、読みたいとも思わない。読む価値もないだろうが、杉田発言の自由を守る例えとして「痴漢にも触る権利がある」と書くらしい。
この男、誰なの、馬鹿なの?
肩書があったと思うが、新聞広告で見ただけだし、馬鹿な奴と感じて呆れてしまい、それ以上に確認する気になれなかった。
麻生太郎がセクハラ罪というのはない!と語ったときも犯罪と同じように守るべきモラルが大切なのか人間社会と理解しない、政治家麻生太郎の無知に呆れたが、小川榮太郎とかいう、こんな男が肩書きを付けて存在する日本は、ホントに素晴らしい国家だ。
痴漢にも触る権利?
何だ、それ?
犯罪者に犯罪を犯す権利など、あるはずがない。
この小川榮太郎も、もちろん安倍晋三応援団の一員だ。
国家財産をお友達に安価で引き渡す安倍晋三の犯罪行為に無感覚で要られる輩の言論犯罪は、何れ国家に裁かれる。
国家は、今だけ存在するものではない。日本の歴史だけを見ても判るはずだ。平清盛も生きていた、頼朝もいた。信長、秀吉、家康もいた。明治天皇から昭和天皇の時代もあった。今、天下は安倍晋三で動いているようだが、それもウタカタなのだ。
そして犯罪を犯した施政者は、必ず裁かれるのが現代社会なのだ。
圧倒的多数が命の価値を見出しかねていたろう日本の過去の歴史で、あの世に救いを求めて現世を耐えて生きる庶民が多かったのだろうが、今は違う。安倍晋三独裁政権みたいな日本だが民主主義国家なのだ。 
人の命が尊ばれ、独りの命が大切にされる社会に進むのが人類の歴史だ。紆余曲折はあれ、これまでの人類は歩みを見れば、それが確信できる。
小川榮太郎のような曲学阿世は、必ずや社会に裁かれるよ。

あぁ報知新聞

2018-09-21 | Weblog
俺の報知新聞読歴は、もう何年になるだろうか。
高校を中退して働き始めたときから読み始めているはずだ。56年くらいになるかな。
途中、拘置所にいたときは読めなかったこともあるが、千葉刑務所でも読めたから、まあ長い愛読者だ。
今も毎日、必ず購入しているが、顔見知りになった売店のオバサンが「報知新聞、売れないの」と嘆く。この前など、夜、帰宅したときに買ったらば「今日は2部だけ!」と言っていた。何でも「負けた試合など、見たくない」と買わないらしい。
ここが巨人ファンと阪神ファンの違いだな。
阪神ファンは勝とうが負けようが、愛するタイガースだとしてデイリースポーツを買う。どちらが真のファンかは言うまでもない。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし!と言ったのは野村克也だったか。
巨人の負けは、当然に理由がある。監督の無能だ。きっと来シーズンも不思議でない敗戦を重ねるだろうが、今の報知新聞の売れ行き不振を思うと、シーズン途中で高橋由伸辞任となるのではなかろうか。

イ・ジョンミさんコンサート

2018-09-21 | Weblog
昨夜は日暮里のホテルで、イ・ジョンミさんのコンサートだった。
俺はイ・ジョンミさんを知らなかった。たまたま水戸翔法律事務所友の会で、どなたかを総会に招いて唄って頂こうとなったとき、獄友バンドのお一人としてご協力くださっているジョンミさんにお願いしたことで知った。
ジョンミさんは声楽を学ばれた正当派の歌手で、その声の柔らかさ、涼しさ、美しさ、深さは格別だ。
昨夜、その歌声と同じに美しい立ち姿でのステージを観て、改めて、その歌手としての力量を知った。
一緒にステージに立った演奏家が、また良かった。
ピアノ、ギター、バイオリン、ベース。一体になく重厚な音は、ジョンミさんの澄んだ歌声とマッチして、時を忘れて聴き入り、本当に時間が短かった。
ゲスト出演が小室等さん。
熟練の歌声と言うか、歳を重ねて、なお純なものを語る小室さんの歌も、実に良かった。
コンサートだけでも十二分に満足したが、その後の打ち上げでも、客席に来ておられた獄友バンドの坂田明さんなどと飲み、語り、至福の夜だった。
イ・ジョンミさんコンサートには異質だったが、西村社中と呼ぶのだろうか、西村派と呼ぶのだろうか、能を演じる方が出演されたのには驚いた。笛、太鼓、鼓、謡い、血が騒ぐ感じだったなぁ。

キネマの神様

2018-09-21 | Weblog
昨日は、新宿紀伊国屋サザンシアターへ芝居を観に行った。
青年劇場のキネマの神様。
青年劇場の芝居は、うん芝居だ!とするような内容が多いけども、キネマの神様は違った。
地方の古い名画座を舞台として老人と少年の人間的な復活をテーマにした芝居だったが、映画鑑賞とギャンブルを生き甲斐にした老人が映画批評書くことからネット社会によって著名なアメリカ映画批評家と映画批評論争が始まり、そこにパソコンだけを生き甲斐とする引き篭もり少年が関係し、やがて社会的な反響を巻き起こして斜陽名画座の復活、そして新たな生き甲斐を得た老人と少年の復活を描いたものだった。
名もない老人の映画批評が世界的に成り得るネット社会を取り入れた描き方が目新しくて、観客席を歩く行商者の存在が、上手い場転換と息抜き笑いを生み出していたし、客席に涙と感動を残す芝居だった。

熟睡

2018-09-20 | Weblog
昨夜は9時前に寝てしまった。
何時も通りに缶チューハイとコップを冷凍庫で冷やし、アイスチューハイと日本酒を1合くらい飲んだろうか。
9時前なのに猛烈に眠くなり、2階に上がった。
すぐに眠り、トイレに目覚めたのは2時40分ころ。階下で寝ていたクーを撫でてやり、また2階に上がって寝たが、普段は、こうして起きると、もう眠れなくなるのに、今朝は違った。
それから夢を、何回か見ては目覚めたが、それでも朝の6時半ごろまで眠った。
再審裁判に較べれば国賠裁判は気楽な闘いとは思っているが、それでも背負っているものがあると知らされた。結審で安堵したんだな。
まだ闘わなくはならない俺だと認識しているが、でも、この国賠裁判が終わったらば、少しは休みたいなぁ。
そんなことを思う今朝でした。