桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

狭山事件集会

2018-10-31 | Weblog
今日は、年に2回ある狭山事件の日比谷野外音楽堂での集会だ。
俺は、小室ゆいさんから「10分ほど唄って」ということも加えて参加した。
今、台湾から来ている死刑冤罪者の徐自強さんは、台湾の冤罪救済組織の人と一緒に来て、石川一雄さん、袴田秀子さん、菅家利和さんと対談した。その後、集会でも組織の人と一緒に連帯挨拶!
俺は12時半からのミニコンサートで10分ということだったが、音響とは打ち合わせていたが司会の話が長くて慌てたなぁ。でも、本番の集会にはギリギリに2曲を唄って終わらせた。
集会で連帯挨拶。デモ。冤罪仲間として狭山集会に、今回も参加した。
台湾ならば狭山事件は検察が再審請求をして無実になる事案だ。
何としても再審開始決定に!

冬が見えた

2018-10-31 | Weblog
昨夜、水戸で集まりを終えて外に出たらば寒さを感じた。
証明の外れた薄闇には、もっとも冷たい空気が潜んでいるように感じて、そこに待ちわびている冬の姿を見た。
今日は狭山事件の集会。俺も参加するために、俺にしては早い時間の8時過ぎに外に出れば、朝風呂に入ったのに、やはり寒さを感じた。
もうすぐ冬だ。獄中の仲間たちには辛い季節だ。せめて無実を晴らす希望の温もりだけは感じられるようにしたいなぁ。

大井町ライブ

2018-10-30 | Weblog
昨夜ははキュリアン小ホールでノオ・モア・エンザイと題するライブだった。
ゲストに、小室等さん、イ・ジョンミさん、中川五郎さん、小室ゆいさん、キンちゃん、竹田裕美子さん。その1部も素晴らしかったし、田中泰子さんの朗読、ピアノの鈴木光介さん、それに俺の歌だった2部も盛り上がった。
230人くらいの方が来てくれたのだろうか。
最高裁5事件支援チャリティーコンサートだった、そのカンパ額も28万円を超えた大成功だった。
楽しかったなぁ、嬉しかったなぁ。
俺に出来ること、俺にしか出来ないことで仲間たちの力になれるのは、本当に嬉しい限りだ。
ご協力くださった皆さん、ゲストの皆さん、有り難うございました!

清水潔氏の本

2018-10-29 | Weblog
「南京事件」を調査せよ、を読んだ。
日本テレビで素晴らしい番組を制作された清水潔さんは、その取材経過などを書かれた書籍を出している。
「真犯人はそこにいる」は、足利事件として有名な事件を調査した結果、真犯人を発見したことを書いていて衝撃的だが、その事実を無視して真犯人を逮捕しない警察の抱える深い闇をも教えてくれる。
南京事件を調査せよ、は、日本国内では幻とか騒がれる日本軍の虐殺行為を、あらゆる方面から調べたものだ。安倍晋三や取り巻き、それにネット右翼は嘘だと主張する南京虐殺は事実だ。あった。
当時の南京市には20万人しかいなかったのに30万人が殺されるはずはないとする南京事件を幻とする反論は、問題は市内だけではなく、南京市周辺や南京市に至る戦闘経過で捕虜にした中国人をも殺害した事実が書かれいる。
今も続く日本官僚の得意技である公文書抹消行為は、この南京事件でも行われていて、その大虐殺の中心的な2日間の文書が欠落する事実を見せられると、日本人であることが哀しい思いにさえなる。
どのような事実も消せない。消えはしない。人間であれ、組織であれ、犯した過ちを素直に認めなければ、何も始まらないし、生まれないのだ。
南京事件を調査せよ、は、その事実を幻と思う人は、必ず読むべき本だ。

台湾の司法

2018-10-28 | Weblog
台湾の司法の現状を聞いた。
先に台湾イノセンスプロジェクト総会に招かれて行き、日本よりも進んだ人権感覚と冤罪撲滅の意識を知ってはいたが、思っている以上の現実を知り、愕然、呆然たる思いになった。
1982年、初めて拳銃を使った銀行強盗があり、犯人が逮捕。検証のときに橋から飛び降りて自殺した。しかし、その直後に真犯人が逮捕された。
これから台湾司法の改革が始まったそうだ。
警察の取り調べ全録音、弁護士立ち会い、24時間で身柄は送致され、そのときには証拠閲覧権もあるという。再審請求になれば、その事件の記録、総てを閲覧することも出来るとか。
問題は、警察から検察に送致される記録の漏れだというから凄い。
何か問題が起こるたびに法律改正が行われたそうだが、「なぜ法律改正が出来るのですか?」と聞けば、「冤罪だから。それを正すのは当然という空気」なのだそうだ。
日本のように再審で無罪判決があっても「それでも有罪であることは変わらない」と嘯いたり、「再審で無罪判決になったのは証拠を出し過ぎた。以後は出さないようにすり」などと言う検察と違い過ぎるし、社会の意識も違うのかも知れない。
再審で無罪判決があるたびに可哀相に!と同情し、他人の不幸で蜜の味を舐めるだけの社会。
果たして日本の司法は台湾司法に追い付けるのだろうか。
冤罪を作る警察と検察が立法府を牛耳り、冤罪や人権問題に惰眠を重ねる政治家たちを思うと絶望的だが、やるしか無い。冤罪仲間たちが獄中で苦吟し、泣かされている。多くの冤罪被害者は絶望に沈黙している。証拠を捏造するな、証拠を隠すな、自分の裁判の証拠を見せろ!
当たり前が通じる日本司法にしたい!改めて思う台湾司法の勉強会だった。

人間で心

2018-10-28 | Weblog
法律は、何のために、誰のためにあるのか。
当たり前だが人間のためにある。人間が集団で生きて行く上で、他からの理不尽な力で道を曲げられたり、想いを歪められたり、傷付けられたり、損害を被ったりしないように守るために法律はあるはずだ。
自宅内の駐車場にある車からガソリンが漏れ、その駐車場に会った風呂ボイラーと種火に引火して自宅が火事。入浴中の子供が亡くなった。
ところが、子供に学資保険が掛けてあったことから「親の放火、保険金殺人」とされて20年も刑務所に入れられたが、ガソリン漏れの自然発火と証明されて無罪になった。
ホンダ車でガソリン漏れの欠陥を訴える裁判をしたらば、「もう20年の時効が成立しているから裁判はダメ」と判決が出た。
これ、正常な感覚?
確かに法律の時効は20年だ。だから、はい時効ですよ!となるのかも知れないが、この再審で無罪判決を受けるまでは、裁判を起こしたくても出来ないよね。ならば、20年の刑務所生活の間は時効停止。それが人を守る法律なのではないだろうか。
法律の条文通りに判決を書くだけならばロボットに任せればいい。人間が生きるための法律運用として判決をするのが人間裁判官じゃないのか。
警察や検察、会社組織などの力ある存在の言いなりになるロボット裁判官が多くて、ホントに日本の裁判所は、どうしょうもない。

また殺されたね

2018-10-27 | Weblog
大阪で酔っ払いがパトカーで連行されている途中に亡くなった。
たまたま通行人が携帯で動画撮影していたのが放映されたが、6人掛かり。パトカーのシートに押さえ付けた結果、亡くなったみたいだ。
動画撮影者に「アナタのためだから動画は公表するな」とか、警察の脅しがあったり、相変わらずの日本警察だが、これも適正な職務執行でチャンチャンだよな、きっと。
遣りたい放題を警察、やられ放題の市民。警察国家万歳😱

ドラフト会議

2018-10-26 | Weblog
昨日はドラフト会議だった。
クジ引きで選手の球団を決めるやり方は、何年経っても変だと思うが、これが日本だよね。
注目の選手の行き先は、それでも気になり、テレビを見てしまったが、原監督は引き運がない。今年も1番と2番で指名した選手はくじ負けした。1時代を築いた花型選手だったのに、この引き運の弱さは、何だろう。
しかし、ドラフトの面白さは、こうして入団した選手たちの将来は・このドラフト順にはならないということだ。評価通りに成長する選手、成長しない選手。更には評価を覆して成長する選手と、色々だ。
東大に入学する人は、毎年、千人を超えるが、プロ野球界に入れる人は百名ほどだ。ぜひ、今年、入団した選手たちにも頑張って大選手になって貰いたい。
ところで、このドラフトに付いて
元巨人の槙原寬己さんがいい提言をしている。
ドラフトのクジ引きを選手本人にさせる方式だ。選手本人が自分の手で入団先を決めるならば、今よりもスッキリする。
ぜひ、実行して貰いたいなぁ。

恥知らず

2018-10-24 | Weblog
麻生太郎って、ホントに面白いなあ。今日の新聞に、この男は真から抜けてる人間だと思わせる発言が書かれていた。
不摂生で身体を悪くした人の治療費の金を使いたくない、払いたくない、とかって発言は、まあ麻生太郎ならば驚くことはないし、またお坊ちゃまが言ってるわ!だが、外務大臣で河野太郎に対して「常識を勉強しろ」とか言ったらしい。
麻生太郎お坊ちゃまは、自分が常識ある人間だと思ってるから、河野太郎にお説を垂れた訳だよね?
こんなのが自民党政権ではナンバー2。凄い時代だよなぁ。
恥という文字を知らない、読めないのかも知れないが、ホントに恥知らずな男だ。

男鹿半島

2018-10-23 | Weblog
大仙市事件の現地調査に来た後、そのまま帰るのも惜しいから男鹿半島などを回った。
私的な行動を詳らかにする気持ちもないが、寒風山は良かったなぁ。
火山噴火によって築かれたらしい寒風山は、干拓された八郎潟を一望するだけでなく、四方の眺望の素晴らしい山だった。
昨夜の宿も最高で「源泉吹き流し」と書かれた表現がミソだった。文字通りに噴出する源泉が、そのまま浴槽に音を立てて吹き出していた。
日本には、まだまだ俺の知らない素晴らしい温泉があることを教えられた男鹿の温泉だった。