桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

天橋立2

2017-02-28 | Weblog

夜来の雨が上がった2日目だが、結構、雲が多かった。
ゆっくり朝ご飯を食べて、ノンビリと散策に出た。
月曜日だから人は少なくて、撮った写真に人が映らないことが多かった。
対岸では、まず元伊勢外宮と言う籠神社。橿原神宮の空虚サニックス較べれば、遙かに歴史の重さを胎む神社だったが、その近くにある真名井神社の方が、はるかに荘厳さと重々しさが漂う神社だったのには驚いた。朝鮮文化である神社が日本海を渡って伝わり、宮津の地に土着したのが真名井神社だったのだろう。
傘松公園側の股覘きの場所に行ったが、こちら側が股覘きの元祖で源頼朝じゃない、誰かの将軍以来の権力者が来て眺めたところらしい。
更に、バスで上る伝相寺へ。
ここも、まだ冬の続く静寂のある空気が素晴らしい場所だった。
あちらこちらに足を伸ばして、歩いたのは2万5千歩を超えた!
2日目は蟹ではなく、寿司系で、軽く済ました。
少し塩気のある温泉は、かなり気持ち良かった。大浴場に行ったとき、階段を上がった2階級に見覚えのある絵手紙!?
何と友人の絵手紙作家、田口孝夫さんが宿の大女将に送ったモノだとか。北野屋、満足の宿だった!

天橋立

2017-02-28 | Weblog


甲南大学から京都弁護士会での集会を終えた後、まだ見ていない天橋立に行くことにした。
行き当たりばったり!
京都駅では、日曜日なのに天橋立方面に行く電車は満員❗グリーン車での旅になった。
天橋立は、日本三大名跡。さすがに人は多くて、駅から股覘きの場所に上がるロープウェイは待ち人が並んでいた!俺はマタズニ上がれるリフトに乗った。天橋立ビューランドは子供の乗り物などのある遊園地になっていて股覘きの場所も人が一杯!逆さに見て、だからどうということもないし、何枚かの写真を撮って下山。リフトで天橋立を眺めながらは気持ち良かったなぁ。
それから天橋立を散策。潮騒を聴きながらの散策は最高だった。
橋が船を通すために廻る廻旋橋の実演を見て、対岸までの3キロ弱を歩き、船で戻ったが、男女の学生が船が着くたびに、籠に入った何かを陸上げしてる光景が印象に残った。サークル活動の大学生たちが活動費を稼ぐバイトだろうか?と思い、戻って聞いてみると、天橋立で守られている阿蘇海と呼ばれる内海に発生する害する貝を排除するボランティアだったそうだ。余りにも嬉々とした掛け声だったが、それは人様の役に立つ活動への自負の籠もったモノだったのだろう。
雨模様になり始めたので見つけた宿に入ったらば、早々に降り出した。部屋には温泉の露天風呂が付いていて、そこから見る雨に煙る天橋立と阿蘇海は美しかったなぁ。
夜は、かなり奮発して蟹づくし❗🎵💐でも、過ぎたるは及ばざる、だねえ。余りにも蟹、カニ、かにで、最後はウンザリ😅
地元の酒は美味かったし、もちろん蟹も美味かったが、もう少し少ない方が有り難みがあった。

京都弁護士会

2017-02-26 | Weblog
昨日は京都弁護士会の主催する「冤罪と死刑を考える集い」だった。
初めに韓国映画の「7番房の奇跡」。冤罪で囚われる知能障害の父親と娘を物語だったが、娘を庇うために死刑にされ、成長した娘が弁護士になって父親の無実を晴らす内容は自分の歳月に重なって泣かされた。
2部が、俺と甲南大学の笹倉先生が話す死刑と冤罪の話だった。
最後に、ゆらゆら春を唄った。
土曜日の午後だつたが、100名以上の人が参加してくれた。
京都弁護士会では珍しく懇親会後にカラオケの無い夜だつた。

甲南大学

2017-02-25 | Weblog
昨日は、甲南大学の笹倉ゼミの皆さんが構成した模擬裁判に招かれた。
ある冤罪事件を参考にして、甲南大学校内で起きた窃盗事件として、検察班、弁護士班、裁判官班などに別れて、捜査 、弁護、そして訴訟指揮などの役割を文書のやり取りで行ったそうだが、模擬裁判が進行するにつれて引き込まれるほどに見事な構成だったし、素晴らしい演技で、
指導教官として、笹倉先生のご苦労はあったろうが、感動の模擬裁判だった。
甲南大学は、その敷地が巨大な民家のように自然に溢れ、今までに訪れた大学とは違っていた。どこの大学も切り開かれた平地のようなのに、樹木や石も自然のままにあるようで美しい大学だった。
昨年の夏、東京に会ったときもだった月、素直で明るくて楽しい学生さんたちとの時間は、奪われた若い時代を取り戻すような楽しさだった。

監視時代

2017-02-23 | Weblog
公衆の面前で金正男さんが毒殺された事件以降、北朝鮮の国家組織による犯行だとして、多くの報道がなされているが、金王朝の権力に纏わる犯行らしいけども、組織は怖い、人間は怖いねぇ。
自分たちが正しいと思ったらば、何でも行い得るのが人間の狂気だ。ヒットラーのドイツ、天皇の日本、ポルポトのカンボジア、過去の歴史を見れば、決して北朝鮮だけの問題ではない。どこの国でも有り得るし、公衆の面前で証拠を捏造した高知県警、取り調べ中に被疑者を暴行殺害した奈良県警など、日本の警察組織も同じだ。
金正男さんを毒殺した犯人などの真相は、まだ明らかでは無いが、その捜査を見ていると、今は監視社会なのだ!と感じるねえ。
あらゆる場所に設置された監視カメラは、犯行の状況から犯行を監視する北朝鮮工作員、更に、その犯行をサポートした大使館員が空港で工作員を見送るところまで、映像になっていると公表された。
監視する組織が善良ならば良いが、証拠を捏造したリ、人を殺して平然とする連中だと大変だよなぁ。
総ての国民が監視される共謀罪、テロ等準備罪を作ることに賛成する人、意外に多いけど、判ってるのかねぇ。

いやはや!

2017-02-23 | Weblog
民事訴訟では証拠開示命令となる文書提出命令について、東京高裁の決定が出された。
双方を抗告が棄却された。杉山の録音テープの開示命令は維持されたが、俺の嘘発見器記録の開示は認められなかった。
こんなモノかねえ。
杉山の録音テープは「先日、録音テープを使って調べたときに」と書かれた警察調書が裁判に出されている。その調書の日付以前に録音テープを使って調べたことは間違いないし、存在することも確実だ。如何にボンクラで検察官の言いなりの裁判官だって「調書は書き間違い」だとかの主張を聞き入れては裁判にならない。でも、洪水で流出したとかの警察の主張を鵜呑みした判断は、やはりヘタレ裁判官だなあ!と思わされる。
東京地裁の朝倉佳秀さんは、洪水があったし、窓ガラスが破れて流出もするだろう、汚れて廃棄することもあるだろう、と警察の主張を丸呑みだった。高裁では、窓ガラスの破損修理記録を提出出来ずに「窓ガラスの破損は見ていない。警察車両が運び去った」と、長年の主張を変更したにも関わらずに文書提出を命じない。
もちろん、それが無くても俺たちの主張が認定出来るだろうし、裁判的には問題ないのかも知れないが、布川事件が作られた原因を明らかにしたい俺には、全く、理解出来ないし、納得も出来ない。
日本の司法・裁判は、本当に中世だよなぁ。

百条委員会

2017-02-21 | Weblog
豊洲市場の土地取得問題では、いよいよ都議会に百条委員会が作らることになった。
当然だよな。参考人で呼んだとて、あの石原慎太郎が真実を語るはずがない。偽証に罰則の付く委員会でなければ、石原慎太郎や、その取り巻きとして東京ガスから有害物質付きの土地を買うようにした連中は正直に語らないだろう。
この豊洲市場問題を考えると、大昔の田中角栄総理大臣の土地に纏わる悪事を思い出すなあ。
田中角栄は、日本列島改造論を振りかざして総理大臣になったが、古里の信濃川河川敷など、多くの土地を安く買い占め、そこを開発して価値を上げては莫大な金を生み出していた。盟友だったの国際興業小佐野賢治社主と二人三脚での金権政治は、日本の政治史にある汚点の一つだ。
その田中角栄に纏わる土地転がしでの金権政治を、最初に追及したのは共産党だった。国会で追及され、顔面を紅色させた田中角栄は、「その質問をしたことを覚えておく!」と恫喝まがいの答弁をしたのは有名な逸話だ。あの当時、共産党の機関誌・赤旗は、連日、田中角栄総理大臣の土地転がし問題などを報じていたが、大手マスコミは沈黙したままだった。立花隆氏が文芸春秋誌で取り上げたことからでもやがて総理大臣を辞任。ロッキード事件へと繋がったのだ。
あれから数十年の時を経て、今、豊洲市場問題でも、また同じ経過だ。
豊洲だけではなくて、石原慎太郎に纏わる税金浪費の処問題は、これまでに何度も赤旗では追及していた。もう何年も前に共産党は「百条委員会を設置して追及すべきだ」と主張していたが、自民党も公明党も反対して動かず、今の豊洲市場問題になってしまったのだ。もし、あのときに豊洲の土地問題や石原慎太郎の処問題を追及していたならば、少なくとも有害物質付きの土地問題は起こらなかったのではないだろうか。
マスコミや政治家も含めて、何のために政治があるのか!誰のために社会があるのか!を考えて欲しいよなぁ。

さすがにお友達の頭目

2017-02-19 | Weblog
安倍晋三の名前を冠し、安倍昭恵を名誉校長とする大阪の森友学園は、戦前の教育勅語を規範として子供たちに教育を行っているらしい。教育勅語って、汝臣下たれ?って言う教育だよね?
この時代になり、生まれながらの王だったリ、家臣だったリなんて馬鹿げてるよなぁ。そんな学園に子供たちを通わせる親がいるのが信じられない。
森友学園が作られたのは国有地。時価は9億円くらいだそうだが、さすがに安倍夫婦が関係するだけあって、たった5百万程度で手に入れられたそうだ。羨ましいねぇ。
その土地には埋設物があるために除去費用の8億円を差し引いた金額の1億円強で売ったと国は言うらしいが、これには裏があり、更に除去費用云々として1億円余りを国が負担したと言うのだ。
安倍晋三のお友達、下村なんたらにも金のスキャンダルがあったし、急性不眠症になったお友達も金問題があったよね。その親玉にスキャンダルがあるのは当然かも知れないが、親玉は「
もし自分や妻に関連があれば総理大臣を辞める!」だって。
いいのかなあ、こんな啖呵を切ってさ。多分、以心伝心、安倍晋三先生の冠学園の創設です、日本を取り戻す教育をします!なんてやり取りがあっての不正だろうし、我が身に火の粉は及ばない過信の言葉だろうが、国民の財産たる国有地の売却ならば、いやしくも疑念を生むような関わりを持たないのが、政治家たる者の最低限の倫理観だろう。
まあ自民党の政治屋産たちには求めるのが無理な倫理観だろうけどね。

誰でも刑務所はイヤ

2017-02-19 | Weblog
暴力団の組長が刑務所行きの逃れるために医師からニセの診断書を貰っていたとのニュースがあった。
暴力団の親分だって刑務所には行きたくないだろうし、善し悪しは別として、刑務所経験の長い俺は、その気持ちが良く判るよ。
ニセ診断書を書いた医師は逮捕されたのかな?
さこんな事件があると、俺は警察官が行うでっち上げ調書のことを考えるなあ。
あっちこっちの警察で、別に珍しくもなく調書の不正が発覚するけども、あれで逮捕されたり、懲戒解雇されたりした警察官はいるのだろうか?
何たらかんたらの理屈を語って、犯罪を構成して人を犯罪人にしてしまう調書でっち上げの犯罪行為は看過されているのではないのか!
片手落ちとの言葉があるけれども、今回の京都での事件は、警察官の犯すでっち上げに較べれば、可愛い事件で、大騒ぎするほどのことはないと思うけどなあ。

共謀罪

2017-02-18 | Weblog
現代の治安維持法になる共謀罪、テロ準備罪等取り締まり法は、まだ法案提出前だが、国会で激しく議論されている。
稀代の悪法たった治安維持法も、それが制定される前の国会審議では、一般市民には関係しないと言われたが、犯罪を検挙することに存在意義を求める、番犬警察官は、総ての国民を監視し、検挙し、殺害するまでに及んだ。それが日本の歴史だし、警察が行った蛮行の事実だ。
その過去が反省のない日本の国家権力と警察は、また同じ法律を作ろうとしているのがテロ準備罪等取り締まり法だ。
過去を反省しない輩は、あのときと同じように、一般国民には関係ない!と言うが、誰が信じられようか。
今、マスコミは、600を超える対象犯罪を300に減らして云々と、あたかも安倍自民党が国民の懸念に配慮し、疑念を解消しているかのように報じるが、馬鹿げてる。
テロ準備罪等取り締まり法は、その対象犯罪が一つに限定されたとしても、必ずや総ての国民が監視されることになるだろう。
なぜならば、誰が犯罪要件のテロ準備罪を犯すことになるか判らないのだから、人を見れば犯罪者と思う教育をされ、犯罪捜査のためには違法、脱法行為も許されると考えるのが警察組織だ。盗聴、GPS尾行、スパイなど、あらゆる捜査を行うだろう。そして、我々冤罪者に対して、平然と証拠捏造を行ったように、テロ準備犯と思い込んだらば、我々に行ったと同じ証拠捏造を行い、更に冤罪を増やすことだろう。
その監視対象は、この法律を作らんとする自民党や公明党、産経新聞や読売新聞にも及ぶことは必然で、決して逃れることは出来ない。もちろん、警察の悪事に盲目である限りは見逃されようが、それすらも監視し得るのが現代社会の機器であり、過去を反省しない警察の怖さであることを忘れてはならない。
歴史は繰り返す。次は、アナタが監視され、冤罪者になることだろう。